スキー場で遭難したときの救助費用は?
近年、日本のパウダースノーがJAPOW(ジャパウ)と呼ばれ、外国人観光客に人気です。北海道のニセコ、長野県の白馬などには、海外から多くのスキーヤー、スノーボーダーが訪れます。
スキー・スノーボードなどのウィンタースポーツで遭難したり雪崩に巻き込まれるなどの事故が起こることがあります。このような場合に、捜索して救助してもらうのにかかった救助費用はどうなるのでしょうか?
一般的には、民間の捜索隊や民間ヘリコプターに出動してもらうとそのための費用が発生することになるようです。では、その費用はどれくらいかかるのか?
捜索場所や救助に必要な装備、協力してくれる団体などによって一概にいくらとはいえませんし、明確な料金表が公表されているわけではありません。しかし、スキー場の中には、コースエリア外の救助・捜索活動をした場合の救助費用を設定しているところがありますので、それを参考にすることはできます。
<一時間当たりの救助費用(例)>
パトロール隊1名 | 20,000円 |
後方支援者1名 | 10,000円 |
救助本部従事者1名 | 5,000円 |
圧雪車1台 | 50,000円 |
スノーモービル1台 | 10,000円 |
※白馬五竜スキー場WEBサイトより
どのような体制で捜索・救助が行われるかによりますが、かなりの費用となることが想像できます。また人が近づけないような場所で民間のヘリコプターが出動した場合は、1時間で数十万円から百万円程度かかるといわれています。
それではこのような費用が遭難者やその家族に請求された場合に、補償される保険はあるのでしょうか?
遭難や事故に備える保険
一般的には傷害保険などにつく救援者費用保険金特約があれば、遭難時の救助費用も補償されます。スキー用のスポーツ・レジャー保険のようなものにもセットされている場合があります。遭難時の高額な支払を考えると入っておきたい保険です。
ただし、保険が支払われるのは急激かつ偶然な外来の事故により遭難した場合でなければなりません。また故意または重大な過失が原因で遭難した場合は保険金は支払われません。
つまり、コース内で突然起こった雪崩に巻き込まれたなどの事故であれば対象になりそうですが、意図的に滑走禁止エリアに侵入して迷った場合などは保険の対象にならない可能性があります。
またバックカントリーなどの滑走で、アイゼンやピッケルを利用して山を登ったりする場合は、いわゆる傷害保険の補償範囲から外れますので、登山と同じ山岳保険などへの加入が必要となります。
このように雪山での遭難に備える保険はありますが、どのような保険が必要か?どのようなケースなら補償されるか?というのは保険会社の判断によりますので、事前に保険会社に相談することが大切です。
また遭難などの大きなトラブルではなくても、スキーやスノーボードをしていてケガをしたり他人にケガをさせてしまったりということは、十分に起こり得ると思います。そのようなときのためにも傷害保険やスポーツ・レジャー保険に個人賠償責任保険をつけて加入しておくことが有効です。
ちなみに保険マンモスが行ったアンケート調査によると、傷害保険や個人賠償責任保険の加入率と加入者の保険金請求の割合は以下のようになっています。
<アンケート調査概要> 調査対象:過去に保険マンモスの保険相談サービスをご利用されたお客様 調査方法:インターネット調査 調査期間:2015年1月5日~15日 調査地域:全国 有効回答数:260 |
このアンケートはスキーやスノーボードによるトラブルに限定した内容ではありませんが、日常生活を含め何らかの事故でケガをする可能性は十分にありうることなので、傷害保険が役に立ったことのあるという割合も高い傾向にあります。未加入の方は検討されてみてはいかがでしょう?
この記事が気に入ったら いいね♪
この記事が気に入ったら
いいね♪
MoneyMotto!の最新情報をお届けします