どうなった? 自転車の交通違反取締

自転車

改正道路交通法による自転車の取り締まり強化

6月1日に改正道路交通法が施行され、約1ヵ月が経ちました。

今回の改正では、自転車の悪質運転危険行為の取り締まりや安全講習制度が話題となりました。これまでも自転車は軽車両として道交法を守らなければなりませんでしたし、違反をすれば取り締まりの対象となるものでしたが、実際にはあまり取り締まれるケースはありませんでした。

しかし、今後は自転車であっても取り締まりを受け摘発されるケースが出てくることになります。特に14項目の悪質運転危険行為は3年間で2回以上摘発されると安全講習の受講が義務付けられます

<悪質運転危険行為>

 × 信号無視
 × 通行禁止違反
 × 歩行者専用道徐行違反など
 × 通行区分違反
 × 路側帯の歩行者妨害
 × 遮断機が下りた踏切への立ち入り
 × 交差点での優先道路通行車の妨害など
 × 交差点での右折車優先妨害など
 × 環状交差点での安全進行義務違反など
 × 一時停止違反
 × 歩道での歩行者妨害
 × ブレーキのない自転車の運転
 × 酒酔い運転
 × 携帯を使用しながらの運転による事故など安全運転義務違反

 このように取り締まりが強化された背景には、自転車の危険運転や自転車側の違反による事故が目立ってきていることがあります。

2014年に自転車がからんだ事故は約11万件あり、交通事故全体の2割を占めています。この事故のうち死亡事故は542件で、78%が自転車側に違反があったそうです。

また以前は、自転車は車に対して弱者・被害者というイメージがありましたが、自転車同士や自転車と歩行者、自転車単独の死亡事故も増えてきており、自転車が加害者となるケースも増えています。

実際に、原付バイク並みのスピードで信号無視をして、横断歩道を渡っている歩行者の間をすり抜けていく自転車を時折見かけます。そのような自転車に出くわすと、とても恐怖を感じます。

昔と比べて自転車が高性能化してスピードが出るようになってきていたり、単なる足としてではなく趣味やスポーツとして自転車に乗るシーンが増えてきていることも関連があるのかもしれません。もちろん、多くの方は交通ルールを守っていて、無茶な運転をするのは一部の人だと思いますが、母数が増えるとどうしても危険な人も増えてしまいます。

自転車に必要な保険

取り締まられるからとか、安全講習を受けなければならないからといった理由からではなく、第三者を傷つけないため、自分の身を守るために危険運転は絶対に行ってはいけません。

しかし、一方でどんなに交通ルールを守っていても、違反者に巻き込まれたり、偶発的に事故が起きてしまうこともあります。そのようなときに備えて、自転車にも保険は必要になってきています。

自転車事故に備えるための保険としては、事故の相手のための保険自分のための保険があります。前者は、他人を死傷させてしまったり他人の物を壊してしまったりしたときに備える個人賠償責任保険、後者は自分のケガに備える傷害保険ということになります。また最近は、その両方の補償を備えた自転車保険が一部損保で発売されています。

傷害保険は、一般的な保険なので実は既に入っているという方も多いかもしれませんが、個人賠償責任保険はいかがでしょうか?

個人賠償責任保険は、日常生活で他人にケガをさせたり他人の物を壊したりして損害賠償金を負担した場合に、その損害を補償してくれる保険です。実は、自転車事故に関してはこの個人賠償責任保険がかなり重要となります。

なぜなら、近年、自転車が加害者となった事故で、自転車を運転していた人が高額な損害賠償責任を負うケースが出てきているからです。2年前にも、小学生が加害者となった自転車事故で、その小学生の親に約9,500万円の賠償命令が出た判決があり話題となりました。

<自転車事故での高額賠償事例>

 賠償額  事故の概要
 9,521万円 11歳の男子小学生が、夜間に自転車で走行中に歩行中の62歳の女性と正面衝突。女性は頭蓋骨骨折で意識が戻らない状態になった。
(神戸地裁 平成25年7月4日判決)
 9,266万円 男子高校生が、昼間に自転車横断帯のかなり手前から車道を斜めに横断し、対向車線を自転車で直進してきた24歳の男性と衝突。男性重大な障害が残った。
(東京地裁 平成20年6月5日判決)
 6,779万円 男性が、夕方にペットボトルを片手に下り坂をスピードを落とさずに走行し、横断歩道を横断中の38歳の女性と衝突。女性は脳挫傷で3日後に死亡した。
(東京地裁 平成15年9月30日判決)

これらの判例のように、自転車とはいえ、相手を死亡させてしまったり重傷を負わせてしまったら高額な賠償責任を負う可能性があります。そのようなときに役に立つのが個人賠償責任保険です。ただし、個人賠償責任保険は、通常単独では販売されておらず、傷害保険や火災保険、自動車保険の特約として加入することになります。

この保険は自転車事故以外でも他人をケガさせたり他人の物を壊してしまった場合に幅広く補償されますので、自転車に乗る機会の少ない方であっても加入を検討されるとよいでしょう。

自転車によく乗られる場合は、ぜひ自転車保険か傷害保険と個人賠償責任保険のセット加入を検討されることをおすすめします。家族がいらっしゃる場合は、傷害保険+個人賠償責任保険の家族型などが良いと思います。

自転車は免許も不要で、老若男女問わず誰でも手軽に乗れる便利な乗り物ですが、これからは、交通ルールを守って安全運転を心がけることと、万が一に備えて保険に加入することが一層重要になってくるでしょう。

※本記事は2015年6月30日現在の情報をもとに作成しています。


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