19日から大学入試センター試験
こんにちは。Money Motto!編集長のみやこです。
今年も受験シーズンが到来!1月19日~20日は大学入試センター試験(以下、センター試験)がおこなわれます。志願者数は57万6829人、過去最多の852大学・短大がセンター試験を利用します。
近年は、地元志向の高まりや経済的理由などで、成績上位層が国公立大学に進学するケースが増えており、旧帝大や東京工業大(以下、東工大)、一橋大などの難関国立大学は、今年も多くの志願者を集めそうです。
国公立大学の大きな魅力は、授業料などの学費の安さです。特に、医学、薬学、理工、農学などの理系学部は、私立大学との学費の差が顕著です。「国公立大学に進学する子どもは親孝行」と言われるのは、昔も今も変わりません。
そんな中、2019年度入学者から「授業料値上げ」に踏み切る国立大学が出てきました。その大学と値上げの背景にあるものとは?
国公立大学の学費はいくら?
国立大学の学費(入学金・授業料)は、文部科学省が定めた標準額に基づいており、標準額の20%上限の範囲で、各大学が決めることができます。標準額と同額に設定している大学がほとんどです。
文部科学省が定めた標準額 |
学費のほかに、検定料(17,000円)と、大学によって設備・実習・諸会費、後援会費などがかかります。
公立大学の学費は国立大学に準じますが、入学者の住所によって入学金の額が変わります。
東工大と東京藝大が授業料を値上げ
2019年度の入学者から学費が上がるのは、東工大と東京藝術大学(以下、東京藝大)の2校です。東工大は授業料を約10万円、東京藝大は授業料を標準額の上限である20%(107,160円)値上げします。
東京藝大は、検定料・入学金も高いので、初年度納入金が100万円を超えます。
東京工業大学 | 東京藝術大学 | その他の国立大学 | |
検定料 | 17,000円 | 20,400円 | 17,000円 |
入学金 | 282,000円 | 338,400円 | 282,000円 |
授業料 | 635,400円 | 642,960円 | 535,800円 |
初年度納入金 (2019年入学者) |
917,400円 | 1,038,860円 ~ 1,123,860円※ |
817,800円 |
※諸経費を含んだ金額
両校のwebサイトにある授業料値上げ理由を見てみると
・東工大
最先端科学技術・文化に関する講義の充実や教育の国際化など、他の国立大学とは一線を画した東工大モデルの教育を実現させるため
・東京藝大
世界で活躍できるトップアーティストを育成できる教育研究環境整備のため
とあります。
これまで、国公立大学は個性がなく横並び志向が強いとされていましたが、学費値上げという方法で収入を増やし、特色のある大学運営を可能にする選択肢があることが示されました。来年度以降も多くの大学で変化が起こるかもしれません。
受験生をかかえる家庭にとって、学費値上げをはじめとする教育費の負担増は大きなダメージです。今年の10月には消費税率アップも予定されており、家計のやりくりがますます難しくなります。
しかし、大学受験をとりまく環境は変わってきています。センター試験は来年度で終了し、2021年1月からは、記述式問題を含んだ大学入学共通テストが始まります。試験が難化するとの予想もあり、入試がより多様化するのは確実です。受験生だけでなく親御さんも、大学入試の変化に対応することを求められそうです。
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