こんにちは。好きな給食のメニューは揚げパンのMoney Motto! 編集部新人のシシドです。
皆さんはどんな給食のメニューが好きでしたか?ラーメン?ケーキ?それともカレーライスですか?
そんな多種多様なメニューが提供される給食に、今も懐かしさを覚えている大人も多いのではないでしょうか。
ところで、小学校の給食費がいくらなのか、その金額は妥当なのか、自分で作るとどれくらいの価格の違いがあるのか、気になりませんか?
本日は
- 小学校の給食費はいくら?
- 給食ではどのようなメニューが出されるのか?
- 家庭で同じメニューを作ったらいくら必要?給食費との価格差は?
- 給食費の内訳について
- 給食はどうやって作られているのか?
これらを見ていこうと思います。
小学校の給食費はいくら?
結論から言いますと、小学校の給食費の全国平均月額は4,343円です※。
小学校の給食費は自治体ごとに異なるため、全国の平均額が目安金額となります。
週5日、1か月あたり20回給食が提供されると仮定すると、1食あたりの値段は217円。
月額の給食費を都道府県別に見ると、長野県が5,025円と最も高く、鹿児島県が3,623円と最も安くなっています。
ちなみに、日本三大都市圏である 東京都、大阪府、愛知県はそれぞれ4,387円、3,991円、4,102円となっており、人口や企業が集まる大都市圏の方が高くなるとは言えないということが分かりました。
実はこれら給食費は、基本的には「食材費」のみを保護者が負担することになっています(詳細は後述します)。
給食費値上げの動き
昨今では相次ぐ原材料の高騰や 円安の進行などにより、学校給食食材の仕入れ値が平均で1割ほど上昇しているため給食費の値上げを行う自治体も出てきました。
例えば東京都・中央区※※では、給食費の月額を1・2年生で230円、3・4年生で250円、5・6年生で270円、値上げをする予定で、2023年度から段階的に値上げし、2024年度に上述の価格分の値上げが行われる予定です(2022年9月時点)。
このような事態を受け、国も新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用し、学校給食費の保護者負担を軽減できるような取り組みを各自治体に促しています。
給食費無償化の動き
一方で、給食費を無償化する動きもあります。
東京都・葛飾区は東京23区で初めて、2023年度からの小学校の給食費完全無償化を発表しました。
その理由は教育環境の充実を図り、食材費の高騰で打撃を受けている子育て世代を支援するためです。
それにより、他の地域から葛飾区への移住を促進する狙いもあると考えられます。
この葛飾区の事例のように給食費の金額設定は自治体の政策方針の影響もあるようですね。
このように、給食費は変動することがあります。詳しい最新情報を各自治体のHPや窓口、小学校で確認しておきましょう。
※文部科学省「平成30年度学校給食実施状況等調査の結果について」
給食でどんなメニューが食べられるの?
このように全国平均1食あたり217円で提供されている給食ですが、実際にどのようなメニューが提供されているのでしょうか。
一例として福島県・いわき市のある小学校では、ごはん、夏野菜カレー、青豆とウインナーのソテー、オレンジ、牛乳が出されています。
こちらの献立では、1食あたり739kcal、たんぱく質25.8g、塩分2.5gを摂取することができます。
また、東京都北区立滝野川小学校では、きなこ揚げパン、米粉のクリームシチュー、レモンドレッシングサラダ、牛乳が提供されています。主食、汁物、副菜をしっかり取ることができます。
給食の役割
このような給食のメニューは、生徒の成長に必要な栄養の供給だけでなく、「教育」という面での役割も持っています。
北海道・足寄町では特産品のラワンブキを使用した抹茶ケーキやパスタを新メニューとして開発するとともに、食材の調理過程や生産者の紹介をするなど、「地産地消」を学ぶ取り組みを実施。
さらに新潟県のある小学校では、「やさいのパワーをしろう」と題して給食に使われている野菜を振り返りながら、野菜の重要性を学ぶなど、給食を通した「食育」を行っています。
家庭で同じメニューを作ったらいくら必要?給食費との価格差は?
これらのメニューを実際に家で作るのと、給食費ではどれくらいの価格差があるのでしょうか。
先ほど紹介した福島県・いわき市の小学校でのメニューで検証してみます。
福島県・いわき市の小学校のある日のメニュー
・ごはん
・夏野菜カレー
・青豆とウインナーのソテー
・オレンジ
・牛乳
給食のメニューを家庭で作ってみた
今回は料理レシピ動画サービス「クラシル」と「東急ストアネットスーパー」で掲載されている価格を参考に算出してみました。
・ごはん、夏野菜のカレー 150円
・青豆とウインナーのソテー150円
・オレンジ 18円
(1個のオレンジを8等分にカット)
・牛乳 127円
合計 445円
福島県・いわき市のメニューを家庭で再現すると、1人前合計445円かかることが分かりました。
給食費との価格差は?
では、給食費はいくらでしょうか。
福島県の小学校の給食費の平均月額は4,568円。1か月あたり20回提供されると仮定すると、1食あたり換算228円になります。
実際に給食のメニューを家庭で作った場合と比較してみると、学校給食の方が217円お得に提供されていることが分かりました。
1食あたりに換算した目安金額との比較ではありますが、1か月あたり4,000円ほど安く食事を食べることができていると考えると、給食は非常に得だと考えられますね。
これほどまでに給食がお得な理由としては、食材の大量購入や、地元の食材を仕入れることによる流通費の軽減などが考えられるのではないでしょうか。
給食を作るために必要な費用とは?
冒頭でお伝えした通り、実は保護者が負担している給食費は基本的には食材費のみになっています。
それ以外に給食を作るために必要な費用は、人件費、施設設備費、修繕費の3種類あります。
学校給食法と学校給食法施行令によると、これら費用は、学校を設置している者が払う決まりになっています。
つまり、子供たちが通っている学校を管轄している各自治体の税金で賄われています。
給食はどうやって作られているの?
給食は大きく分けて2つの形式で作られています。
1つ目は学校敷地内の給食室で調理した給食を提供する自校方式。2つ目はセンター方式と呼ばれ、給食センターで調理した給食を各学校へ配送して提供する形をとっています。
自校方式のメリット・デメリット
自校方式のメリットとしては学校内に調理場があるため、飲食時間に合わせて調理ができること。それにより、温かい給食を食べることができると考えられます。
そのほか、生徒の身近で調理が行われ、作っている人と生徒がお互いの顔を見ることができたり、センター方式に比べて作る食数が少ない(センター方式は複数の学校の給食を作ります)ため、冷凍食品を使わずに地元の食材を使用できます。
これらにより、学校給食における「食育」において効果的になることもメリットとして考えられています。
デメリットとしては、衛生管理、食物アレルギー対応、異物混入の防止などについて学校ごとの個別管理の徹底が必要になることや、自校方式にするために、各小学校で調理のための場所の確保と施設、設備投資費が必要になることなどが挙げられています。
センター方式のメリット・デメリット
一方のセンター方式のメリットは運営・管理を一元的に行えること。これにより衛生管理、食物アレルギー対応、異物混入の防止などが徹底できます。
デメリットは調理から飲食までの時間が自校方式より長くなること。それにより、給食のメニューが冷めてしまうなどの影響が考えられます。
また、複数校を一括管理するため、学校行事などの個々の状況に合わせた対応には一定の制限があることなどが挙げられます。
いずれの形式でも、メリット、デメリットがあるため、どちらの形式が良いとは一概に言い切れないですね。
また、それぞれの形式での給食費も各自治体によって異なるため、どちらの形式の方が高い、安いとは断定できません。
生徒のことを第一に考えている給食
小学生の時に好きだったカレーライス、揚げパン、シチュー、生姜焼きといった給食のメニューが1食あたり200円代で提供されていたとは驚きですね。
私は短期間で同じメニューが出されると、テンションが下がっていました。
しかし、200円代で栄養面や地産地消、食育などを考えて提供されていたと考えると、今更ながらですが感謝の気持ちを持ちますね。
また、子供を育てるためには 授業料以外にも給食費などの出費があるが必要になることも分かりました。そのため、授業料以外にかかる教育費の備えもしておきたいと思いました。
※本記事は2022年9月現在の情報をもとに作成しています。
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