最近、家計簿アプリを使い始めました。無料版を2カ月間使ってみた感想は「とても便利!」です。
本当に手軽に自分の支出が把握できて、私は月5,000円の節約ができました。
そこで、今回は家計簿アプリとは何なのか、どう便利なのかをご紹介します。
また、使い始めに大変だったことや、使って気づいた注意点、無料版で使いこなすコツもお伝えします。
4月の新生活を前に、スマホで簡単にできる家計管理を始めてみてはいかがでしょうか。
もう家計簿アプリをご使用中の方にも役立つ情報をまとめていますので、ぜひご覧ください。
家計簿アプリが自動で収支の記録を作ってくれる
家計簿アプリとは、自分の口座と連携させることで収入と支出の記録を読み取り、自動で家計簿をつけてくれるもの。
連携できるのは銀行口座や電子決済、クレジットカード、証券口座のほか、ポイントカードなどです。
一番便利なのは、支出内訳の自動作成機能!
例)マネーフォワードのアプリ画面
※月の途中でとった記録です
このアプリの最も便利なポイントは、上の画像のように、「外食」「クリーニング」「医療費」など、支出の内訳を自動で細かく振り分けてくれることです。
もちろん内訳を手動で修正することもできるので、「キッチリ管理したい」という方でも使えます。
家計簿アプリのメリット・デメリット
家計簿アプリを使って分かったメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット
- 月間・年間の収支が「見える」化される
- 使い過ぎている支出項目に気づける
- 自分の資産総額が一目でわかる
収入と支出の把握が、家計管理の第一歩です。
上でご説明したように、収支を自動で円グラフにしてわかりやすくしてくれるのは、とても助かります。
その結果、自分では気づけなかった無駄遣いに気づくことができます。
また、資産総額が表示されるところも、便利なポイントです。
複数の銀行口座、NISAなどの証券口座、iDeCo口座のすべてを合算した金額が見られるので、自分の貯蓄額をいちいち計算する手間がなくなりました。
デメリット
- 現金の出入りは手動で入力する必要がある
- 支出が二重計上されることがある
現金での支払いをしたとき、スマホのカメラでレシートを撮影すれば、支出を記録できる機能もあります。
とはいえ、現金支払いする機会が多ければそれも面倒になりがちです。
現金を使う機会が多い方には、手軽さというメリットはやや薄くなるでしょう。
また、支出の「二重計上」がおこりやすいこともデメリットの一つです。
二重計上がおきると、1回の買い物の金額が2回分カウントされてしまいます。
二重計上は、クレジットカードと紐づいた電子決済で支払いをしたときや、ネット通販での買い物をクレジットカード決済したときにおこりやすくなります。
二重計上が起きている場合、手動で修正をする必要があります。
収支の自動計算は便利ですが、常に正しい支出額になるとは限りません。クレジットカードまわりの支出は気を付けてチェックするようにしましょう。
人気の家計簿アプリの比較
マネーフォワードの他にも家計簿アプリはたくさんありますが、現在人気なのは「マネーフォワード」「Zaim」「Moneytree」の3つでしょう。
それぞれの違いを、無料版の機能で比較してみました。
マネーフォワード | Zaim | Moneytree | |
連携可能数 | 10件まで | 上限なし | 50件まで |
対応金融機関数 | 約2,600 | 約1,200 | 約2,500 |
広告非表示 | 不可 | 不可 | 可能 |
レシート読み取り | 可能 | 可能 | 不可 |
マネーフォワードが向いている人
- 資産運用・投資をしている
- 使っている口座やカードが少ない
マネーフォワードは対応している金融機関の数がトップレベルです。特に証券口座やFXなど、資産運用・投資分野との連携が強いようです。
無料版だと連携できる口座数が10件までなので、連携先が多い方は有料プランが必要になるかもしれません。
iOS版インストールはこちら
Android版インストールはこちら
Zaimが向いている人
- たくさんの口座やカードを使っている
- 現金をよく使う
Zaimでは、無料でも連携できる口座の制限がありません。また、レシート読み取り機能の精度の高さも強みです。
iOS版インストールはこちら
Android版インストールはこちら
Moneytreeが向いている人
- 広告表示を見たくない
- 楽天銀行を使っていない
- 現金をほとんど使わない
Moneytreeの大きなメリットは、無料でも広告表示がないことです。
ただし、2021年2月現在、Moneytreeでは楽天銀行との連携ができません。また、無料版ではレシート読み取り機能がないことにも気を付けておきましょう。
iOS版インストールはこちら
Android版インストールはこちら
ちなみに、「LINE家計簿」というアプリも人気があったのですが、現在はおすすめできません。
2020年11月に多くの銀行・クレジットカード・電子マネーとの連携ができなくなったため、「簡単に家計管理ができる」というメリットがなくなってしまったためです。
家計簿アプリの始め方
基本的に、どのアプリでも使い始めで行うことは同じです。作業は、以下の3ステップです。
- アプリをインストールする
- 各種口座と連携する
- 二重計上や内訳のズレを修正する
口座を連携するときは、それぞれのアカウントのパスワードを入力していきます。
私はパスワードを忘れてしまっているものがあったので、ここで少し手間取りました。
家計簿アプリとモバイルSuicaの連携ができない方へ
何回モバイルSuicaと連携させようとしても連携に失敗してしまう場合は、IDの種類を間違えている可能性があります。
上記の3つのアプリをはじめ、多くの家計簿アプリでは、モバイルSuicaとの連携の際に「My JR-EAST ID」と連携させる必要があります。このIDは、Suica利用でポイントが貯まる「JRE POINT」IDとは別ものです。
まだMy JR-EAST IDのアカウントを持っていない方は、新しく作りましょう。
私はこの間違いに気づくまでに2時間を浪費しました。
なお「モバイルSuica ID」でも連携だけはできるのですが、My JR-EAST IDで連携することをおすすめします。
モバイルSuica IDでの連携だと、データの自動更新ができなかったり、面倒になってしまうためです。
アプリの安全性について
自分のお金に関するパスワードを入力することになるので、ハッキングなどの被害が心配な方もいらっしゃるでしょう。
私自身も始める前は心配だったのでセキュリティについて調べてみました。
私が使っているマネーフォワードについてですが、以下の点から「大丈夫だろう」と判断したので使っています。
- 連携するのは明細を見るためのログイン情報だけ
(送金・引き出しなどに関する暗証番号は共有されない) - 通信は暗号化されている
- 外部のセキュリティ診断の評価を受けている
もちろん「絶対に安全」と保証することはできません。アプリによって連携システムやサーバーの安全性も異なります。
不安でストレスを感じてしまうようであれば、無理をして使う必要はないでしょう。
家計簿アプリの使い方のポイント
家計簿アプリで家計管理をしていく際は、以下の3ポイントに気を付けるとよいでしょう。
- 完璧な家計簿を作ろうとしない
- 収支のチェックは月に1、2回程度にする
- 年間の支出から削れる固定費を探す
会社の決算書のように1円単位まで完璧に記録する必要はありません。
「大きくズレなければいいや」くらいの気持ちで、たまにチェックをするくらいだと長続きしやすいでしょう。
また、家計管理を「手軽に」できることが家計簿アプリの最大の長所なので、毎日のように支出を確認して、家計管理に疲れてしまっては本末転倒です。
このようにして残した家計簿から、削れる固定費を見つけて家計改善に生かせれば成功です。
私はこのアプリを使い始めて、月5,000円分の固定費を削ることができました(サブスクアプリと携帯電話の補償サービスを解約しました)。
無料でも十分使える!
多くの家計簿アプリには月数百円の有料プランがあります。
さまざまな制限がなくなったり、無料版にはない機能が使えたりと、有料版では使い勝手がさらによくなります。
例)マネーフォワード無料版と有料版の違い
機能 | 無料版 | 有料版 |
データ閲覧可能期間 | 過去1年分 | 制限なし |
連携可能数 | 10件まで | 制限なし |
グループ作成 | 1件まで | 制限なし |
連携口座の自動更新頻度 | – | 高い |
連携口座の一括更新 | × | ◯ |
カードの残高表示 | × | ◯ |
家計資産レポート | × | ◯ |
資産内訳・推移グラフ | × | ◯ |
負債内訳・推移グラフ | × | ◯ |
ポイント・マイルの有効期限の表示・通知 | × | ◯ |
カード引落し時の残高不足の通知 | × | ◯ |
広告非表示 | × | ◯ |
CSVダウンロード | × | ◯ |
プレミアムサポート | × | ◯ |
データバックアップ保証 | × | ◯ |
サービス継続性保障(SLA) | × | ◯ |
工夫しだいで無料版でもなんとかなる
たしかに有料版の便利さは魅力的ですが、私は今、無料版で頑張っています。
それは、収支の把握だけでなく、節約をすることも家計簿アプリを始めた理由の一つだったからです。
有料版を使いたい気持ちはありますが、「年間数千円の固定費が増えるとなると、コスパ的に微妙だな」という判断をしました。
無料版でできないことをカバーするために、私は次のような工夫をしています。
無料版をうまく使いこなすためのコツ
- 毎月の記録はスクリーンショットで保存する
- 有料プランのお試し期間を使ってCSVデータを出力する
- 最新のデータを見たいときは金融機関のアプリで直接確認する
無料アプリで年間6万円節約できた!
家計簿アプリを使いはじめたことで、年間で自分がいくら使っているのか、収入との差し引きでいくら貯蓄できているのかを知れました。
毎月漫然と払っていた支出も、年間のグラフにしてみると意外に大きな金額になることがわかり、月5,000円の固定費を削ることができました。
無料アプリで年間6万円得したことになります。
無料版でも家計改善には十分役立つので、家計簿アプリを使ったことのない方は、一度試してみることをおすすめします。
※本記事は2021年2月現在の情報をもとに作成しています。
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