『東京レインボープライド』でLGBTについて考えてみた
GWも終わってしまいましたね。
みなさんはどう過ごされましたでしょうか。
このGWの時期は、知っている人も急速に増えてきていますが、レインボーウィークでもあります。ということで今回は流れに乗って、簡単ですがLGBTについて書いてみました。
あ、もしかしたら「レインボーウィークってなに?」「LGBTってなに?」という人もいるかもしれませんね。
LGBTとは、Lesbian(レズビアン/女性同性愛者)、Gay(ゲイ/男性同性愛者)、Bisexual(バイセクシュアル/両性愛者)、Transgender(トランスジェンダー/性同一性障害など)の頭文字を合わせたものです。
ちょうどこの土日に、レインボーウィーク関連のイベントが東京で開かれていましたので、参加された人もいたのではないでしょうか。WEBサイトを見てもらえればわかりますが、堅苦しいものではなく誰でも楽しめるようなイベントになっています。
自分もちょっと顔を出してきました。
保険業界からはライフネット生命などがブースを出していました。さすがの感度です。
LGBTとは
さてそのLGBTですが、最近では文字通りの意味というより、性的マイノリティ全般を表す言葉として使われることも多いようです。「マイノリティ」とは言っても、2015年の電通ダイバーシティ・ラボ調べによると、その総数は日本の人口の7.6%にものぼります。割合的には約13人に1人が、なにかしら性的な問題を抱えているということになります。
この数字は想像していた以上でした。
調査は全国で69,989名もの人へのスクリーニング調査ですので、かなり信ぴょう性は高いと思います。
単純に考えて、弊社社員の4人ほどがLGBTに該当する計算ですね。もしかしたらMoney Motto! 編集部にも1人くらいいるのかもしれません。
またここを読んでいるみなさんも、意識していないだけで、実はマイノリティに属しているのかもしれません。
下の図を見てください。
こちらは「セクシュアリティマップ」と言われるものです。
ひとくちにLGBTと言っても、実に多様性に富んでいることがわかりますね。
なかには40代や50代になって初めて、自分の「性」を意識したという人もいるようです。インターネットなどの普及もあって少しずつこういった情報が広まり、カミングアウトしたり自分の抱える性的問題に気づいたりする環境ができつつあるのでしょう。
LGBTとお金の関係
そんなLGBT層が抱えている悩みは多岐にわたりますが、Letibee LIFEの記事(LGBTが最も求めているサービスは”老後支援”だ)によると、なかでも特に不安に感じているのが老後の生活についてのようです。
一般の人でも現在の日本の状況では老後を心配してしまう人は多いですが、置かれている立場的にLGBT層が不安をより強めていても不思議はありません。
記事にもありますが、まずサービスが圧倒的に不足しています。たとえばLGBT向けの老人ホームは(おそらく)存在しませんし、今後できる可能性も未知数です。急速にLGBTへの理解が進んでいると言っても、まだまだ日本における対応は遅れています。
先日のイベントでも、老後の問題について啓蒙しているブースがありました。
そのほかお金に関することだけで言っても、保険への加入がしづらい、同性夫婦の名義ではローンが組めない、相続が発生するときの流れが一般の夫婦とは異なる、など問題は山積みです。金融機関には早々の対応をお願いしたいところですが、現実的には難しいかもしれません。
そんな現実があるからこそ、LGBTにはほかの人たちよりも早い段階でお金について真剣に向き合って、しっかりと考えて欲しいと思います。しかし「そう言われてもどこに相談すればよいかわからない」という人も多いでしょうし、彼らの相談先であるファイナンシャル・プランナーの側も、LGBTに対しての理解や知識のある人が少ないのが現状です。
このあたりは、双方がアンテナを広げる努力をしなければならないところでしょう。
終わりに
見識を広めるためイベントに参加してきましたが、そこでイキイキと働いている人たちに触れて、少しでも彼らの不安を減らしたい気持ちが強くなりました。
今後も定期的にこの問題を取り上げ、Money Motto! と関わりのあるファイナンシャル・プランナーでLGBTの相談経験の多い人がいれば、取材して情報共有していきたいと思います。
(あべし)
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