先日、印鑑を入れたかばんを置き引きされました。しかもそのかばんには、実印・銀行印・認印をまとめて入れてありました…。
財布とスマホは無事だったのが不幸中の幸いでしたが、もろもろ面倒な手続きをすることになりました。
そこで、今回は私が身をもって学んだ、印鑑をなくしたときの対処法と、印鑑をなくさないための対策をご紹介します。
印鑑をなくしてしまった方はもちろん、ものをなくしがち・忘れがちな方に役立つ内容です。ぜひ私の失敗を参考にしてください。
印鑑をなくしたときの3ステップ
印鑑をなくしたときの対処は大きく3ステップ。実印・銀行印それぞれについて、以下の順で行います。
- 印鑑紛失の手続きをする(至急)
- 印鑑をつくる
- 新しい印鑑を登録する
悪用を防ぐため、紛失の手続きはすぐに行いましょう。
実印・銀行印が悪用されると、知らないうちに借金の連帯保証人にされてしまう・勝手に自分の預金が引きだされてしまうなどの被害を受けるおそれがあります。
1.印鑑紛失の手続き
紛失手続きは、銀行→役所→警察・その他の順に行うとよいでしょう。
まず銀行に電話する
紛失に気づいたら、まずは銀行の専用窓口に電話しましょう。印鑑での取引を止めるだけなら、電話で済むことが多いです。
銀行によっては平日の夜や土日でも電話ができます。
キャッシュカードや通帳など、口座番号が分かるものがあるとスムーズです。
それらが見つからない場合でも、とにかく電話しましょう。
電話では、口座番号などの情報を伝えたあと、新しい印鑑の登録手続きの説明をされます。所要時間は1行あたり5分弱でした。
印鑑の紛失手続きをしても、通常はキャッシュカードでの引き出しや給与振り込みに影響はありません。
役所で実印の紛失手続きをする
実印を紛失した手続きは、お住まいの自治体役場の戸籍住民課や出張所の窓口で行います。
係の人に「実印を紛失したので印鑑登録を廃止したい」と伝えましょう。
持ち物は、身分証明書と印鑑登録証(印鑑登録カード)です。
印鑑登録証とは、印鑑証明書を発行する際に必要となるものです。登録された実印につき1枚発行されるものなので、紛失した場合は一緒に廃止することになります。
所要時間は、待ち時間を除いて2~3分です。
トラブル予防のため、警察への届けと実印使用先への連絡を
印鑑登録が廃止できたら、トラブル予防のために警察に紛失/盗難の届け出をします。
警察署での盗難届にかかった時間は、私の場合30分ほどでした。しかし、待ち時間が1時間強かかりました。
念のため、実印を使って行った契約の相手にも連絡をしておきましょう(家や車のローンを組んだ会社など)。
認印の紛失手続きは不要
認印はどこにも登録されていない印鑑なので、基本的には届け出る必要はありません。
強い思い入れがあったり、高価な印材だったりして「どうしてもその印鑑を取り戻したい」という場合は、警察署や交番で遺失届を出しましょう。
2.印鑑をつくる
紛失の手続きを済ませたら、新しい印鑑を作ります。
印鑑を購入する際は、しっかりした品質のものが手に入る専門店に注文するとよいでしょう。
粗悪品だと、割れや欠けが起こりやすくなります。傷や割れで印面が変わると、その印鑑は使えなくなるため、専門店の丈夫な素材を選ぶと安心です。
ネットで注文すれば、新しい印鑑が早く手に入るうえに、紛失手続きと並行して用意できるのでおすすめです。
ちなみに私はこのサイトで実印・銀行印・認印3本セットを注文しました。
安心の10年保証! 印鑑、はんこ専門店「はんこdeハンコ」
特にデザインにこだわりがないので安いところを探して選びましたが、届いた商品はきれいで丈夫なものでした。
なお、シャチハタは実印や銀行印として使えません。ゴムの劣化により印影が変わりやすいためです。
3.新しい印鑑を登録する
新しい印鑑の登録は、実印・銀行印のどちらからでも大丈夫です。
どちらも窓口で直接手続きをすることになるので、私は1日でまとめて済ませました。
実印の登録
紛失手続き同様、役所で実印の登録をします。新しい実印と身分証明書を持っていきます。
印鑑が登録され、新しい印鑑登録証を受け取れば終了です。
私の住む自治体では登録料に300円かかりました。待ち時間を除いた所要時間は2~3分です。
銀行印の登録
銀行の店舗で改印の手続きをします。同じ銀行ならどの店舗でも手続きできることが多いようです。
手続きの際は身分証明書・キャッシュカード(または通帳)が必要となります。
銀行によっては、紛失手続きをしたあとに送られるはがきを持ってくるよう指示されることがあります。
待ち時間を除くと、所要時間は5~10分程度でした。
印鑑をなくさない方法・なくしたときの被害を抑える方法
ここまでは印鑑をなくしたときの対処法をご説明しました。しかし、当然のことながら、なくさないのが一番です。
今回の経験を糧に、再び印鑑をなくさない方法と、万一なくしてしまったときでも被害を最小限に抑える方法をまとめました。
印鑑をなくさない方法
- 必ず決まった場所にしまう
- 必要なときだけ持ち歩く
- 持ち歩くときは肌身離さず
- 席を離れる前に振り返る習慣をつける
今回私が盗難にあったのは、4つ目をしなかったからです。
ラーメン屋の机の下にかばんを置いたまま店を出てしまい、気づいて戻ったときにはなくなっていました。
印鑑をなくしたときの被害を抑える方法
- 必要な印鑑だけ持ち歩く
- 実印・銀行印・認印はすべて違うものを使う
- 実印と印鑑登録証・印鑑証明書を一緒に持ち歩かない
- 紙の通帳からウェブ通帳に切り替える
私のように大事な印鑑をまとめて持ち歩くと、なくしたときに全てを失ってしまいます。
実印や銀行印が必要な時は、必要な方だけを持ち出しましょう。同じ印鑑で実印と銀行印を兼用するのは、一緒に持ち歩くのと同じことなので危険です。
また、認印は持ち歩く機会が多いので、なくなるリスクも高まります。実印や銀行印を認印として使うのは絶対にやめましょう。
印鑑証明書や紙の通帳は、印鑑とセットで使われることが多い書類です。印鑑と一緒に持ち歩くと悪用されるリスクが高まるので、必ず別のかばんに入れるなどの対策をとりましょう。
まとめ
実印・銀行印をなくしたときは、至急紛失の手続きをしましょう。銀行、役所のほか、警察へ届けを出し、実印使用先にも連絡しておくとトラブル予防になります。
新しい印鑑は、専門店で作るとよいでしょう。ネットの印鑑専門店で注文すると、早く安く用意できます。
安くて品質の良い印鑑専門店はこちら: 【即日発送OK】印鑑、はんこ専門店「はんこdeハンコ」
印鑑の紛失に備え、なくさない対策だけでなく、なくしたときの被害を抑える対策をしておく習慣をつけておくとよいでしょう。
政府が行政手続きでの「ハンコ廃止」を進めようとしていますが、個人レベルではまだ当面使われそうです。
印鑑紛失による被害を防ぐためにも、この記事でご紹介した対処法・対策をぜひ実践してみてください。
※本記事は、2020年12月15日現在の情報をもとに作成しています。
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