財布をなくしたらどうする!?

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現金の落し物が増加中!

こんにちは。Money Motto!編集長のみやこです。

警視庁の発表によると、昨年1年間に都内で拾得物として届けられた現金の額が過去最高を記録しました。その額なんと37億5千万円!財布の拾得数も35万件を超え、増加の一途をたどっています。いっぽう、昨年1年間に遺失物として届け出られた現金の額は83億4千万円。こちらは4年連続で増加しています。単純計算ですが、現金を落とした場合、半分以上は返ってこないことになります。

お花見や新年度の準備で慌ただしくなるこの時季は、ついうっかりして落とし物や置き忘れをしてしまいがちです。もしも財布をなくしてしまったら、どのような対応を取ればよいのでしょう。

(出典)警視庁 遺失物取扱状況(平成29年中)

もしも財布をなくしたら

・警察に届け出

財布がないことに気づいたら、まずは交番や警察署に遺失届出書を出しましょう。所定の用紙に、住所・氏名・連絡先・遺失日時・遺失物件の詳細を記入します。どこの交番や警察署でも届け出ができますが、落とした場所を所轄する交番・派出所・警察署のほうが早期発見につながります。発見された場合には、発見場所を所轄する警察署から連絡が来ます。

また、盗難に遭った場合は、遺失届ではなく盗難届を出すことも可能です(遺失届・盗難届のどちらか一方のみ可)。ただし、スリなどの犯人が特定できない場合は、盗難届を出しても実際に捜査がおこなわれる可能性は低いでしょう。

遺失届または盗難届が受理されると、受理番号が発行されます。本人確認書類やカード類の再発行時にこの番号が必要となる場合があるので控えておきましょう。

・運転免許証

運転免許証をなくした場合は、再交付手続が必要です。都道府県によって手続のできる場所や時間が異なりますので、事前に確認が必要です。更新期間中に運転免許証をなくした場合は、更新と再交付の手続が同時にできます。新たな運転免許証は、手続日当日に再交付されます。

運転免許証の再交付に必要なもの

・運転免許証再交付申請書(手続場所にあり)

・運転免許証等亡失等事実てん末書(手続場所にあり)

・本人確認ができるもの(通帳、キャッシュカード、クレジットカード、公共料金の請求書でもOK)

・写真

・再交付手数料 3,500円

・健康保険証

健康保険証をなくした場合は、再交付手続が必要です。加入している健康保険によって、手続方法が異なります。保険証が再交付されるまでの間に病院に行く場合は、いったん全額自己負担となり、再交付後に払い戻しを受けます。

健康保険証の再交付に必要なもの

国民健康保険(手続場所:市区町村役所)

・本人確認ができるもの

・マイナンバーカードまたは通知カード

・印鑑

※自治体によって必要なものが異なります。

協会けんぽ

・再交付申請書(勤務先に提出)

組合健保

・再交付申請書(勤務先に提出)

※再交付手数料を徴収する健康保険組合もあります。

・信用情報機関への登録

運転免許証や健康保険証などの本人確認書類をなくした場合、それらを他人に悪用されるおそれがあります。たとえば、銀行口座の開設やクレジットカードの発行などが挙げられます。こうした被害を未然に防ぐためには、信用情報機関に本人確認書類の紛失・盗難を申告し、金融機関やカード会社がより慎重な与信判断をおこなうよう働きかける必要があります。以下、いずれかの信用情報機関に「本人申告情報登録申込書」を提出することで、紛失・盗難の情報が連携されます(5年間)。

株式会社日本信用情報機構(JICC)

一般社団法人全国銀行協会 全国銀行個人信用情報センター(JBA)

株式会社シー・アイ・シー(CIC)

※手続方法は、各信用情報機関のサイトをご確認ください。

・キャッシュカード(デビットカード)

キャッシュカードをなくした場合は、金融機関の紛失受付センターなどに連絡し、キャッシュカードでの取引ができないように設定します。金融機関によって、受付方法(電話、Web)や対応時間が異なります。

店舗のある銀行では、キャッシュカードを止めても窓口で引き出しや振込ができますが、ネット銀行の場合は、再発行までお金を動かせなくなります。キャッシュカードの再発行には、手数料がかかるケースがほとんどです。

・クレジットカード

クレジットカードをなくした場合は、カード会社の紛失盗難受付デスクに連絡し、カードの使用を停止します。紛失盗難受付デスクは、24時間・年中無休で稼働しています。万が一、不正利用があった場合でも、損害が補償されます。使用停止になったクレジットカードは、あとで発見されても使用することはできません。

また、再発行する場合は、カードの番号が変わるので、公共料金などの定期的な支払がある場合は、カード情報の変更手続も必要です(自動更新されるものもあります)。カード会社によっては、再発行手数料がかかる場合があります。

・交通系ICカード(Suica・PASMO・ICOCAなど)

交通系ICカードには種類がいくつかあり、記名式ICカードかIC定期券であれば再発行ができます。駅やバス営業所などに再発行申請書を提出してカードを止め、その時点での定期券情報とカード残高より新しいカードを発行します。チャージ分の不正利用があった場合でも補償はありません。

新しいカードの発行は翌日以降となり、再発行時に手数料(510円)とデポジット(500円)を支払います。再発行後にカードが見つかった場合は、それを返却するとデポジットの500円が戻ります。

・会員証

レンタルビデオなどの会員証をなくした場合、他人に悪用されるおそれがあります。延滞料金の発生やレンタル品の紛失があると、会員に対して請求がおこなわれます。財布に入れてあってもその存在を見落としがちですが、発行店舗に連絡して使用を止めてもらいましょう。

財布の紛失・盗難などに遭うと、どうしても気持ちが落ち込み、何も手につかない状態に陥りがちです。しかし、届け出や手続が遅れると、本人確認書類やカードなどを悪用されるリスクが高まります。落ち込みつつも、すみやかな対応を心がけましょう。

かく言うみやこも今月、満員電車内で財布と定期入れの盗難に遭いました。悲しいかな、この記事は体験談なのです。


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