メジャーリーグ観戦!Webでのチケット購入方法

ナショナルズ・パーク

対戦カードによってチケット価格が変動

こんにちは。Money Motto!ワシントン特派員のトリです。

アメリカに行くならメジャーリーグ観戦はいかがですか。私もさっそく、ワシントンD.C.の地元チーム、ワシントン・ナショナルズ(愛称はNats:ナッツ)の応援に行ってきました。ナショナルズは現在、ナショナルリーグ東地区の首位で2位とは11ゲームの差をつけています。(※2017年7月22日現在)

強力打線が魅力のチームですが、残念ながらナショナルリーグの15チームの中で唯一ワールドシリーズへ進出したことがありません。悲願のワールドシリーズを目指して、チームは奮闘、ファンも応援に熱が入ります。

メジャーリーグとは(かんたんに)

メジャーリーグはアメリカの29チームとカナダの1チームを合わせて30球団で構成されています。日本と同様、ナショナル・リーグとアメリカン・リーグの2リーグ制です。各リーグがさらに東地区、中地区、西地区にわかれて162試合を戦います。これが日本で言うレギュラーシーズンです。

その後、各地区の1位と1位以外のチームで勝率の高い2チームがワイルドカードゲームとディビジョンシリーズで戦います。さらにリーグチャンピオンシップシリーズがあり、ここで各リーグの優勝が決まります。日本とちがい、ポストシーズンの試合数が多いです。そして、各リーグの優勝チームが最後に対戦するのがワールドシリーズです。7戦4勝制で先に4勝したチームがワールドシリーズチャンピオンです。

意外と高い手数料

チケットを購入する方法は、球団公式のWebサイトか球場の窓口、旅行会社などのエージェント、格安チケットサイトがあります。今回は安心で便利な球団公式Webサイトでの購入方法を紹介します。※座席を確実に指定できるのは公式Webサイトだけです。

1、球団のサイトにアクセス

メジャーリーグの公式サイトhttps://www.mlb.com/にアクセスし、上部メニュー内の「TICKETS」をクリックします。次に表示されたページで各チームのロゴが表示されるので、購入したいチームのサイトに移動します。

2、チケット購入画面へ

どのチームも多少のデザインの違いはありますが、チケット購入はトップページに目立つように配置されているのですぐわかります。【Buy】【Buy Now】をクリックします。

(1)座席指定をして購入する

画面1

球場のシートマップと席種の価格表が表示されます。座席を指定して購入したい場合は【View Seat Map】をクリックします。

※一部ブラウザでは【View Seat Map】が表示されない場合があります。ブラウザを変更して試してみてください。

※球団による画面の差異はほとんどありません。

(2)エリアを決める

画面2

シートマップが表示されます。カーソルをエリアに合わせるとチケットの価格が表示されます。【Review Your Selection】をクリックし、さらに【Select Seats From This Area】が表示されるので、クリックします。

(3)座席を指定する

画面3

緑や赤など色が付いているところが空いている座席です。希望の席をクリックしたら【Review Your Selection】をクリックします。すると購入したチケットが一覧で表示されます。確認したら【Proceed To Checkout】をクリックします。

※まれに2つ並びで選択して進むと、この席は1つしか用意できませんというようなメッセージが表示される場合があります。理由はわかりませんが、列や席を少しずらすと購入できるので、調整してみてください。

(4)購入する席を確認する

画面4

明細が表示されます。Sectionはエリア、Rowは座席の列、Seatは座席位置、Priceはチケットの価格です。座席の選択に間違いがないか確認しましょう。画面に「You have 2:38 to complete ~」と表示されています。これは2分38秒以内に手続きを済ませてくださいという意味です。確保した座席のチケットには手続の時間制限があるので、気をつけましょう。

※Itemの欄でParking(駐車場)必要の有無を確認される場合があります。必要であれば、駐車場のエリアを選んで【+Add】をクリックします。必要ない場合は【No Thanks】で次に進みます。

さて、ここでチケット以外に手数料がかかることを確認しましょう。チケット1枚につきConvenience Feeが加算されます。これは座席のエリアによって多少の変動があります。(※4ドルから8ドルくらいでした)次にProcessing Feeが加算されます。これはこの購入機会に対してなので、チケットが1枚でも5枚でも変わりません。(4ドルでした)Current Amount Dueが合計金額です。

あとは【Continue】で手続きを進めます。次の画面はMLBのアカウントを持っているかときかれます。持っていたら「I already have an account on XXX/MLB.com」を選択します。持っていなければ「I don’t have an account on XXX/MLB.com」を選択して、メールアドレスとパスワード(2個入力する欄があります)を入力して次に進みます。続いて、【Add New Card】をクリックしてカード情報を入力します。配送オプションはPrint Tickets($0.00)を選びます。

購入が完了すると入力したメールアドレス宛にメールが届いています。メールに記載されている【View & Print Tickets】をクリックします。QRコードまたはバーコードのようなものが記載されたページが表示されます。これがチケットです。印刷をして持って行っても、スマートフォンの画面をみせても入場できます。(念のため印刷するとよいでしょう)

手数料が高いように感じますが、他のサイトやエージェントを通じて購入しても同じように手数料が発生し、高額です。座席を選ぶことができ、ダブルブッキングなどの心配もない公式サイトからの購入がおすすめです。

※座席指定の希望がない場合は、最初のページで観戦エリア(Select a Price Level)のラジオボタン(○)をクリックし、枚数を選択して【Continue】で手続きを進めます。以降の手続きは座席指定をした場合と同じです。

チケット価格は変動します

メジャーリーグのチケットは日本と同様、球場によって多少の違いがあります。またイベントや記念試合などのプレミア付きゲームになると一気に高額になります。さらに対戦カードによっても変動します。人気のあるニューヨーク・ヤンキースとのカードは相場よりもチケットは高額で、外野席でも80ドルを超えることもあります。(※日本で外野席は1,500円から2,500円くらいです。)日本でも阪神タイガースや読売ジャイアンツなどの人気がある球団とのカードに限り、チケット代が通常よりも高くなる場合がありますが、倍以上になることはありません。

日本でも2017年から東北楽天ゴールデンイーグルスが似たような価格変動制を取り入れています。対戦カードや天候、購入のタイミングでチケット価格が変動します。今後、日本のプロ野球でもこのようなシステムが広がるのでしょうか。

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さぁ!いざ球場へ

ワシントン・ナショナルズの本拠地はナショナルズ・パークで、地下鉄の「Navy Yard-Ballpark-駅」を出たらすぐのとても便利な場所にあります。

※駐車場代は一日40~60ドルかかります。駅から近いので地下鉄がおすすめです。

入口ではかなり厳重なセキュリティチェックが行われます。小さめのバッグで荷物は最小限にしましょう。ペットボトルの水はひとり1本、食べ物は透明で小さななビニール袋に入れたものを少量であれば持ち込みが可能です。

試合が始まる10分くらい前に国歌斉唱(National anthem)があります。合図があったら、起立しましょう。帽子は脱ぎ、胸の位置に持ってきます。スコアボードに歌詞が表示されます。おしゃべりや飲食はマナー違反なので気をつけましょう。

試合が始まると、観戦のスタイルは自由です(笑)日本のプロ野球のような選手ごとの応援歌はありません。点が入りそうなチャンスがきても、みんなで声を合わせ、同じリズムでメガホンを叩くような応援はありません。所々で「Let’s Go Nats!」という掛け声が聞こえましたが、観客の応援は選手の名前を叫んだり、手拍子したりと様々です。

また7回裏(日本のラッキーセブン)は、観客が立ち上がり”Take Me Out to the Ball Game”(私を野球場に連れて行って)を歌います。こちらもスコアボードに歌詞が出ますので、一緒に歌いましょう。

ちなみにバックネット裏以外はネットがありません。内野席ならば、フィールド全体を見渡すことができます。また、間近で選手のプレーが観れるのでとても迫力があります。そして、天然芝がとてもきれいです。(メジャーリーグはほとんどが天然芝の球場です)

観戦に大切な英語表記

球速は「MPH」マイル表示です。(1マイル=1.6キロメートル)しかし、細かく計算しているとゲームの流れに乗れません。ざっくり覚えましょう。

・90MPH=145キロ ※プロでは普通の速さ

・97MPH=156キロ ※そこそこ速い球

・100MPH=161キロ ※速い球

スコアボードの表示は日本とあまりかわりません。「R:点数」「E:エラー」「K:三振」です。日本だと一部の球場のスコアボードにしかありませんが、「LOB」という表示をよくみます。これはLeft on Baseで残塁です。

ちなみにサヨナラホームランはWALK-OFF HOMERUNです。日本人選手が出場している場合は解説者がSAYONARA HOMERUN、GOOD-BYE GAMEと言うこともあります。

お高め?球場メシ

ホットドッグ

メジャーリーグの球場はボールパークと呼ばれており、各球場が様々な工夫をしています。プールや釣りなど野球以外にも楽しめる施設が充実しています。また敷地が広いのもありますが、食べ物や飲み物のお店が多く、テーブルや椅子もたくさん設置されています。ハンバーガーで有名なシェイク・シャックなどの有名店も出店しています。気になる値段ですが、ホットドッグ、フライドポテトなどの軽食が7ドル前後、ビールは10ドル、アイスクリームは8ドルくらいでした。5ドル以下で購入できるものはほとんどありません。座席エリアには飲み物とピーナッツをカゴに入れた売り子がきます。こちらは日本とちがい、ビールサーバーを背負った女性の売り子ではなく、屈強な男性がカゴを頭の上に乗せて「ビア!ピーナッツ!ウォーター!」と叫んで販売していました。

グッズを手に入れよう

グッズは球場の外と内にオフィシャルショップがあります。Tシャツなどのアパレル用品、キーホルダーやマグカップなどが販売されています。日本でおなじみの応援メガホンや選手ごとのマフラータオルはありません。記念にマフラータオルがほしかったのですが、残念でした。ユニフォームは大人用が150ドルでした。日本だとレプリカユニフォームが7,000円から8,000円くらいなので、高い印象です。私がナショナルズ・パークでざっくりカウントしたところ、背番号34番、ブレイス・ハーパー選手のユニフォームを着ているファンが一番多かったように思います。ちなみにTシャツは30ドルから50ドルくらいで、セールになっている商品もあるので、お土産には手頃です。

2018年はナショナルズ・パークでオールスター開催

毎年7月に行われるオールスター。ファン投票、監督推薦などで選ばれた選手がリーグ同士で戦います。一夜限りのドリームチームによる試合です。メジャーリーグは30球団あるので、各球場とも開催されるのは30年に一度!!この時ばかりは、開催都市の街全体がとても盛り上がるそうです。2018年はワシントンD.C.のナショナルズ・パークで開催されます。機会があったら、ぜひ球場で観戦したいと思います。2017年はイチロー選手が所属するマイアミ・マーリンズの本拠地「マーリンズ・パーク」で開催されました。テレビ観戦でしたが、興奮しました。ちなみにチケットの価格は安い席でも250ドルとかなり高額でした。

Webでのチケット購入は、思ったよりも難しくありません。野球が好きな方にメジャーリーグ観戦はとてもおすすめです。今回、球場で観戦してみて、メジャーリーガーの身体の大きさやプレイの迫力に圧倒されました。日本のプロ野球観戦とのちがいを知ることもできて、とても楽しかったです。

※本記事は2017年7月現在の情報をもとに作成しています。


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