4月から新社会人になるみなさんは、これからどんな生活が始まるかドキドキしているのではないでしょうか。はるか昔にそんな新鮮な気分を味わっていたのを懐かしく思う、Money Motto!編集部のいっしーです。
今日はそんな新社会人のみなさんに、新生活をイメージしてもらう意味も込めて、一人暮らしをするとどれくらい生活費がかかるのか、貯金はどれくらいできるのか、そして、おすすめの節約術などもご紹介したいと思います。
新社会人の一人暮らし、生活費の平均は1カ月で約14万円
一般的に、新社会人が一人暮らしをしたとき、1カ月にかかる生活費の平均は約14万円といわれています。まだ社会人生活をスタートさせていない人にはピンとこないかもしれませんね。
ということで、大卒の初任給や生活費の中身などについて一緒に見ていきましょう。
大卒の初任給の平均は20万6,700円
厚生労働省の「平成30年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1 学歴別にみた初任給」によると、大卒の初任給の平均は20万6,700円となっています。男女で比較してみると、男性が21万100円、女性が20万2,600円と7,500円の差があることがわかります。
ただし、注意したいことがひとつあります。この金額は「手取り」ではなく、「額面」ですので、ここから社会保険料や税金などが引かれて、手取りは概算で約16万円となります。
ただし、健康保険料と厚生年金保険料は、通常前月の支払い分を翌月の給料から差し引きますので、初任給(最初の一カ月分)だけは若干多くもらえることもあります。
家賃の全国平均は約6万6,000円
次に家賃ですが、一般的に「家賃は手取り月収の1/3以内」というのが目安とされています。これを先ほどの大卒の初任給に当てはめると、家賃は約4万8,000円が目安となります。
しかし、家賃以外にも管理費や共益費、駐車場代や駐輪場代などがかかる場合もありますのでさらに多く見積もる必要がありそうです。ちなみに、「マイホーム情報」というサイトによると、家賃の全国平均は約6万6,000円となっています。
食費やファッション、交際費は?
では、食費やファッションにかけるお金、その他交際費などについてはどうでしょうか?同じく「マイホーム情報」のデータを参考に見てみると、家賃以外にかかる費用の全国平均は以下のようになっています。
- 食費:約2万円/月
- 光熱費:約7,000円/月
- 水道料金:約1,500円/月(2カ月を一度に請求が一般的)
- 通信費:約1万1,000円/月
- 交際費:約1万円/月
- ファッションなどにかけるお金:約2万円/月
- 日用品や医療費など:約3,000円/月
- 保険代(火災保険):2年で5~2万円
これらの生活費と家賃を合計すると、約14万円となります。単純計算で手取り約16万円とすると、残り2万円強(年間約24万円)の貯金ができることがわかります。
では、タイトルでもあるように、新社会人でも1年間で50万円の貯金はできるのでしょうか?
新社会人でも1年で50万円貯まる!おすすめの節約術
1年で50万円となると、1カ月あたり4万2,000円を貯めることが必要になります。先ほどの初任給から生活費を差し引いた残金が約2万円でしたので、倍の金額を捻出する(節約する)必要があります。
では、実際どのようにすればお金を貯めることができるのでしょうか?ポイントは次の5つです。
なんといっても一番は「自炊」すること
やはり、外食や飲み会を減らして「自炊」することが節約&貯金の一番の近道です。
例えば、夕ご飯を外食かコンビニにした場合、仮に1食1,000円かかるとしたら30日で3万円です。そして、毎週1回飲み会(1回あたり5,000円として)をすると、さらに1カ月で約2万円余計にお金がかかります。
自炊をした時の食材費などで1カ月に2万円かけたとしても、食費で1万円節約することができ、飲み会を1カ月1回にすれば1万5,000円の節約、合計で2万5,000円も節約することができます。
これは私の経験からいえることですが、自炊をすると、食費の節約になるだけでなく、栄養バランスも偏らなくなるのでダイエットを検討している方にもおすすめです。献立のレパートリーが増えてくると、自分流のアレンジレシピなどもできてきて楽しくなりますよ。
節約合計:約2万5,000円/月
ランチはお弁当と水筒を持参
一般的なサラリーマンがランチ代にかける金額の平均は約500円といわれていますが、缶コーヒーやペットボトルのお茶なども含めると、1日700円ほどになるのではないでしょうか。
1カ月の稼働日数(会社に行く日)を20日とすると、合計で1万4,000円かかることになります。お弁当箱に前夜のご飯の残りを詰めたり、家で作った麦茶を水筒に入れて会社に持参すれば、毎月1万4,000円を節約することができます。
もちろん最初は、お弁当箱や水筒を用意するコストがかかりますが、1,000円もあれば十分ですので、長期的に考えたらコスパに優れていることはわかりますよね。
節約合計:約3万9,000円/月
これだけで、もともとあった収支残金約2万円と足して、1カ月5万9,000円(年間70万円以上)も貯めることができます。このように細かく見ていくと、意外と貯金することは簡単に思えてきませんか?
そして、「さらに節約したい」「もっと貯金したい」という方は以下もご覧ください。
加入している火災保険を見直す
では、次に加入している火災保険(主に賃貸にお住まいの方)について見てみましょう。
ここで考える保険には大きく2種類あり、自分の身体についての生命保険や医療保険、住んでいる賃貸物件(一人暮らし)にかかる火災保険などがあります。
賃貸物件に住んでいる人は、火災保険の見直しをしてみるのもいいかもしれませんね。一般的に、賃貸契約をした不動産屋さんで一緒に火災保険の加入手続きをする人が多いと思いますが(2年契約で保険料1万5,000円や2万円のプランなど)、中には必要のない補償がついている場合があります。
少しでも自分にピッタリな補償内容の火災保険を選んで、保険料の節約につなげたいのであれば、火災保険の補償内容も見直すことをおすすめします。保険のプロであるFPなら、生命保険だけでなく火災保険にも精通している人が多いので、一度相談してみるといいかもしれませんね。
また、生命保険に新しく加入しようと考えている人も、自分だけでプランや保険料を決めるのではなく、保険のプロであるFPに相談してみるといいでしょう。FPに相談すれば、あなたにぴったりの保険を選んでくれますので、必要のない保障を選んで保険料を無駄にすることもありません。
コンビニよりもスーパーで買い物!
コンビニって、ついつい余計な買い物をしてしまう「甘い誘惑」がありますよね。でもよく値段を見てみると、同じ商品がスーパーではもっと安い価格で販売されていることも多いんですよね。
数十円の違いは、チリも積もれば大きな「差」になります。例えば、朝食でいつも食べるような一般的な食パン一斤を見てみると、コンビニで購入すると150円から高いもので500円以上するものが普通に売られているのを目にすることがあります。もちろんスーパーでも同じような商品を販売しているところもありますが、安いものだと一斤100円以下で購入することができるところもあります。
日常品や調味料などは、一般顧客も利用できて価格も安いものが多い業務用スーパーなどを利用するのもいいかもしれませんね。
家具やファッションはサブスクを最大限活用!
一人暮らしをするときに必ず必要になるのが、テーブルや椅子、ソファーなどの家具ですよね。でも一気にそろえるとなるとお金がかかって大変。そんな人におすすめなのが「家具のサブスク」です。
サブスクとは、毎月一定額の料金を支払うことでサービスを受けることができるものの総称で、家具のサブスクの場合、安いもので1カ月400円ほどの料金で家具をレンタルすることができます。
今は、サービス期間中に汚れや破損があっても、追加料金なしで交換ができるものも増えていますので、家具選びに悩んだら「家具のサブスク」を検討してみてはいかがでしょうか。もしかしたら低料金でおしゃれな家具に出会えるかもしれませんよ。
>>ライフステージにあわせて交換できる「CLAS」の家具家電のサブスクリプションサービス
新社会人になると、一人暮らしが楽しくて、ついついお金を使ってしまう人もいるかもしれません。ただ、もし将来、結婚やマイカー購入、マイホームの購入などの夢を持っているなら、今から少しずつ貯金をする癖をつけておくといいかもしれません。
仮に「結婚なんてまだまだ」と考えている人でも、節約して貯金する癖をつけることができれば、自分が買いたいものを買いたいときに買えるだけの貯金をそれまでにすることができるかもしれません。まずは1年で50万円を目安に目指してみてはいかがですか?
※本記事は2020年4月現在の情報をもとに作成しています。
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