日本人も買い物できる免税店がある
こんにちは。Money Motto!ワシントン特派員のトリです。一時、日本に戻ったものの、またワシントンD.C.に滞在しています。
最近、日本の街中で「Tax Free」という案内をよく目にするようになりました。都心のデパートなどには大型の免税店もぞくぞくオープンしています。訪日外国人旅行者の消費拡大を目指す策の一環です。
免税店の中には、日本人でも免税で買い物ができる「空港型市中免税店(Duty Free)」があります。利用できる条件は以下の2つです。
・海外へ出国予定がある場合(成田国際空港または羽田空港から海外へ出国)
・パスポートと航空券など(便名が確認できるもの)を持参
「空港型市中免税店」では、出発便の1か月前~前日まで買い物をすることができます。私もさっそく、利用してみました。
免税とは
買い物をする前に、免税とはなにかを知っておきましょう。免税店には、タックスフリー(Tax Free)とデューティーフリー(免税)のコーナーがあります。タックスフリーは消費税が免税されます。一方、デューティーフリーは、消費税のほかに酒税やたばこ税、関税が免除されます。
なぜ、税金が免除されるのでしょうか。それは販売が輸出取引の場合は、消費税を免除すると決められているからです。外国で消費されるものに関しては、消費税の対象としないという考えに基づいています。この仕組み上、出国予定のある人は免税店を利用することができます。また、たばこやお酒などは一人あたりの免税範囲が決められています。
空港型市中免税店で買い物してみよう
出国予定のニ週間前にロッテ免税店東京銀座店に行ってきました。銀座五丁目、数寄屋橋交差点に面している東急プラザ銀座の8階、9階にあります。買い物をするためには、パスポートと航空券(搭乗する飛行機の便名がわかれば、eチケットや旅行会社の旅程でもOK)が必要です。必ず持っていきましょう。
ロッテ免税店東京銀座店は、150以上のブランドの取扱いがあり、空港型市中免税店としては、都内最大の広さです。一部、タックスフリーのエリアがありますが、日本人は購入することができません。
私は、化粧品を購入。デパートで買うよりも4割近くも安く購入することができました。
購入するときは、レジでパスポートと航空券を提示します。商品をその場で受け取ることはできません。かわりに交換券(BILL OF EXCHANGE)が発行されます。購入した化粧品とは一時お別れです。
優待やクーポンを賢く利用
提携のクレジットカードを持っていると、特典が受けられるキャンペーンを行っている場合があります。公式ホームページをチェックして、該当のクレジットカードを持っているか確認しましょう。
提携クレジットカードを持っていたら、買い物をする前に、ギフトデスク(9階)に立ち寄ります。最大10%オフになるVIPカードを即時発行してもらうことができます。(※提携クレジットカードにより特典や割引率が異なります)
私も提携クレジットカードに該当したので、VIPカードを発行してもらいました。手続きは簡単で、申込用紙にパスポート番号や名前などを記入するだけです。購入時にVIPカードを提示し、提携クレジットカードで決済すると割引特典が受けられます。
その他、公式サイトには提示するだけで割引になるクーポンが出ている時期もあるので、買い物の前にチェックするとよいでしょう。
空港で購入した商品を受け取ろう
出国当日、空港型市中免税店で購入の際に受け取った交換券(BILL OF EXCHANGE)を忘れずに持っていきましょう。もちろん、パスポートもお忘れなく!!
購入した商品は、出国手続き後に必ず購入した本人が受取りにいきます。引渡しカウンターは、成田国際空港第一ターミナル27番ゲート付近にあります。(※成田国際空港第二ターミナル・第三ターミナル、羽田空港国際線ターミナルにも引渡しカウンターがあります。利用する航空会社により異なります)
引き渡しカウンターで交換券とパスポートを提示して、商品を受け取ります。出発の一時間前までに受け取りに行きましょう。
機内持込手荷物の制限に注意
受け取った商品は航空機内に持込む手荷物になります。手荷物には個数、重量、サイズに制限があります。事前に利用する航空会社の各制限を確認しておきましょう。もし、免税品の購入が多く、超過の可能性がある場合は、あらかじめ他の荷物を、チェックイン時に預けておきます。
気をつけたいのが液体類の免税品です。出発地空港の免税店で購入した液体類の免税品は機内持ち込みが可能です。直行便の場合は問題ありませんが、乗継便の場合は注意が必要です。乗り継ぎ国のルールによっては没収されてしまう場合があります。液体類の免税品でも密閉式のビニール袋に入っていて開封されていなく、購入を証明するレシートが袋に入っている場合は持ち込み可能となる場合があります。(免税店でこのようにパッキングしてくれています。)
乗り継ぎ国での保安検査のルールは社会情勢などにより、急に厳しくなることがあります。そして、保安検査の液体類の没収は容赦なく行われます。乗継便を利用する場合は、注意しましょう。
価格と免税範囲に気をつけよう
免税店で販売している商品がすべて安いというわけではありません。ブランドや商品によってお得なもの、そうでないものがあります。店舗や公式サイトで日本での販売価格をチェックしておくとよいでしょう。
たばこやお酒は税金の占める割合が大きいので、免税になると割安な印象です。ただし日本への持ち込みには制限があります。免税範囲に気をつけて購入しましょう。免税範囲を超えた場合は税関で申告する必要があります。
◆免税の範囲 日本帰国時
品名 | 数量/価格など | 備考 | |
お酒 | 3本(1本760ml) | ||
たばこ | 紙巻 | 200本(日本製) 200本(外国製) |
|
葉巻 | 50本 | ||
その他 | 250g | ||
香水 | 2オンス | 1オンス約28ml ※オーデコロン、オードトワレは除く |
|
その他 | 海外市価20万円まで | ※合計額が20万円を超える場合は20万円に収まる品物が免税で、残り分に課税 ※1個25万円の品物は25万円全額に課税 |
※未成年者の場合、お酒とたばこは免税になりません
また、日本持ち込み時(帰国時)だけでなく、出国先の免税範囲にも注意が必要です。今回向かうアメリカの免税範囲も確認しておきます。
◆免税の範囲 アメリカ入国時
品名 | 数量/価格など | |
お酒 | 酒類 1リットル | |
たばこ | 紙巻 | 200本 |
葉巻 | 50本 | |
刻みたばこ | 2kg | |
その他 | お土産品100USドル相当まで |
※お酒、たばこは21歳以上
空港型市中免税店は東京と福岡に
空港型市中免税店は、銀座三越内の「Japan Duty Free GINZA」、同じく銀座の東急プラザ銀座内「ロッテ免税店東京銀座店」、新宿のタカシマヤタイムズスクエアにある「高島屋免税店SHILLA&ANA」の3店舗があります。
また、福岡にも天神MITSUKOSHI(三越)内に「FUKUOKA DUTY FREE TENJIN」があります。こちらは福岡空港から国際便で出国する日本人が免税で買い物をすることができます。
セキュリティチェックの強化や混雑などで、出国手続きに時間がかかるようになりました。出国前にゆっくりと買い物を済ませて、出国当日は、空港で受け取るだけにしておくと慌てずにすみます。海外旅行に行く前は、空港型市中免税店を賢く利用してみてはいかがでしょうか。
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