押尾 FP3級への道(外貨預金)

TTBとTTS

押尾とFP試験

どうも。押尾センパイです。

以前、FP2級に挑戦という記事を書きました。
「絶対受かるぞ!」と息巻いていたのですが、結果は…まさかの未受検でした。
勉強が終わらず、「これは受検しても受かるまい」と判断し、試験を欠席してしまったのです。

当然ながら、みやこさんには怒られ、ライバルのあべしには冷ややかな目で見られています。
後輩のMくんの態度が変わってきたのは、気のせいでしょうか。

編集部での立場が危うくなってきた押尾、今度こそFP試験に合格します。
9月11日(日)の試験に挑戦です!

今日のテーマは、押尾とFP試験リベンジ編です。
来月の試験(3級)に合格するぞ!

3級FP技能検定とは?

押尾、今回は手堅く3級を受けることにしました。
「前回は2級だったのに、押尾のヤツひよったな」という声が聞こえてきそうですが…ぶっちゃけ、かなりひよってます。

みやこさんやあべしには「2級は簡単だ」とさんざん言われました。
しかし、参考書や過去問を見てもちんぷんかんぷんで、さっぱり頭に入りません。
わからないと、だんだんと勉強するモチベーションも下がってしまいます。
押尾、誰に何を言われようと、背伸びをせず、身の丈にあった級を受けようと決めました。
今度こそ、ぜったいぜったい受かりたいんだ!!

3級FP技能検定は、日本FP協会と金融財政事情研究会(きんざい)の2つの団体が実施しています。
どちらを受検しても、与えられる資格は同じです。
試験科目は、学科と実技があり、学科は共通問題、実技は団体ごとに問題が異なります。

試験種類 出題形式 問題数 制限時間 合格基準
学科 筆記
(マークシート方式)
60問 120分 36点以上
(60点満点)
実技
(日本FP協会)
筆記
(マークシート方式)
20問 60分 60点以上
(100点満点)
実技
(きんざい)
筆記
(択一方式)
大問5題 60分 30点以上
(50点満点)

気になる合格率もみてみましょう。

試験実施日 日本FP協会 きんざい
学科 実技 学科 実技
2016年5月 76.58% 84.90% 54.93% 61.95%(個人資産相談業務)
42.53%(保険顧客資産相談業務)
2016年1月 68.62% 81.60% 55.86% 57.30%(個人資産相談業務)
58.58%(保険顧客資産相談業務)

学科は共通問題ですが、日本FP協会ときんざいの合格率に大きな差があります。
受検者の属性の違いから、このような差が生じるのでしょう。
ネットでは「日本FP協会のほうが合格しやすい」という情報もみかけますが、実際に問題をみて、どちらで受検するか決めるのがいいと思います。

押尾は、日本FP協会を選択しました。
合格率の高さに目を奪われたわけではありませんよ。

(参考)日本FP協会 金融財政事情研究会(きんざい)

試験に出る外貨預金用語をおぼえる!

FP試験では、おぼえることがたくさんあります。
なかでも、計算問題に頻出の用語は超重要です。

今回は、問題演習をしながら外貨預金用語(分野:金融資産運用)をマスターします。

(問題)
Aさんが、≪設例≫の条件で、為替予約を付けずに円貨を外貨に交換して10,000米ドルを外貨預金に預け入れ、満期時に円貨で受け取った場合における元利金の合計額として、次のうち最も適切なものはどれか。なお、満期時における適用為替レートは下記の<資料>のとおりとし、税金は考慮しないものとする。

≪設例≫
・預入金額 10,000米ドル
・預入期間 1年満期
・利率(年率) 0.3%(満期時一括支払)
・預入時における適用為替レート(円/米ドル)  
 TTS 117円
 TTM 116円
 TTB 115円

<資料>
満期時における適用為替レート(円/米ドル)
 TTS 120円
 TTM 119円
 TTB 118円

1) 1,183,540円
2) 1,193,570円
3) 1,203,600円

2016年度5月 きんざい(実技 個人資産相談業務)

10,000米ドルと為替レートを使って計算をすることはなんとなくわかります。
ポイントは、どのレートを使うかです。

  • TTM(Telegraphic Transfer Middle Rate)
    外国為替取引をする際に、銀行が顧客に対して基準として用いるレート。仲値。
  • TTS(Telegraphic Transfer Selling Rate)
    銀行が顧客に対して外貨を売る時に使用するレート。売値。
    銀行が顧客に売るレートとは、顧客が銀行から買うレートと言い換えることができます。
    銀行側が売るので、Selling Rateとなるわけです。
  • TTB(Telegraphic Transfer Buying Rate)
    銀行が顧客から外貨を買う時に使用するレート。買値。
    銀行が顧客から買うレートとは、顧客が銀行に売るレートと言い換えることができます。
    銀行側が買うので、Buying Rateとなるわけです。

<解き方>
この問題で求めるのは、「外貨預金を満期時に円貨で受け取った場合における元利金の合計額」、つまり外貨を円に換えたときの額です。
満期時に銀行はAさんの米ドルを買っているわけですから、使うのは満期時のTTBです。

満期時の外貨預金残高:10,000米ドル +(10,000米ドル × 0.3%)=10,030米ドル
満期時の適用レート:118円(TTB)
元利金合計額:10,030米ドル × 118円 = 1,183,540円

よって、正解は1です。

勉強をする押尾

押尾:よし、これで外貨預金はバッチリだ!
みやこ:これを知っておくと、外貨預金口座を開くときに便利だね。TTMとTTS、TTBの差が為替手数料を表すこともおぼえておこう。外貨両替をする時とか、外貨MMF、外貨建て保険、FXなど、外貨投資商品を比較する時にも役立つよ。
押尾:…
みやこ:こらこら、固まるな!
押尾:SellingとBuyingがまぎらわしいですね。
みやこ:売買の主体は銀行だということを忘れないように。銀行は、外貨を高く売って安く買い取る。その差額が手数料(=銀行のもうけ)になるってわけ。
押尾:ってことは、両替するだけでめちゃくちゃもうかるじゃないですか!
みやこ:おっ、手数料に敏感になってきたね。いい傾向だ。

押尾の試験勉強は始まったばかり。
引き続き、FP試験に役立つ記事を書いていきます。

押尾メモ

TTS 

銀行が顧客に対して外貨を売る時に使用するレート

TTB

銀行が顧客から外貨を買う時に使用するレート


 

この記事が気に入ったら いいね♪

この記事が気に入ったら
いいね♪

MoneyMotto!の最新情報をお届けします

:この記事をシェア