羽生永世七冠誕生!わが子をプロ棋士にする方法

将棋

史上初!羽生義治棋聖が永世七冠達成!

こんにちは。Money Motto!編集長のみやこです。

12月5日、羽生善治棋聖が竜王戦に勝利し、史上初の永世七冠を達成しました。「永世」とは、七大タイトルを連続または通算で規定回数以上獲得すると与えられる称号です。

羽生棋聖をはじめ、中学生棋士・藤井四段の活躍や、「ひふみん」こと加藤一二三九段の人気などから、将棋教室に通いはじめる子どもが増えています。本日は、ズバリ「わが子をプロ棋士にする方法」について調べてみました。目指せ永世七冠!

プロ棋士になるには

プロ棋士というと、どのようなイメージをお持ちでしょうか?ニュースや情報番組などで取り上げられる有名棋士も多いので、華やかな世界の住人という印象が強いかもしれません。

日本生産性本部が発表した『レジャー白書 2016』によると、15歳以上の将棋人口は約850万人とのこと。現在、現役のプロ棋士は160名。ざっくり計算すると、約5万人に1人しかプロになることができません!プロ棋士になる道は狭き門です。

【プロ棋士になる方法】

奨励会(プロ棋士の養成機関)を受験

・プロ棋士の推薦を受けた者のみ受験可能
・6級から三段まで(多くは6級からスタート)
・性別、学歴は不問
・年齢制限あり

奨励会のリーグ戦を勝ち抜き四段になると、正式なプロ棋士となる

満21歳(2002年度以前の奨励会試験合格者は満23歳)の誕生日までに初段、満26歳の誕生日を含むリーグ終了までに四段になれなかった場合は退会となる。ただし、三段リーグで勝ち越しを続けると、満29歳を迎えるリーグ終了まで在籍できる。

※奨励会を退会しても、実力が認められればプロに編入できる制度がある。今泉健司四段は、二度の奨励会退会を経て、41歳でプロ棋士となった。

奨励会には全国から将棋の天才たちが集まるため、並大抵の実力では入会することができません。また、奨励会に入会できたとしても、そこからリーグ戦を勝ち上がりプロ棋士になることができるのは二割程度といわれています。奨励会入会後は、将棋漬けの日々。学業との両立もたいへんです。羽生棋聖の母は、「高校に入学させたことを後悔している」と発言しています。藤井四段は、高校進学を決断しました。学業も将棋もがんばってほしいですね。

現在、現役のプロ棋士は160名ですが、全員が男性です。これまで、女性でプロ棋士になった人はいません(棋士と女流棋士は別の制度です)。

(参考)日本将棋連盟 奨励会

プロ棋士の収入とタイトル

プロ棋士の主な収入源は、対局料と賞金です。中でも、七大タイトル(今年度から八大タイトルに変更)の優勝賞金は高額で、もっとも優勝賞金が高いのは竜王戦です。

タイトル 主催 優勝賞金
竜王戦 読売新聞社 4,320万円
名人戦 朝日新聞社
毎日新聞社
非公開
叡王戦 ドワンゴ 非公開
王位戦 新聞三社連合 非公開
王座戦 日本経済新聞社 非公開
棋王戦 共同通信社 非公開
王将戦 スポーツニッポン新聞社
毎日新聞社
非公開
棋聖戦 産経新聞社 非公開

トップ棋士の年収は数千万円から1億円といわれていますが、年収が1,000万円を超える棋士は一割程度にすぎません。プロになるだけでもたいへんな世界、その中で勝ち上がっていくことがいかに難しいかがわかります。

並外れた才能と不断の努力、勝負師としての勘、長時間の対局を戦い抜く体力と精神力、これらを兼ね備えた選ばれし者だけに、プロという道が開かれるのではないかと思えてなりません。わが子をプロ棋士にするのは、簡単なことではなさそうです。


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