暖かくなってスギ花粉が大飛散!鼻がムズムズ、目がショボショボしてきたMoney Motto!編集部のいっしーです。
この時期は飲み薬や点鼻薬などの花粉症の薬が手放せず、1年のうちこの約3か月の薬代が跳ね上がることに頭を抱えています。
少しでも薬代を減らしたいなと思っていたとき、「病院で処方してもらう薬と市販の薬はどちらのほうがコストがかかるのかな?」と疑問に思ったので調べてみました。
実は花粉症の処方薬と市販薬では支払うお金がほとんど同じだった
花粉症の薬(主に飲み薬と点鼻薬)を耳鼻科などで処方してもらうと、健康保険の適用で3割負担なので、なんとなく市販の薬と比べて安くなるのではと思っていました。
しかし、実際に支払った金額を確認してみると、両方とも同じくらいの金額だということがわかったんです。
- 病院で花粉症の飲み薬「A」を14日分処方されたときの金額
薬代:482円、初診料や調剤料:1,521円、合計自己負担額:2,003円 - 市販薬「A」(28錠・1日2錠)をドラッグストアで購入したとき
薬代:2,075円(税込)
※価格は過去に筆者が実際に支払った金額、現在の金額とは異なる場合があります
自己負担額の差額は、税込で72円だけ市販薬が高くなりましたが、思ったよりも差額が小さいことがわかりました。
自身の健康状態や体重などを加味して調剤される処方薬に対して、市販薬は誰が購入しても配合成分などは同じですので「効かない・効きすぎる」など効き目に個人差があるというデメリットがあります。
もちろん薬剤師に相談することはできますが、ネットでの購入となるとそれができませんので注意が必要です。
支払う金額がほぼ同じで、通院する時間や手間を考えると市販薬のほうが良いと考える人も多いかもしれませんが、初めて「あれ?花粉症かな?」と感じた方は、まずは医師の診断を受けて自分に合う薬を処方してもらうことをおすすめします。
慣れてきたら市販薬に切り替えたりするのも良いかもしれませんね。
みんなが病院で処方薬をもらい続けると給料の手取りが減るかもしれないってホント?
花粉症で悩んでいる人の多くが市販薬に切り替えずに、ずっと病院から処方薬をもらい続けると、お給料の手取りが減るかもしれないって知っていますか?
健康保険組合連合会(けんぽれん)によると、
「花粉症の治療には、効果が高く副作用の少ない医療用成分が相次ぎ市販品に転用され、広く流通し、医療機関を受診しない「セルフメディケーション」が期待できる。(中略)OTC類似薬※全般について、保険適用からの除外や自己負担率の引き上げを進めるべき」と指摘し、花粉症に処方されたOTC類似薬をすべて制限すれば全国で年間に597億円、フランスのように薬剤負担率を7割にすれば239億円の財政効果があると推計した。
※OTC類似薬とは、「Over The Counter:オーバー・ザ・カウンター」の略で、薬局や薬店・ドラッグストアなどで処方箋なしに購入できる医薬品のこと
ということなんです。簡単にいうと「処方薬と市販薬で自己負担額が同じくらいなら、強制的に自己負担額を増やすことで日本全体の医療費が年間で597億円も節約できる」と言っています。
都道府県の医療費支出が増えると、健康保険の料率が上がってしまいます。そうなるとみなさんのお給料の手取りも減ってしまうことにつながりますので、私たち一人一人が医療費の節約を意識することが大切です。
少し話が大きくなりますが、病気やケガで医療機関を利用したときにお世話になる健康保険の財源を少しでも節約することができれば、日本全体の医療費の節約に貢献できるかもしれません。
市販薬なら病院に行く時間や手間を省くことができたり、ポイントカードやキャッシュレス決済が使えるものもあるなどメリットもあるので、処方薬と市販薬を上手に使い分けしてみると良いのではないでしょうか。
今年の花粉症シーズンは、これを機に処方薬と市販薬どちらが自分に合っているか、お金の面からも考えてみませんか?。
出典:健康保険組合連合会(けんぽれん)「健保ニュース 2019年9月上旬号」
※本記事は2021年3月現在の情報をもとに作成しています。
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