長生きと保険料

長寿化イメージ

2018年死亡保険料が下がる

こんにちは。Money Motto!編集長のみやこです。

今週、2018年4月に死亡保険料が下がるというニュースがありました。3月28日付の日経新聞によると、10年定期の死亡保険料が5~10%程度下がる見込みとのことです。

生命保険や医療保険などの保険料は、長寿化と密接にかかわっています。本日は、保険料のしくみについて調べてみました。

標準生命表とは?

保険は、たくさんの人がお金を出し経済的に助け合うことで成立しています。そのため加入者間に不公平が生じないよう、抱えているリスクによって公平な保険料が定められなければなりません。保険料算定の原則となっているのが大数(たいすう)の法則です。

たとえばサイコロの特定の目が出る確率は6分の1ですが、サイコロを振る回数が少ないと、偏りが出ます。ところが、サイコロを振る回数を増やせば増やすほど、その出現率は6分の1に近づいてきます。このように、試行を増やすことで、決まった傾向が表れることを「大数の法則」といいます。

人の死は、特定の個人については予測することができませんが、同じ年齢の集団が1年間でどれくらい死亡するかであれば、過去の統計から予測することができます。保険会社は、日本アクチュアリー会が作成した「標準生命表2007」の数字などをもとに、保険料を算出しています。以下は、死亡保険の例です。

生保標準生命表2007(男性)より抜粋

 年齢 生存数(人) 死亡数(人) 死亡率 平均余命(年)
0 100,000 108 0.00108 78.24
20 99,253 83 0.00084 58.75
30 98,434 85 0.00086 49.20
40 97,391 144 0.00148 39.67
50 95,186 347 0.00365 30.45
60 90,035 751 0.00834 21.87
70 78,889 1,730 0.02193 14.16
80 54,848 3,312 0.06039 7.93
90 18,289 3,274 0.17900 3.67
100 513.54 245.87 0.47877 1.44
107 0.6061 0.6061 1.00000 0.50

生保標準生命表2007(女性)より抜粋

 年齢 生存数(人) 死亡数(人) 死亡率 平均余命(年)
0 100,000 96 0.00096 84.94
20 99,529 31 0.00031 65.30
30 99,165 49 0.00049 55.52
40 98,484 97 0.00098 45.87
50 97,111 210 0.00216 36.44
60 94,350 358 0.00379 27.34
70 89,071 814 0.00914 18.63
80 75,724 2,241 0.02960 10.89
90 42,063 4,576 0.10878 5.10
100 4,116.7 1,524.1 0.37022 1.87
110 0.3382 0.3382 1.00000 0.50

40歳男性を例に、標準生命表をみてみましょう。

・生存数(10万人のうち40歳まで生きている人数)
97,391 / 100,000

・死亡数(1年間に死亡する人数)
144人

・死亡率(1年間に死亡する割合)
144 ÷ 97,391 = 0.00148

・平均余命(あと何年生きられるかを表したもの※)
39.67年
→ 40歳の人は79.67歳まで生きられる

※0歳の平均余命が平均寿命となる

標準生命表から、女性の死亡率が男性よりも低いことがわかります。死亡保険は、長生きをするほど死亡保険金の受け取り時期が遅くなるため、男性よりも女性のほうが保険料が安くなります。逆に、医療保険、個人年金保険などの生存保険は、長生きをするほど給付金が多くなるため、男性よりも女性のほうが保険料が高くなります

生存数は年齢とともに減少し、男性107歳、女性110歳でほぼゼロになります。終身保険の解約返戻金は、男性107歳、女性110歳で保障額と同額になる商品がほとんどです。標準生命表の数字とピッタリ一致しています。

(参考)標準生命表2007

長寿化で保険料はどうなる?

日本アクチュアリー会は、長寿化を反映し、近く標準生命表を改定します。これを受け、保険会社は保険料の全面改定をおこなう見通しです。長寿化は、保険の種類によって、保険料の値下げ要因にも値上げ要因にもなります。

終身保険、定期保険などの死亡保険は、死亡保険金の受け取り時期が遅くなるため、保険料が安くなります。また、終身保険などの貯蓄機能のある保険よりも、掛け捨てタイプの保険のほうが値下げ幅が大きくなります。相対的に掛け捨てタイプの商品の優位性が高まるため、保険は「万一に備えて加入する」という人が増えると思われます。いっぽう、医療保険などの生存保険は、長生きをするほど給付金が多くなるため、保険料が上がる可能性があります

長寿化による医療費、老後資金、介護費用等の増大は避けられません。これらの費用をどうやってまかなうかは、たいへん深刻な問題です。標準生命表の改定のニュースをきっかけに、現在加入している保険や将来の備えについて考えてみてはいかがでしょうか。


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