こんにちは。Money Motto!編集部のみやこです。
梅雨が明け、各地で35前後となる猛暑日となり本格的な夏がやってきました。そんな日本の夏を盛り上げてくれるのが、いよいよ来週(8月6日)開催予定の「甲子園」です!
明日の8月3日には、出場校の組み合わせ抽選会が行われます。第101回目の大会となる今年は49校が出場します(北海道・東京からは2校が出場)。
今年度ドラフト1位候補といわれ、最速158キロを記録した奥川選手がいる星稜(石川)や、昨年の第100回記念大会で逆転されるも聖地に戻ってきた林優樹・有馬諒バッテリーの近江(滋賀)、センバツ4強でブレイクした来田・中森の2年生コンビの明石商(兵庫)など、注目が集まる選手の多い今大会が楽しみですね!
さて、本日は甲子園出場とお金ついて調べてみました。
選手の交通費や宿泊費は誰が出すの?
甲子園出場が決まると、生徒や教員、後援会などの学校関係者は、準備や応援に大忙しとなります。「数十台のバスで何時間もかけて球場に駆けつけた」というニュースもよく耳にします。こうした費用は誰が出しているのでしょうか?
責任教師1名・監督1名・ベンチ入り選手18名までは、主催の朝日新聞社が旅費と滞在費を支援してくれます。費用の規定は以下のとおりです(第101回全国高等学校野球選手権記念大会:開催要項より)。飛行機の利用や滞在費にも細かな規定があります。
旅費
代表校の所在地から大阪までの往復普通乗車運賃(特急、急行、新幹線料金を含む)
船舶利用の場合は普通2等の乗船運賃
沖縄、南北北海道代表校は航空運賃
滞在費
抽選日の8月3日から、その学校の最終試合日までの日数に対し、1日1人4,000円を負担
監督・選手など20名は負担なしで大会に参加できますが、ほかの野球部員や応援の生徒などの旅費や宿泊費はどうなのでしょう?じつは、上記の旅費・滞在費以外はお金が出ません。
そのため、学校関係者は多額の寄付金を集めなければならないのです。
かかるのは応援費用だけじゃない
甲子園出場となると生徒は全員参加です。皮肉なことに、勝ち進むほど旅費や宿泊費がかかります。そのため、決勝まで進むことを前提に寄付金を集めなければなりません。
旅費・宿泊費以外にもお金は必要です。意外なところでは、アルプス席の入場料(800円)もかかります。その学校の生徒だからと言ってタダで入場できるわけではないのです。また、ユニホーム、バッグ、ボールなどの用具も買い替えます。やはり、せっかくの晴れ舞台にふさわしいものをそろえたいと考えますよね。
ほかにも、記念グッズ、応援用具、事務費用などがかかり、1試合の費用は1,000万円を超えます。決勝までは最大で6試合あるので、総額なんと6,000万円超です!
過去には3億円近くの寄付金が集まったことも!
甲子園に出場する高校への寄付金は全国から集められます。母校や出身地の高校だけでなく、前年の試合でファンになった高校などに寄付することができます。
前回の第100回記念大会で惜しくも準優勝となった秋田代表・金足農業では寄付金は2億円を超え、最終的には3億円近くまで集まったそうです。
余った寄付金は次年度分やほかの部活等の設備などに利用されます。応援してくれる人々の気持ちがとても暖かいですね。ちなみに寄付をすると、メガホンやキャップなどの記念応援グッズをもらえるそうで、野球部の練習施設が豪華になったとの噂も聞きました。
同じ出場校でも、億を超える額が集まる学校から寄付集めに四苦八苦している学校まで、事情はさまざまのようです。
※本記事は2019年7月現在の情報をもとに作成しています。
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