絶対ダメ!台風やゲリラ豪雨で車が水没したときに絶対にやってはいけないこと

水没

子どもたちも大きくなり、近々マイカーの買い替えを考えているMoney Motto!編集部のいっしーです。でも、気がかりなことがひとつあるんです。それは異常気象による洪水被害です。

せっかく買った車が台風やゲリラ豪雨による洪水で浸水してダメになったらどうしよう・・・

「50年に一度」という自然災害が毎年起こるような昨今の異常事態に、もちろんマイカーを守るための自動車保険(車両保険)も準備していますが、実際に運転中に洪水被害に遭ってしまったらどうしたら良いのでしょうか。

そこで、もしもの時を考えてマイカーが洪水で水没してしまったときの対処法と、一番やってはいけないことについて調べてみました。

台風やゲリラ豪雨で車が水没してしまったときは絶対にエンジンをかけないこと

みなさんの記憶にも新しい令和元年10月に発生した台風19号ですが、政府の非常災害対策本部(当時)の発表によると広い地域での洪水や停電被害、ゴルフ場のネットが住宅地に倒れる被害など甚大なものとなりました。この映像はショッキングでした…。

出典:政府非常災害対策本部「令和元年台風第19号等に係る被害状況等について」

台風19号だけでなく、最近では局地的に短時間で大雨が降るいわゆるゲリラ豪雨や、線状降水帯と呼ばれる次々と発達した積乱雲群によって数時間同じ地域に大雨が降る現象などにより、洪水被害も多く報告されるようになってきました。

車の運転で言えば、例えば高架下やガード下、立体交差のアンダーパスなどの道路は周囲よりも低い場所にあることが多いため冠水しやすくなります。台風のときの大雨や突然のゲリラ豪雨の際にはこのようなところを運転するのは避けるべきですが、そうもいかないときもあるのではないでしょうか。

もし運転中に車が水没してしまったら、パニックにならずにまずエンジンを切りましょう。車が水没した状態ではエンジンの吸気系に水が浸入している可能性があるため、その状態でエンジンをかけると故障してしまったり感電する恐れがあります。

海水のとき(高波や高潮)は特に危険で、海水には電気を通す性質があるため、電気系統のショートにより火災が発生してしまう危険性もあります。海水が引いた後でも電気系統の腐食により電気配線がショートして自然発火することがありますので、絶対に一度切った(切れた)エンジンはかけずに修理工場やディーラーに連絡をしてレッカー車を手配してもらうようにしましょう。

また、ハイブリッドカーや電気自動車のバッテリーは様々な対策がされているものが多く感電の危険性がないといわれていますが、万が一のときはなるべく自分で判断しないようにし、やむを得ず車を移動しなければいけないときはエンジンを切ったままでシフトレバーをニュートラルにして、手で押して移動させましょう。

水没した車は修理できる?廃車でも買い取りはしてもらえるの?

一度水没した車(一般的なガソリン車)は基本的には「廃車」となるケースが多いようです。

例えば、フロアまで浸水した場合はエンジンルームまで水に浸かっている可能性が高いので、仮に修理をしたとしても高額な費用がかかってしまいます。また、椅子やクッション部分が汚水を吸ってしまうと、乾いても雑菌や害虫が発生するリスクもありますので廃車にしたほうが良いでしょう。

では、廃車となってしまったマイカーはどうなってしまうのでしょうか?

一般的には、廃車となった車は中古車買い取り業者でも買い取りを拒否されるケースがほとんどです。しかし中には廃車になった車でも買い取りしてくれる場合がありますので、もしマイカーが水没してしまって廃車となってしまった場合は査定に出してみるといいでしょう。

通常廃車にするためには、解体費用や車の運搬費用、リサイクル料金などを合わせて2~4万円ほどかかります。この費用がかからない、もしくはプラスになって戻ってくるかもしれませんので、もしものときには廃車の無料査定サービスに出してみるのもいいかもしれませんね。

まずはリスク回避が優先!被害に遭わない日々の工夫を

ここまで台風やゲリラ豪雨で車が水没したときの注意点についてご紹介してきましたが、まずは被害に遭わないようにするのが大切です。

  1. 台風が接近しているときは車の運転を控える
  2. 激しい雨のときの運転は冠水しそうな道路を避ける
  3. 自動車保険に車両保険をつけておく
  4. 水没した車内に閉じ込められないようにする

最初の3つは日々の防災意識を高めたり準備をしておくことですが、もし実際に運転中に水没した車内に閉じ込められてしまったときは死亡事故につながる恐れもありますので、パニックにならず車外に出ることが重要です。

水没により電気系統が止まってしまうと窓が開かなくなってしまいますし、水圧でドア自体も開かなくなってしまいます。そんなときのために、車内の窓ガラスを割ったりシートベルトを切って脱出できる専用ハンマーを準備しておくと良いでしょう。

まとめ

台風やゲリラ豪雨で車が水没してしまったら、故障や感電の恐れがあるので絶対にエンジンをかけないこと。これは絶対に覚えておいてください。これは、車内から水が引いても同様です。

そして、まずは水没被害に遭わないように台風やゲリラ豪雨の際には冠水のリスクのある道路の運転は避ける、危ないときは車の運転自体を避けて電車などの公共交通機関を利用することが大切です。その上でもし運転中に水没の危険に見舞われたときは、すぐに車外に脱出できるように準備をしておきましょう。

台風シーズンは10月も続きます。何もないときこそ万が一に備えておくと良いでしょう。

※本記事は2022年9月現在の情報をもとに作成しています。


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