以前、マイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツ氏の離婚報道を目にしたときのこと。
下世話な私には、こんな考えがよぎりました。
「財産分与とか大変そうだなあ……っていうか、財産いくらあるの?」と。
そこで今回は、世界のお金持ちはどんな人なのか?いくらくらい持っているのかを調べてみました。
過去の大富豪もさかのぼって調べたら、途方もない結果が出てきたので、ぜひ最後までご覧ください。
2024年版 現代のお金持ちランキング
「フォーブス」誌によると、2024年版の長者番付は以下のとおりでした(カッコ内は主な肩書と純資産額)。
- ベルナール・アルノー
(LVMH/2330億ドル) - イーロン・マスク
(テスラ、スペースX/1950億ドルドル) - ジェフ・ベゾス
(アマゾン/1940億ドル) - マーク・ザッカーバーグ
(フェイスブック/1770億ドル) - ラリー・エリソン
(オラクル/1410億ドル) - ウォーレン・バフェット
(バークシャー・ハサウェイ/1330億ドル) - ビル・ゲイツ
(マイクロソフト/1280億ドル) - スティーブ・バルマー
(マイクロソフト/1210億ドル) - ムケシュ・アンバニ
(実業家/1160億ドル) - ラリー・ペイジ
(グーグル/1140億ドル)
ちなみに日本人では、柳井正氏(ユニクロ創業者/428億ドル)が29位、孫正義氏(ソフトバンク創業者/327億ドル)が51位にランクインしています。
IT企業の創業者が多い理由
ランキングを見ると、IT関係の企業の創業者がほとんどです。
その理由は、主に次の2つ。
- 近年でIT企業が急成長した
- 企業が成長したら創業者が一番儲かる
この30年ほどでIT企業はすさまじい速度で成長しました。そのため、IT業界の創業者には存命中の人物が多くいます。
そして、会社の急成長により大量の自社株が値上がりした結果、創業者の資産は莫大な額になるのです。
歴史上のお金持ちランキング
意外すぎる歴史上最高の大富豪
2015年の「Money.com」の発表によると、歴史上の長者番付は以下のとおりでした。
- マンサ・ムーサ
(マリ国王/世界の金(きん)の半分以上) - アウグストゥス
(ローマ帝国皇帝/4兆6,000億ドル) - 神宗
(北宋皇帝/世界のGDPの30%) - アクバル
(ムガール帝国皇帝/世界のGDPの25%) - ヨシフ・スターリン
(ソビエト連邦指導者/世界のGDPの6%) - アンドリュー・カーネギー
(実業家/3,720億ドル) - ジョン・ロックフェラー
(実業家/3,410億ドル) - アラン・ルーファス
(イングランド貴族/1,940億ドル) - ビル・ゲイツ
(マイクロソフト創業者/789億ドル) - チンギス・ハーン
(モンゴル帝国皇帝/世界の4分の1の領土)
こちらのランキングは、権力者が多いですね。
そして1位の圧倒的「誰だよ」感!
この人物について少し解説しましょう。
マンサ・ムーサの解説とやらかしエピソード
人類史上最もお金持ちだったとされる、マンサ・ムーサ。14世紀前半、アフリカのマリ王国の王様だった人物です。
前述のとおり、マンサ・ムーサは世界で産出される金の半分以上(一説には8割とも!)を保有するほどの大富豪。その一方、彼は熱心なイスラム教徒でもありました。
しかしこの王、実は歴史上に残るお金の「大やらかし」もしているのです。
ある年彼はメッカ巡礼の旅に出たのですが、なんとトン単位の金の延べ棒を運んでいきます。
旅の途中、エジプトのカイロに立ち寄ったムーサ王。そこで彼は持っていた金をそこらじゅうで大盤振る舞いしたのですが、これが大失敗でした。
希少だった金が多く出回ったことで金の市場価値が暴落。インフレが発生し、彼の資産価値は大きく減ってしまいました。
昔の人とはいえ、もっとお金の知識があればこんな失敗は防げたかもしれませんね。
世界一の借金王は?
大富豪のついでに、借金王について現代と歴史上で調べてみました。
現代の最高額?7,000億円の借金を背負いかけた男
現代での個人の負債では、2010年にフランスの銀行員ジェローム・ケルビエル氏が請求された49億ユーロ(約7,000億円)という損害賠償がギネス世界記録に認定されています。
彼は「ソシエテ・ジェネラル」という銀行に勤めていましたが、そこで株の不正取引を行い銀行に莫大な損失を与えたとして、勤め先の銀行から49億ユーロの損害賠償を請求されました。
裁判で一時は賠償金の支払い命令が出たのですが、控訴審の最高裁判決で返済は不要とされ、負債を免れました(懲役刑は命じられましたが)。
借金でローマを支配した男、カエサル
世界史に名をとどろかす軍人・政治家といえば、カエサル。
歴史上お金持ちランキング第2位のアウグストゥスの前にローマ帝国を支配していた、紀元前1世紀の人物です。
この大偉人カエサルは、天文学的な額の負債を抱えていた借金王としても知られています。
カエサルがローマの政治を牛耳った背景には、ローマ中で公共事業ができるほどの莫大な財力がありました。
しかし、その財産のほとんどは借金だったのです。
あまりに借金が大きすぎると、お金を貸した側が「カエサルが破産したら自分も破産する」という状態になるので、彼を支えるしかなくなります。
その後ローマを支配した彼は、借金をきちんと返済したといわれています。
カエサルがそこまで計算に入れていたとしたら、天才どころか超人です。
「借金も財産のうち」という言葉を地で行く偉業ですね。
感想:度を超した大金になるとただの数字にしか見えない
今回この記事をまとめてみたのですが、金額とスケールが大きすぎて、正直お金持ち度合いのイメージが全くつきませんでした。
普段目にする金額とあまりにもケタが違うので、「アレが何個買える!」とかいう想像ができる次元じゃなくなっています。
「億ドル」とかの時点で、ただの数字の大きさランキングに見えてしまいました。
長者番付にランクインしている人たちの金銭感覚は想像もつきませんが、私はとりあえず想像できるレベルの小金持ちになることを目指したいと思います。
ちなみに、私が買っている投資信託には大手IT企業の株がかなり含まれています。
小金持ちになるためにも、現代の大富豪の方々にもっと頑張っていただきたいものです。
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最終更新日:2024年9月7日
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