地震は他人ごとではない
こんにちは。Money Motto!編集長のみやこです。
2019年1月、地震保険料が全国平均で3.8%値上げされます。
いつ、どこで起こるかわからない大地震。規模が大きくなればなるほど、生命や住宅・建物などに甚大な被害を及ぼします。世界有数の地震国に暮らすわたしたちは、地震による被害を避けて通ることはできません。地震によるダメージを少なくするために、日ごろからどんな備えをしておけばよいのでしょうか。本日は、地震保険について考えて考えてみましょう。
地震保険とは
地震の被害による経済的なダメージを軽減させるものに、地震保険があります。どのようなしくみなのでしょうか。
契約 | 火災保険とセットで加入 地震保険単独で加入することはできない |
補償される損害 | 地震・噴火またはこれらによる津波を原因とする火災、損壊、埋没、流失によって生じた損害 |
保険の対象 | 居住用の建物、家財 |
保険金額 | 地震保険を付帯する火災保険金額の30%~50%の範囲 (建物は5,000万円、家財は1,000万円が限度) |
保険料 | 都道府県・建物の構造により決定 |
保険金の支払い | 建物・家財とも被害状況により「全損」「半損」「一部損」いずれかの保険金が支払われる 全損…保険金額の100%(時価額が限度) 大半損…保険金額の60%(時価の60%が限度) 小半損…保険金額の30%(時価の30%が限度) 一部損…保険金額の5%(時価の5%相当額が限度) |
地震保険は単独で加入することができず、必ず火災保険とのセット加入になります。地震が原因で火災が起こった場合、火災保険のみの加入では損害が補償されないので注意が必要です。
地震保険は、どの保険会社で契約しても同一の保険料です。 大地震が起こった場合、その被害は広範囲にわたり、被害額も莫大な金額になります。 保険会社のみでは保険金の支払いをまかないきれないため、政府が保険会社と共同で地震保険を運営しています。
保険料は、都道府県・建物の構造によって決定されます。2017年1月、2019年1月に地震保険制度が改定され、さらに2021年にも改定がおこなわれます。2019年1月から36都県で地震保険料が値上がりします。
地震保険だけでは同じ家を再建できない!
損害保険料率算出機構の調査によると、2017年度の全国の地震保険の世帯加入率は31.2%で、漸増傾向にあります。近年、各地で大きな地震が発生していることから、「わが家も入らなくては」と考える人が増えているのでしょう。
災害への備えに対して関心が高まるのはよいことですが、気をつけなければならない点もあります。上記の表からもわかるように、地震保険は万能ではありません。地震で家が全壊した場合でも、保険金で同じ家を再建することはできません。また、地震の混乱時の盗難や紛失は補償の対象にはなりません。地震保険がカバーできるのは、損害額の一部であることを知っておきましょう。
地震保険の保険料は、決して安いものではありません。自助努力をしつつ、足りない部分を保険で補うという姿勢で、地震保険の検討をしてみてはいかがでしょうか。
(参考) 一般社団法人 日本損害保険協会 地震保険
※本記事は2018年12月現在の情報をもとに作成しています。
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