魚沼産コシヒカリ「特A」から格下げ
どうも。押尾センパイです。
昼メシには毎回ごはん(お米)を食べている押尾にとって、とても興味深いニュースが飛び込んできました。
それは、日本一のブランド米として名高い魚沼産コシヒカリが、日本穀物検定協会が発表した「2017年産米の食味ランキング」で、最高の「特A」から2番目の「A」に格下げされたというものです。
魚沼産コシヒカリは、数あるブランド米の中で唯一、1989年から2016年まで28年間「特A」を維持してきたのですが、初の下げ評価となりました。
お米をはじめとした国内の農産物には、ランク・等級があります。
たとえば、牛肉や果物など。
買い物をするときも、普通の商品よりも、Aなんとかランクと表示されているほうを選びたくなっちゃいますよね。
今日は、さまざまな農産物とランク・等級について調べてみました。
お米のランク
お米は、日本穀物検定協会が毎年「米の食味ランキング」を発表しています。
全国のおもな産地の品種を専門家が試食し、複数産地のコシヒカリのブレンド米を基準米として比較をおこない、5段階で評価します。
そのため、評価は相対的なものになります。
2017年は、151産地品種について審査がおこなわれました。
ランク | 評価 | ランク獲得数(2017年) |
特A | 基準米よりも特に良好なもの | 43 |
A | 基準米よりも良好なもの | 76 |
A’ | 基準米と同等のもの | 32 |
B | 基準米よりもやや劣るもの | 0 |
B’ | 基準米よりも劣るもの | 0 |
「これ、実質3段階評価でしょ!」というツッコミはさておき、この結果を見ると「日本のブランド米の多くは基準米よりもおいしい」ということがわかります。
きっと基準となっているコシヒカリのブレンド米もおいしいんでしょうね。
残念ながら、押尾にはそこまでの味の違いが分からない気がします。
牛肉の等級
牛肉の等級は、日本食肉格付協会が決めており、アルファベットと数字を組み合わせて評価します。
高い牛肉のラベルには「A5」「A4」などの表示があることからもわかりますね。
アルファベットは「A」「B」「C」の3段階があり、歩留等級を表します。
歩留等級とは、枝肉(頭、尾、前後脚の先端を除いた肉)から取り出せる肉の割合のことで、割合が高いほど等級が上がります。
等級 | 基準値 | 歩留 |
A | 72以上 | 標準よりよいもの |
B | 69以上72未満 | 標準のもの |
C | 69未満 | 標準より劣るもの |
数字は「1」から「5」まであり、肉質等級を表します。
数字の大きいほうが等級が上です。
肉質等級は、脂肪の交雑(霜降り度合)、脂肪の色沢と質、肉の色沢、肉の締まりときめの4項目について5等級で判定し、項目別等級のうち最も低い等級に決定されます。
たとえば、「脂肪の交雑 4」「脂肪の色沢と質 3」「肉の色沢 5」「肉の締まりときめ 4」の場合、肉質等級は「3」になります。
「A5ランク」の牛肉は、歩留等級と肉質等級が最高評価のものです。
松阪牛、神戸牛、飛騨牛などのブランド牛は、生産者団体ごとに定義が定められており、日本食肉格付協会が決める等級とは別モノです。
ブランド牛ならどれでも等級が高いわけではありません。
ちなみに、ブランド牛の中でもっとも厳しい基準を設けているのは仙台牛で、仙台牛を名乗るためには、日本食肉格付協会の「A5」または「B5」ランクの評価を得なければなりません(ほかにも基準があります)。
野菜・果物の等級
野菜や果物にも等級があり、見た目(形・色)や品質によって格付されます。
野菜・果物の種類や産地、市場の規定によって多少異なりますが、一般的な等級は以下のとおりです。
大学の成績評価にちょっと似ていますね。
等級 |
特秀・特選 |
秀 |
赤秀 |
青秀 |
優 |
良(無印) |
良々 |
野菜や果物は、等級だけでなく大きさも評価の対象となります。
大きさは、「3L」から「2S」までの階級で評価します。
そうそう、みかん箱などに表示されてるあれです。
等級と階級は、値段を決める目安になります。
静岡マスクメロンの等級
高級フルーツの代表といえばマスクメロン。
おもな産地は静岡県です。
静岡県産以外のマスクメロンの等級は、ほかの果物と同じですが、静岡マスクメロンには独自の等級があります。
形や糖度、重さ、網目の張り具合などを基に評価基準が決められます。
富士山を連想するものばかりで、雅な雰囲気が漂いますね。
等級 |
富士 |
山 |
白 |
雪 |
最高ランクの「富士」は、1,000個に1個あるかないかの希少品だそうです。
某サイトで検索してみたところ、桐箱に入って1個21,800円(税込)でした。
オレの1か月の昼メシ代よりはるかに高いじゃないか!
格付と値段
いろいろな農産物をみてきましたが、やはりランク・等級の高いものは値段も高くなります。
しかし、値段とおいしさは必ずしも比例しません。
味の好みは人それぞれ違いますし、霜降り肉よりも赤身が好きな人はたくさんいます。
実際に食べたことがないので予想になりますが、押尾は「富士」ランクのメロンと「白」ランクのメロン(5,000円前後)の味に、値段ほどの差を感じないと思うんです。
農産物の格付があることで、生産者は消費者に好まれるものを作ろうと努力しますし、消費者も購入時に商品を比較することができます。
そういう意味では格付は大切だし、意義のあるものです。
でも、それがすべてではありません。
格付やランクに振り回されすぎず、自分の舌が満足するものを買い求めたいですね。
あ、でも、「富士」ランクのメロンはいつか食べてみたいな!
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