コンビニATM手数料値上げ!損をしないための対策を解説

4月から、大手銀行のコンビニATM利用手数料が値上がりしたことを知っていましたか?

高いところではなんと、1回で330円にもなります。

ATMは、生活するためには欠かせないインフラ。
気を付けずに使っていると大損をしてしまうので、ぜひチェックしておきましょう。

大手2行のATM手数料が110円値上げ

この4月、2つのメガバンク(大手銀行)が値上げを行いました。詳細は以下のとおり。

銀行 利用日時 値上げ前 値上げ後
三菱UFJ銀行 平日8:45~18:00 110円 220円
それ以外 220円 330円
三井住友銀行 平日8:45~18:00 110円 220円
それ以外 220円 330円

※セブン銀行ATMを利用した場合の金額。提携先のコンビニによって手数料が異なる場合があります

月2日だけ手数料の値下げ

今回値上げを行った銀行では、毎月2日間だけ手数料を下げる措置をとっています。

銀行 値下げする日 時間帯 手数料
三菱UFJ銀行 毎月25日・月末 8:45~18:00 無料
それ以外 110円
三井住友銀行 毎月25日・26日 8:45~18:00 無料
それ以外 110円

無料となる日が土日祝の場合、対象は前の営業日になります。

手数料だけで利息が吹き飛ぶ!

「330円くらいいいや」と思う人もいるかもしれません。

しかし、お金を貸した相手に
「借りたお金を返すけど、手数料330円もらうよ」
と言われたら、どう思うでしょうか。

しかもこの330円という金額は、利息にくらべてめちゃくちゃ高いのです。

この超低金利時代、利息はほとんどつかない

メガバンクの普通預金の利率は0.001%。
100万円を1年間預けても、得られる利息はたったの10円です。
(ここからさらに20.315%の税金が引かれます……)

こんな金利で330円のATM手数料を払うということは、3,300万円の預金につく利息が一発で吹き飛ぶということです。

頻繁にコンビニATMを使うと、預金がどんどん削られてしまいます。

値上げの原因は、銀行がもうからなくなったから

銀行業界全体が厳しい経営状況

ATM手数料の値上げの原因は、銀行の経営難。
もうからなくなったので、これまでのレベルのサービスを維持することができなくなったのです。

銀行の主な収益源は以下の3つ。

  1. 個人・企業への融資
  2. 国債などの運用益
  3. 投資信託や保険などの販売手数料

長引くデフレ不況と低金利政策で、銀行は1と2の収益を得にくくなりました。

銀行どうしの競争激化や業界のルール(自己資本比率規制)も、経営を難しくしています。

どんどん合併して経営の効率化を図りましたが、それも限界。
そのため銀行はいま、3つ目の手数料収入で何とか収益を上げようと頑張っています。

銀行の窓口で手続きをしたとき、係の人に資産運用の話をされたことはありませんか?
それはあなたに投資商品を販売して手数料を得るための営業トークです。

下がり続ける銀行のサービス品質

実は、今回のATM手数料値上げは予想できた事態です。

それは近年、各銀行がコストカットのために次々とサービス品質を下げていたから。

近年のサービス品質低下の例:

  • 紙の通帳有料化
  • 使われていない口座の管理手数料徴収
  • ATM設置数の減少

サービス品質の低下がこれで終わるとは限りません。今後もさらなる値上げや有料化が続くと考えてよいでしょう。

また、今回の大手2行の値上げに追随して他行も手数料を上げる可能性があります。

 ATM手数料を払わないための対策4選

  1. 手数料無料のときだけ利用する
  2. お金をまとめておろす
  3. キャッシュレス決済を積極的に使う
  4. ネット銀行に切り替える

1.手数料無料のときだけ利用する

前述のとおり、ATM手数料で利息分が吹き飛ぶくらいのお金がとられます。

よほどの緊急時でないかぎり、コンビニATMでお金をおろすことはやめたほうがいいでしょう。

銀行内のATMでも、時間外の利用は有料となっていることが多いので注意が必要です。

2.お金をまとめておろす

使う分だけちょくちょく引き出していると、手元の現金が不足しやすくなり、ATMを使わざるをえないことが増えます。

まとまったお金をおろしておき、当面使いそうな分だけ財布に入れておけば、現金が足りなくなることは減るでしょう。

3.キャッシュレス決済を使う

現金を使う機会が減れば、当然現金が足りなくなることも減ります。

最近はバーコード決済や電子マネー、クレジットカードなどのキャッシュレス決済ができる店舗が増えているので、現金なしでも生活しやすくなりました。

また、キャッシュレス決済には、ポイントがついたり家計管理が簡単になったりと、さまざまなメリットがあります。

4.ネット銀行に切り替える

メインで使う銀行を変えるのも一つの方法です。

ネット銀行の中には、「月〇回までATM手数料無料」といったサービスを提供しているところがあります。

ネット銀行の中には、メガバンクなどより預金金利が高いところがあるのもメリットの一つです。

まとめ

三菱UFJ銀行と三井住友銀行が、ATM手数料を110円値上げしました。

その原因は、銀行業界の経営難。他行を含め、今後もさまざまなサービス品質低下が予想されます。

この超低金利時代、ATM手数料を1回払っただけで利息は簡単に吹き飛んでしまいます。

手数料を払わないための対策をとって、自分で自分のお金を守る努力をしていきましょう。

※本記事は2021年4月現在の情報をもとに作成しています。


あわせて読みたい記事 「目覚めよ休眠預金!

【PR】1分でわかる!保険マンモスの「ネットで保険診断」  

この記事が気に入ったら いいね♪

この記事が気に入ったら
いいね♪

MoneyMotto!の最新情報をお届けします

:この記事をシェア