ルイ・ヴィトンと保険の意外な共通点

ルイ・ヴィトン

Faiz Zaki / Shutterstock.com

やせすぎモデルはお断り!?

フランスでは、拒食症になる若い女性が増えて社会問題化しているとのこと。背景には、ファッションブランドによる痩身の推奨があるのだとか。

9月6日、そのフランスで、高級ブランドのモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(ルイ・ヴィトン、ロエベ、フェンディなどを展開)とケリング(グッチ、ボッテガ・ヴェネタなどを展開)が、こんな方針を発表しました。「健康状態の良好なモデルとしか契約しません」

今後、モデルたちは、自分が健康であること(BMIが低すぎないこと)を証明する診断書を提出しないと活動ができなくなります。

BMIって何だっけ?

健康診断でよく目にするBMIの項目。何を意味するかおぼえていますか?BMIはBody Mass Indexの略で、肥満度を示す指数です。

BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m)の2乗

BMIは国際的に用いられる指数ですが、肥満判定基準は国によって異なります。日本肥満学会の基準では、BMI25以上が肥満と定義されます。BMI22がもっとも病気になりにくい状態であるとされています。

BMI 日本肥満学会の基準 WHO(世界保健機構)の基準
<18.5 低体重 Underweight
18.5≦~<25 普通体重 Normal range
25≦~<30 肥満(1度) Pre-obese
30≦~<35 肥満(2度) Obese classI
30≦~<35 肥満(3度) Obese classII
40≦ 肥満(4度) Obese classIII

たとえば、175cm 50kgの人のBMIは16.33となり、WHO基準のUnderweightに該当します。やせすぎのため、ルイ・ヴィトンのモデルには起用されないでしょう。

やせすぎの人は保険に入れない?

やせていることへの憧れは、日本の若い女性にも顕著にみられます。なんと、20代女性の22.3%はBMIが18.5未満です。

あまり知られていないことですが、BMIが低すぎると生命保険や医療保険への加入が難しくなります。やせすぎの人は、標準体重の人に比べて死亡リスクが高くなるという統計があるためです。

告知書に「身長・体重」の記入が必要な商品は、ほかに疾病等がなくてもBMIが低すぎるという理由だけで審査に通らないことがあります(審査基準は、保険会社ごとに異なります)。

ルイ・ヴィトンのモデルと生命・医療保険。どちらも健康でないと契約のハードルが高くなります。

(参考)厚生労働省 平成27年国民健康・栄養調査結果の概要(PDF)


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