夏休み!世界遺産に行く前に知っておきたい入場料のこと

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こんにちは。Money Motto!のトリです。夏休みに過去の叡智がつまった世界遺産を巡ってみたいと思われている方も多いのではないでしょうか。最近は日本でも富士山や富岡製糸場が世界遺産に登録され、海外からの旅行者や国内旅行の人気スポットとなっています。

【世界遺産とは】

文化遺産、事前遺産、複合遺産の3種類があり、有形の不動産が対象となります。世界遺産への推薦、専門家による調査を経て、世界遺産委員会で審議、決定されます。ユネスコがとりまとめています。

さて、世界遺産の多くは見学するための入場料が設置されています。世界遺産に登録されると建物や景観の現状維持が強く求められます。維持費はその遺産がある国が負担をします。しかし、すべて国が賄うことも難しく、見学に訪れる方にも入場料という形で協力をしてもらっているのが現状です。ちなみに、発展途上国では維持のための技術や資金が不足している場合があります。ユネスコ協会連盟では、そのような国々に対して支援を行い、世界遺産の保全につとめています。

トリが独断で選んだ8つの世界遺産の入場料をご紹介します。

◆姫路城(兵庫県)

入場料:1,000円

世界遺産でもあり、国宝でもある姫路城。5年間に及ぶ大天守の修理を行ったばかり。外壁が白く美しいことから白鷺城とも呼ばれています。修理前の入場料は600円でしたが、修理後に1,000円に改定されました。日本全国の城では最も高額です。

兵庫県姫路市本町68

姫路市本町68番地

 

◆富岡製糸工場(群馬県)

入場料:1,000円

1872年(明治5年)に開業した日本初の本格的な器械製糸工場です。日本の近代化、絹産業の技術革新に貢献しました。2014年6月に世界遺産に登録されました。当時の繰糸所、繭倉庫などが現存しています。世界遺産に登録されたことに伴い、入場料が500円から1,000円に改定されました。これまで観光ガイド料は無料でしたが、こちらも200円に改定されています。世界遺産登録後には来場者が4倍になりました。

群馬県富岡市富岡1-1

群馬県富岡市富岡1-1

 

◆富士山(山梨県、静岡県)

富士山保全協力金:1,000円※富士山五合目から山頂を目指す登山者が対象

世界でも有数な美しい山、富士山。自然の宝庫である富士山はトイレや登山者の安全を確保する救護所など環境保全以外にも様々な対策が必要です。富士山保全協力金を支払うと記念に缶バッチをもらうことができます。山梨県、静岡県の両県で手続きをすることができます。支払い方法は現地以外にも事前納付でインターネット決済(クレジットカード)、コンビニエンスストア支払いが利用できます。

静岡県富士宮市富士山頂上官有無番地

静岡県富士宮市富士山頂上官有無番地

 

◆屋久島(鹿児島県)

入山料:無料※平成16年度から入山料を導入予定、1,000~2,000円で調整中

豊かで美しい自然が残された神秘的な屋久島。縄文杉をはじめ亜熱帯の多様な植物、滝、そしてきれいな海も魅力的です。現地観光ツアーは有料のものもありますが、入山料はありません。しかし、屋久島町や鹿児島県などでつくる検討会議では、環境保全に充てる資金を確保することを目的とし、2016年度から入山料を徴収する方針を決めたとのことです。

鹿児島県熊毛郡屋久島町

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◆軍艦島(長崎市)

入場料:大人:300円/小人:150円※15名以上の団体割引あり

軍艦島にはかつて端島炭坑があり、そこで働く人やその家族が住んでいた島です。明治時代中期に端島炭坑の石炭採掘が始まりました。多くの石炭を供給し、日本の高度成長期のエネルギーを支えました。大正時代には島に日本初の高層住宅が建設され、映画館や病院、学校、娯楽施設等があり、人口密度は東京の9倍にもなりました。しかし、エネルギー源が石炭から石油に変わり、昭和49年に1月に閉山して無人島となりました。軍艦島は長崎港から船で40分程の距離にありますので別途船の乗船料が必要です。※ツアー会社や日程にもよりますが、3,600円から4,000円程度です。

長崎県長崎市高島町端島

長崎県長崎市高島町端島

 

次は海外編です。

◆サグラダ・ファミリア(スペイン)

入場料:15.00ユーロ(約2,000円)、エレベータ付きは19.50ユーロ(約2,600円)>※1ユーロ=135円(2015年7月現在)

サグラダファミリアは鬼才アントニオ・ガウディがすべてを捧げて取り組んだ未完の教会です。世界中から観光客が訪れ、常に行列を作っています。完成される日は来ないかもしれないと言われていましたが、2026年の完成を目指し、急ピッチで建設が進んでいます。入場チケットが数年前からインターットで事前購入ができるようになり、長蛇の列も解消されてきました。
http://www.sagradafamilia.org/en/tickets/

Carrer de Mallorca, 401, 08013 Barcelona

Carrer de Mallorca, 401, 08013 Barcelona

 

◆アンコールワット(カンボジア)

入場料(1日):20USドル(約2,480円)※1ドル=124円(2015年7月現在)

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12世紀前半にアンコール王朝によりヒンドゥー教寺院として建立されました。30年の歳月を費やしました。世界最大の宗教建築物で、東西1.5km、南北1.3km、敷地面積200ヘクタールと広大です。とにかく広いので歩きやすい服装、靴がよいでしょう。ちなみに西向きで午前中は逆光となるため、よい写真を撮りたいのであれば、午後の観光がおすすめです。

※40USドルの3日券、60USドルの7日券もあります。

Siem Reap

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◆ペトラ遺跡(ヨルダン)

入場料:50ディナール(約8,750円)※1ディナール=約175円(2015年7月現在)

ペトラ遺跡の入場料は世界遺産の中で最も高額です。死海とアカバ湾の間にある渓谷に位置しています。ペトラとはギリシャ語で「崖」を意味しています。この遺跡は謎が多く、なんの目的で建てられたものかはっきりしていません。地理的には交易の拠点で栄えたのではないかと推測されています。巨大な砂岩の割れ目が道になっていたり、岩の中に突如神殿が建っていたりとかなりの迫力だそうです。映画「インディ・ジョーンズ」の撮影にも使われました。

Wadi Musa,Petra,Ma’an

Wadi Musa,Petra,Ma’an

 

いかがでしたでしょうか。世界遺産に登録されると観光客が訪れることによる環境整備など、維持をするにはお金がかかります。人類の歴史を伝える遺跡や地球の神秘の結晶とも言える自然環境は私たちの宝物です。後世にそのままの状態で残していくために、決められた入場料を支払うことはもちろん、見学の際は、細心の注意を払って大切に見学したいですね。

※入場料、現地通貨のレートは2015年7月現在のものです。訪問の際は最新の情報をご確認ください。


 

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