クレジットカードの現金化問題

クレジットカードの現金化

メルカリに現金が出品された!?

どうも。押尾センパイです。

先月、フリーマーケットアプリ「メルカリ」に、現金が額面以上の金額で出品、落札されたことがニュースになりました。
「なぜ、現金が額面以上の金額で売買されるのか」と不思議に思ったみなさんも多いのではないでしょうか。
出品の背景にマネーロンダリング(資金洗浄)の可能性が指摘される中、「クレジットカードの現金化が目的ではないか」との見解も多くみられます。

今日のテーマは、クレジットカードの現金化問題です。

クレジットカードの現金化とは?

みなさんはクレジットカードをお持ちでしょうか?
一般社団法人日本クレジット協会が発表したデータによると、平成28年3月末のクレジットカード発行枚数は2億6,600万枚とのこと。
これを20歳以上の総人口で割ると、約2.5枚。
ひとりあたり2~3枚のクレジットカードを持っているのが平均的といえそうです。
押尾、財布や家の引き出しなど調べてみたところ、3枚のクレジットカードを所有していました。

(参考)一般社団法人日本クレジット協会 クレジットカード発行枚数調査(PDF)

通常、クレジットカードには利用可能枠が設定されており、ショッピング枠とキャッシング枠があります。
利用可能枠は、カードの利用実績によって上がっていきます。
JCBカードの利用可能枠の一例は、以下のようになっています。

  利用可能枠
総枠(額) 1,100,000円
 ショッピング1回払い   1,100,000円
 ショッピング1回払い以外 800,000円
 ショッピング2回払い    800,000円
 ボーナス1回払い  800,000円
 ショッピングリボ払い   800,000円
 ショッピング分割払い   800,000円
 キャッシング    500,000円
 国内キャッシング1回払い 200,000円
 海外キャッシング1回払い    500,000円
 国内キャッシングリボ払い 300,000円

この場合、総枠110万円のうち、50万円までキャッシング枠があるということになります。
たとえば、ショッピング枠の110万円を使い切ってしまうと、キャッシング枠はなくなり、ショッピング枠を80万使うと、キャッシング枠は30万円までとなります。

今回のメルカリの出品問題は、クレジットカードのショッピング枠を利用して、現金を購入したのでなはないかといわれています。
今すぐに現金が必要な場合や、ほかにお金を借りる手段がない場合、ショッピング枠を使って「現金」という商品を購入することで、お金が手に入ります。
クレジットカードの利用代金が引き落とされるのは約1か月~2か月後なので、その間支払いを先延ばしすることができます。

つまり、「明日までにどうしても借金を返さなければならない」というような切羽詰まった状況の人が、クレジットカードのショッピング枠を換金目的で利用することで、お金を調達していると考えられます。
落札があったということは、それを必要とする人がいるということでもあります。

総量規制とクレジットカードの現金化

現金化目的のクレジットカード利用は、クレジットカード会員規約に違反する行為です。
そのため、クレジット会社から、残金の一括請求、カードの利用停止、カードの強制退会などのペナルティを受けることになります。
さらに、現金化により一時的にお金が手に入ったとしても、それを超える額の利用代金をクレジット会社に支払わなければならず、借金が増えていきます。

利用者にとってクレジットカードの現金化はメリットがないように思われますが、なぜこうしたことがおこなわれるのでしょうか。

クレジットカードの現金化は以前からおこなわれていましたが、2010年6月に完全施行された貸金業法の総量規制により、利用者が増えたといわれています。

総量規制とは、貸金業者(消費者金融・クレジットカード会社・リース会社など)からの借入残高が年収の1/3を超えると、新たな借入れができなくなるというもので、借りすぎ・貸しすぎを防ぐために設けられた規制です。
たとえば、年収300万円の場合は、借入できるのは100万円までです。
住宅ローン、自動車ローン(貸し手が銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫、農協などの金融機関である場合)には、総量規制が適用されません。

(参考)金融庁 貸金業法Q&A

クレジットカードのキャッシング枠には総量規制が適用されますが、ショッピング枠は適用外です。
たとえ貸金業者からお金を借りられなくなったとしても、クレジットカードのショッピング枠は残っています。
押尾にはちょっと理解ができませんが、会員規約に違反する行為だろうと、さらに借金が増えようと、「とにかく目先の現金がほしい」という気持ちが勝り、現金化という手段を選んでしまうんでしょうね。

クレジットカードの現金化は、クレジットカード本来の機能から外れた利用法です。
消費者庁や日本クレジット協会なども、現金化をおこなわないよう注意喚起をしています。
しかし、それでもクレジットカードの現金化という行為はなくならないでしょう。
お金の問題は根が深いのです。

押尾メモ

・クレジットカードの平均保有枚数 2.5枚

・クレジットカードの現金化とは
クレジットカードのショッピング枠を換金目的で利用すること


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