お墓の購入にかかる費用は?
お盆の時期ですね。今年は新型コロナウイルスの影響で、お盆の帰省をする方は例年より少ないのではないでしょうか。
例年だと、帰省を機にお墓参りをする方が多いこの時期。今年はご先祖のお墓参りの代わりに、ご自身やご両親の老後について考える機会にしてはいかがでしょうか。
そこで本日は、お墓にかかる費用をご紹介します。
お墓は、一般的には、次男、三男の方が結婚して自分の家庭を持った場合などは、新しくお墓を建てるということになります。
(家の考え方や地域の慣習によって違いはあります)
では、もし自分でお墓を新しく建てなければならない場合、その費用はいくらくらいかかるのでしょうか?
お墓を建てるときの費用としては、主に墓地の費用(永代使用料)と墓石代(墓石工事費)があります。その価格は、住宅の建設費用が地域や住宅の規模によって違うように、お墓の場合も墓地の場所、区画の大きさ、墓石の種類などによって大きく違ってきます。
したがって、お墓の値段の相場がいくらとは明確には言いにくいですが、いろいろなアンケート調査結果を見ると、全国平均で約200万円(永代使用料+墓石工事費)くらいのようです。明確な数字ではありませんが、おそらく永代使用料が50~100万円、墓石工事費が100~150万円くらいというのが内訳と思われます。
郊外などで永代使用料の安い墓地が見つかれば100~150万円くらいで建てることも可能ですが、東京23区内などであれば300~400万円くらいは普通にかかってしまうでしょう。
こうみると、首都圏や大都市圏に住んでいる場合は、住宅を購入するのも大変ですが、お墓を購入するのも大変だということがわかります。
そこで最近広まってきているのが、納骨堂や合葬墓です。
納骨堂と合葬墓の費用
納骨堂
納骨堂は屋内でご遺骨を祭祀する施設です。タイプとしては、ロッカー式、仏壇式、墓石式、自動搬送式などがあります。納骨堂は、かつては一時的にご遺骨を収蔵する施設でしたが、最近では永代供養する施設として利用されるようになってきています。なお、納骨堂によっては使用期限が決まっていて将来は合祀されるものと、使用期間がなく代々受け継いでいけるものとがあります。
納骨堂も施設により費用は違ってきますが、初期費用は約50万円くらいからとなります。
都心部でお墓を持つのは大変なので、費用の安さと利便性などから利用する方が増えてきています。
合葬墓
合葬墓は、多くの人(親族に限らず)を合同で埋葬するお墓です。個別のお墓を持たないため、費用は安くなります。合葬墓によって、ご遺骨を骨壷などで分けて埋葬するものと、直接合祀するものなどがあります。将来的に、個別のお墓をつくって改葬したいという希望がある場合は、ご遺骨が特定でき返還や分骨などができるタイプかどうかを確認しておく必要があります。
合葬墓の費用は、約10万円くらいからとなります。
お墓の費用とその準備
お墓や納骨堂、合葬墓の初期費用をまとめると以下の表のようになります。
<お墓の初期費用>
お墓 | 約200万円(全国平均) |
納骨堂 | 約50万円~ |
合葬墓 | 約10万円~ |
※上記費用にお墓や納骨堂の管理費用等は含んでいません
納骨堂や合葬墓など、費用のあまりかからない埋葬方法もありますが、自分の子孫も一緒に祀られるお墓を建てたいと思うと、やはりまとまったお金が必要となります。また、今回はお墓の値段についてみてきましたが、死亡した場合はにはお葬式もあり、その費用も約200万円くらいかかるといわれています。
つまり、亡くなった場合でお墓まで建てるとなると、いわゆる死後の整理金として約400万円のお金が必要ということになります。一家の大黒柱であれば、残される家族に生活費などとは別に、この死後の整理資金分もお金を残したいところです。
生命保険に加入するときに、ファイナンシャルプランナー等が、ベースの保障として300~500万円の終身保険を提案することがあるのも、このような費用を確実に残すためといえます。
※本記事は2020年8月現在の情報をもとに作成しています。
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