生命保険について相談したいことは?

生命保険相談

生命保険文化センターへの相談内容

生命保険の相談というと、保険会社の担当営業や問い合わせ窓口、保険ショップやファイナンシャルプランナーなど、いくつかの相談先が考えられます。そしてあまり知られていないかもしれませんが、これに加え、公益財団法人 生命保険文化センターにも保険について相談できる窓口があります。

生命保険文化センターは、主に生命保険の啓蒙活動を行っている機関で保険の販売をしていませんが、生命保険全般について幅広い相談(保険会社や代理店等とのトラブルなどの苦情は除く)を受け付けています。

この生命保険文化センターでは、受け付けた相談についての集計データをWEBサイトで公表しています。そのデータから、世の中の人は生命保険についてどのような相談を行っているのかみてみましょう。もしかしたら生命保険会社に聞けないこと聞きづらいことなどもあるかもしれません。

以下は、生命保険文化センターが2017年度に受け付けた生命保険に関する相談について集計したデータです。

<相談件数>

生命保険に関する一般相談 1,261件
生命保険会社の経営に関する相談 21件
合計 1,282件

生命保険自体の相談以外に、生命保険会社の信用に関しての相談も少しですがあるようです。どんな回答なのか聞いてみたいですね。

 

<一般相談の内容・意向の内訳(上位のもの)>

相談内容・意向 件数 比率
税金について教えて欲しい 270件 21.1%
生命保険の仕組みについて教えて欲しい 208件 16.2%
各種手続きについて教えて欲しい 190件 14.8%
営業職員・代理店に関する問い合わせ 98件 7.6%
告知義務について教えて欲しい 74件 5.8%

最も多いのは税金についてで、次に生命保険の仕組みについて、各種手続きについてと続きます。

これらの意向についてもっと詳しくみてみましょう。

税金についての具体的内容としては、(1)保険金・年金・給付金等の受取時の税金についてがその75.2%を占め、(2)生命保険料控除の内容についてが15.9%、(3)契約形態の変更による課税関係の見直しについてが4.4%となっています。(1)(3)を含め保険金等の税金がどうなるかというところが気になっているということがわかります。

生命保険の仕組みについての具体的内容としては、(1)保険金・給付金の支払い基準について50.5%、(2)保険料・配当金について14.4%、(3)解除、保険金・給付金の不支払いについて7.2%となっています。保険の仕組みといっても、生命保険がどのような商品なのかといった全体の話よりも、保険金・給付金などのお金を受取るケースや保険料の支払いについての質問が多いことがわかります。

各種手続きについての具体的内容としては、(1)保険金・給付金の受取手続きについて41.1%、(2)契約内容変更(減額・払済・延長・中途付加等)の手続きについて14.7%、(3)名義変更の手続きについて14.7%となっています。これらの手続きについては、本来は保険会社に問い合わせればよいのですが、生命保険文化センターに相談があるということは、そもそも保険会社の連絡先がよくわかっていないのではないでしょうか? 契約した後に、担当営業からフォローがなくなってしまったといったケースなどが考えられます。

解決には、どこで(誰から)保険に入るかが重要

このように、生命保険文化センターの相談口への相談内容をみてみると、保険金や給付金等の受け取りに関する内容がとても多いことがわかります。保険に入っていて、いざ保険金が請求できるような状況になったときにどうすればよいかわからないという人が多いということでしょう。本来、保険に加入した時に説明を受けていたり、保険会社の連絡先を知らせてもらっていたりするはずですが、加入後長い間経って忘れてしまっていたり、担当営業と疎遠になっていたりしているのかもしれません。そのよう方が相談できるところを探して生命保険文化センターにたどりついたのでしょうか? あるいは、生命保険会社に問い合わせてもわかりにくいとか、納得いかないといったことがあって、セカンドオピニオン的に生命保険文化センターに相談したということもあるかもしれません。

いずれにしても、このような内容は、加入したときの生命保険会社や保険代理店の営業担当者といつでもコミュニケーションがとれる関係ができていれば、すぐに聞ける内容です。

こういった状況をみると、やはり保険はどの保険会社、どの商品といった選択だけでなく、誰から入るかといった選択も重要なのだと思い知らされます。生命保険の専門知識があることは当然として、税金などお金周りの関連知識も豊富で、かつ長く担当してくれていつでも問い合わせができるような人から保険に入ることがとても重要ではないでしょうか? そのようなイメージに近い人としては、生命保険を専門に扱っているファイナンシャルプランナーがあげられます。


あわせて読みたい記事:「お金の相談、誰にするのが良い?


 

この記事が気に入ったら いいね♪

この記事が気に入ったら
いいね♪

MoneyMotto!の最新情報をお届けします

:この記事をシェア