押尾と6種類の係数
どうも。押尾センパイです。
前回に引き続き、FP3級試験の問題演習をしながら試験に出る用語をおぼえていきます。
今回は、ライフプランニングと資金計画分野で超頻出の6種類の係数をマスターします!
6種類の係数とは…
- 終価係数
- 現価係数
- 年金終価係数
- 減債基金係数
- 年金現価係数
- 資本回収係数
漢字だらけで舌を噛みそうなものばかり。
しかし、これをおぼえないと、得点源である計算問題を解くことができません。
気合を入れてがんばるぞ!
6種類の係数のおぼえかた
押尾、6つの係数を丸暗記しようと考えました。
しかし、名前が似ているため頭が混乱してしまい、うまくおぼえられません。
みやこ:だいぶ苦戦してるな…
押尾:似たような名前なんで、おぼえてもすぐ忘れてしまうんですよ。困ったなあ。
みやこ:ただ暗記しても記憶が定着しないよ。「何の金額を求める係数なのか」を考えないと。
押尾:う~ん。
みやこ:こういうのは、文字だけ見ててはダメ!イメージでおぼえないと。
困っている押尾を見かねたのか、みやこさんが図を描いてくれました。
みやこ:終価係数は、いまあるお金を一定期間、一定の利率で複利運用したら、将来いくらになるかを求める係数。運用した「終わりの価格」ってこと。
押尾:ふむふむ。終わりの数字を求めるんですね
みやこ:現価係数はその逆で、一定期間、一定の利率で複利運用して目標額に到達したい場合、いまいくらあればいいかを求める係数。「現在の価格」ってこと。
押尾:こっちは、はじめの数字を求めるのか!
みやこ:終価係数と現価係数は、運用グループとおぼえよう。
みやこ:続いて年金終価係数。終価とあるから、将来いくらになるかを求める係数だね。
押尾:ん!?さっきとどう違うんだろう?
みやこ:これは、(持っているお金がゼロの状態から)一定期間、一定額の積み立てをして、一定利率の複利で運用したら、将来いくらになるかを求める係数。
押尾:あ、なるほど。
みやこ:これの逆が減債基金係数。一定期間、一定の利率で複利運用をして目標額に到達するためには、毎回いくら積み立てればいいかを求める係数だね。
押尾:減債基金係数ってわかりにくいですね。
みやこ:「源さん、毎回いくら積み立てるの?」っておぼえておこう。
押尾:そんなんでいいんですか?
みやこ:年金終価係数と減債基金係数は、積立グループとおぼえよう。
みやこ:運用、積立ときて、つぎは取り崩し。
押尾:取り崩すということは、お金が減っていくんですね。
みやこ:そのとおり。
押尾:やばい。オレ、冴えてる!
みやこ:まずは年金現価係数から。現価だから、いまいくらあればいいかを求める係数だね。
押尾:ひょっとして、毎回取り崩すためには、いまいくらあればいいかってことですか?
みやこ:押尾、ホントに冴えてるね!年金現価係数は、一定期間、一定利率の複利で運用しながら、毎回一定額を取り崩す場合、いまいくらあればいいかを求める係数だよ。
押尾:ということは、資本回収係数は、年金現価係数の逆になるんですね。
みやこ:そう!
押尾:え~と、「いまあるお金を一定期間、一定利率の複利で運用したら、毎回いくら取り崩せるか」を求める係数ですね。
みやこ:押尾、やるね~。住宅ローン等を返済する場合、毎回の返済額がいくらかを求めるときにも資本回収係数を使うよ。
押尾:えっ!何でだろう?
みやこ:資本回収係数は、「一定期間、一定利率の利息(複利)が付くローンを借りる場合、毎回いくら返済すればよいか」を求める係数と言い換えられるよね。
押尾:わかったような、わからないような…
みやこ:とにかく、住宅ローンの返済額を求めるときには、資本回収係数を使うことだけは忘れるな!これ、絶対出るから!!
押尾:は、はい。
みやこ:年金現価係数と資本回収係数は、取り崩しグループとおぼえよう。
押尾、みやこさんのサポートをうけ、何とか6種類の係数をマスターできました(たぶん)。
つぎは問題演習だ!
6種類の係数 問題演習
(問題) <資料:係数早見表(年利1.0%・5年)> 現価係数:0.95147 1) 98万円 2016年度1月 日本FP協会(実技) |
<解き方>
退職金を毎年いくら取り崩せるかという問題なので、資本回収係数を使います。
500万円 × 0.20604 ≒ 103万円
よって、正解は2です。
この問題は3択ですが、計算方法がわからなくても、答えを導くことができるんです。
運用利率が0%だった場合、毎年100万円を取り崩せます。
問題文では、1%で運用をしているので、100万円よりも多い額を取り崩せることがわかります。
まず、1の選択肢が消えます。
運用利率が1%の単利だった場合、1年で500万円に対し5万円の利息が付きます。
2年目は400万円に対し4万円、3年目は300万円に対し3万円…となるので、合計5年間で15万円の利息が付きます。
毎年のだいたいの取り崩し額は、515万円 ÷ 5 = 103万円となり、選択肢2に一致します。
問題文は複利運用ですが、1%で5年間の複利運用では単利運用とそれほど差がありません。
係数をおぼえていなくても、算数ができれば答えがわかってしまいます。
みやこ:せっかく係数をおぼえたのに、こういう裏ワザやったら意味ないでしょ!
押尾:すみません。
みやこ:でも、試験場で頭が真っ白になった時に、こういう力技は使えるよね。
押尾:ですよね!
みやこ:とは言っても、まずは係数をしっかりおぼえること!3級はパスできても、上の級では歯が立たないよ。
押尾:ええっ!3級の先もまだやらなきゃダメですか?
みやこ:当然でしょ。
押尾のFP試験、まだまだ先が長そうです。
押尾メモ
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