こんにちは、Money Motto!編集部のきみしまです。
2020年4月1日から自動車損害賠償責任保険、通称「自賠責保険」の保険料が値下げされます。しかし、多くの任意保険が1月から値上げ改定をしているので、手放しでは喜べない状況。
今回は、自賠責・任意保険の改定と、自動車保険を安くする方法についてご説明します。
自家用車の自賠責保険料は1年あたり約2,000円の値下げ
今回の自賠責保険料の改定は、次の表のとおりです。
自賠責保険料の改定(離島・沖縄県以外、2年契約の場合)
車種 | 改定前 | 改定後 | 差額 |
自家用乗用車 | 25,830円 | 21,550円 | -4,280円 |
軽自動車 | 25,070円 | 21,140円 | -3,930円 |
小型自動二輪 | 11,520円 | 9,680円 | -1,840円 |
原動機付自転車 | 9,950円 | 8,950円 | -1,000円 |
最近は軽自動車でも、自家用自動車(白いナンバープレートの車)と自賠責保険料の差はなくなってきています。これは2年契約の場合の表なので、どちらも1年あたり約2,000円の値下げになります。
その他の地域、保険期間の金額は金融庁の資料をご覧ください。
さて、なぜ自賠責が値下げされるのでしょうか。その背景を解説しましょう。
自賠責値下げの理由
運転中に他人をケガさせたり死亡させたりした場合の賠償金を補償するのが自賠責保険。近年、自動ブレーキの普及などによって交通事故件数が減っており、保険会社が支払う保険金も減っています。
自賠責保険は赤字も黒字も出さないよう調整されるので、今回国が保険料を下げる改定をしたのです。
なお、自賠責保険は強制加入です。未加入・期限切れで運転すると即免停となるうえ、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科されます。原付、250cc以下のバイクは車検がないので、期限切れに注意しましょう。
自賠責保険料が下がる一方で、冒頭でも書いた通り、多くの任意保険は値上げ改定されています。
任意保険は、どのくらい値上がりするのでしょうか?値上げの理由は何なのでしょうか?
任意保険は約3%値上げ
2020年1月から、損害保険の大手各社が、任意の自動車保険料を値上げ改定しています。値上げ幅は3%前後で、1月以降の更新・加入分から新しい保険料が適用されます。
任意保険は、年齢や運転頻度などさまざまな要素で保険料が変わります。自賠責の値下げ分と差し引きしても、トータルの支払いは同じくらいか、場合によっては、出費増となる可能性もあります。
実際の保険料がいくらになるかは、保険会社に確認してみましょう。
任意保険料が値上げされた理由の一つは、修理費の増加。自動車に高価な電子部品が使われるようになったことが背景にあります。
そのほか、消費増税(部品代・工賃などにかかる)、民法改正(人身事故の保険金計算法変更)も値上げの原因です。
「結局出費は減らないじゃん!」と思うかもしれません。
しかし、任意保険の見直しをすることで、出費を抑えられる可能性があるんです。
任意保険を安くする5つのポイント
自賠責保険は金額が決まっているので、保険料を安くするなら、任意保険です。
自動車保険は主に事故のリスクの高さによって保険料が決められるので、そのリスクを下げれば、保険料も下げやすくなります。
任意保険を安くするポイントは、次の5つです。
- 「無事故」になる
事故を起こさないと安くなるのは当然ですが、自己負担が安いちょっとした事故なら保険金を受け取らない方が、等級が下がらず結果的に得になることがあります。 - 保険対象者の年齢を限定する
一般に、若い人より年齢が高い人のほう保険料が安くなります(高齢者を除く)。そのため、運転者の年齢が高く、若い人が運転しないのであれば、保険対象を運転者の年代だけに限定すれば保険料を節約できる場合があるのです。 - 運転者を限定する
同じ車でも、補償範囲とする運転者が多いほど保険料は高くなることが一般的です。子供が独立して運転しなくなったときなどは、対象を実際に運転する家族だけにすると、保険料が安くできることがあります。 - リスク細分型保険を検討する
運転者の年齢・運転歴・車種など、さまざまな項目から事故のリスクを評価して保険料を設定するのが、リスク細分型保険です。
「ゴールド免許」「通勤や仕事で使わない」「車に安全装置がついている」など、安くなる要素が多いほど、保険料が下がる可能性が高くなります。 - 2台目以降の割引を活用する
保険会社が設定する条件を満たせば、2台目以降の保険料が割引される場合があります。よくある条件は、1台目が「個人所有(社用車などでない)」「ノンフリート等級11等級以上」などです。
ネット型の自動車保険なら、いろいろな手続きを手軽にしやすくなります。
こちらのページを参考にしてはいかがでしょうか。
まとめ
4月から自賠責保険が値下げとなっても、これから更新・加入する任意の自動車保険は値上がり。収支はトントンか、契約内容によっては出費増の可能性もあります。
自動車保険料は固定費になるので、見直しで安くできれば、家計改善の大きな助けになります。今回ご紹介した5つのポイントを参考にして、かしこい自動車保険選びを実践してみてください!
※本記事は、2020年3月24日現在の情報をもとに作成しています。
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