マイナンバーカードで、病院に行くときの忘れ物がなくなる!?
こんにちは!Money Motto!編集部の、よしのです。
病院に行くときって、持っていくものがけっこうありますよね。健康保険証に診察券、お薬手帳など。
私はお薬手帳を忘れてしまうことがよくあり、医療関係者の方々に自身のズボラさを晒すとともに、ご迷惑をお掛けしてしまっています。
そんなうっかりさんに朗報!
2021年3月からマイナンバーカードが健康保険証(以下、保険証)として利用できるようになり、これに連携してマイナンバーカードで新たにいくつかのことができるようになります。
診察券やお薬手帳の機能もその一つ。もうお薬手帳を忘れることはなくなるでしょう!
本日は、マイナンバーカードを保険証として利用できると便利なポイント4点と、申込方法や注意点等をまとめました。
マイナンバーカードの保険証利用 便利なポイント4点
マイナンバーカードが保険証として利用できる医療機関や薬局は2021年3月には全国の6割程度、2023年3月末にはほとんど全ての医療機関や薬局への導入が予定されています。
この施策で特に便利になるポイントは、下記の4点です。
1. 病院・薬局の受付時の提出物がマイナンバーカード1枚に
病院で診察を受けるときや、薬局で処方薬を受け取るとき、通常は下記のような持ち物が必要ですよね。
・保険証
・診察券
・お薬手帳
高齢受給者証等をお持ちの方はさらに持ち物が増えます
これらが、マイナンバーカード1枚持っていけばOKになります。
本人確認は顔認証になり、顔認証付きカードリーダーの利用や受付の方の目視で行われるので、マイナンバーカードを預ける必要もありません。
2. 過去に処方された薬や特定健診を自動連携
過去に処方された薬の情報が病院や薬局に連携されるため、お薬手帳の役割も果たすようになります。
これまでは、お薬手帳を忘れたり、お薬情報を記載したシールを帰宅後に手帳に貼るのを忘れると、過去の薬の情報が抜けてしまい、次回以降の診察時に口頭で伝える必要がありましたが、そのような情報の抜けや口頭での伝達もなくなります。
特定健診※の情報もマイナンバーカードに連携されるので、体調面での専門的な情報が医師にスムーズに伝わります。
旅行先での急な体調不良や災害時にも、マイナンバーカードがあれば、薬の情報を医療関係者に伝えることができます。
薬剤情報の連携は2021年10月から、特定健診情報の連携は2021年3月からの予定です。
※40~74歳の方を対象に行う、メタボリックシンドロームに着目した健診
3. 医療費控除の申請が手間いらずに
これまでも、高額な医療費を支払った場合は、確定申告をすると医療費控除を受けることができました。
しかし、1年分の支払った医療費を書類に記載するために領収書を保管する必要や、記録する手間が掛かるのが難点でした。この手間についてマネーモット編集部のきみしまは実体験から「侮るなかれ、想像以上に面倒!」と力説していました。
マイナンバーカードが保険証として利用できるようになると、スマホでの確定申告がさらに便利に。医療費の情報も連携されるようになるため、領収書を保管する必要も、記録する手間もなくなります。
医療費情報の連携は2021年10月からの予定で、確定申告で利用できるようになるのは2021年分からの予定です。
4. 高額な医療費の一時支払いがなくなる
急な入院で高額な費用が発生した場合、マイナンバーカードがあれば、窓口での限度額を超える医療費の一時支払いが不要になり、限度額適用認定証を申請する必要がなくなります。
また、転職や結婚等で保険証が変わる際に新しい保険証が手元にまだ届いていない場合は、これまでは診察費の全額負担が必要でした。しかし、マイナンバーカードが保険証の機能を持つようになることで、自己負担分の支払いだけでOKになります。
申込方法
申込はスマホでできます。
申込に必要なもの
・申込者本人のマイナンバーカード
・マイナンバーカード読み取り可能なスマホ
・マイナポータルAP(アプリ)
申込手順
次の4ステップで完了します。
①インターネットで「マイナポータル」と検索し、「マイナポータル」にアクセス
②「健康保険証利用の申込」ページで「利用を申し込む」をクリック
③利用規約の同意等(この時点でマイナポータルの利用者登録も可能)
④マイナンバーカードを読み取る
マイナンバーカードの保険証利用の申込方法詳細や、マイナンバーカードの取得方法は厚生労働省のページをご確認ください。
注意点
便利になる一方で注意点もあります。特に注意することは下記2点です。
1. 保険証に関わる各種変更手続きは従来通り必要
保険証自体がなくなるわけではないので、保険証に関わる手続きは従来通り必要です。例えば、転職や扶養に入る時等、保険者が変わる際の手続きなどです。
2. マイナンバーカードには有効期限がある
マイナンバーカードには、カード自体の有効期限と、カード内部にICチップで埋め込まれている「電子証明書」の有効期限の二つがあります。
マイナンバーカードの有効期限はカードの表面に記載されていますが、電子証明書の有効期限は市区町村の担当者かご自身でカードに記入する必要があります。
有効期限が切れてしまうと、上記の便利な利用ができなくなってしまうので要注意。
更新は居住している市区町村窓口での手続きになり、必要な持ち物や更新手数料については、各自治体で確認となります。
マイナンバーカードが様々な機能を備えるようになってきましたね。政府はマイナンバーカードの利用者拡大を推進する一環として、お得なポイント還元制度「マイナポイント」も始めています。
「マイナポイント」についてはコチラの記事で分かりやすくご紹介しています!
※本記事は2020年8月現在の情報をもとに作成しています。
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