5年に一度!国勢調査員っておいしい仕事?

国勢調査

国勢調査はじまる

こんにちは。お金大好きライターみやこです。

今年は、5年に一度の国勢調査がおこなわれる年です。みなさんのご自宅にも、インターネット回答用の書類が届いていることと思います。

本日は、国勢調査について調べてみました。

国勢調査って?

国勢調査とは、日本国内に住むすべての人と世帯を対象とする、国の最も重要な統計調査です。国内の人口や世帯の実態を明らかにするため、5年に一度実施され、結果は福祉施策や生活環境整備、災害対策などの施策の策定に利用されます。

国勢調査は大正9年(1920年)に第1回目がスタートし、今回で100周年、21回目を迎えます。第1回目の調査のポスターには、「此の調べに漏れては國民の恥です」とまで謳われており、国を挙げての一大事業でした。ちなみに、当時の世相はこんな感じでした。

第1回国勢調査ポスター

出典:総務省統計局 国勢調査2015
https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2015/kouhou/ayumi-01.html

今回の調査から、インターネットによる回答もできるようになりました。回答方法は、「インターネット」、「郵送」、「調査員への提出」のいずれかとなります。

国勢調査2020のスケジュール

9/14(月)~ 調査書類、インターネット用IDを世帯に配付

9/14(木)~10/7(水)インターネット回答

10/1(木)~10/7(水)紙の調査票提出(郵送または調査員へ手渡し)

国勢調査員の仕事

国勢調査には、多くの人が関わっています。インターネット用IDの配付、調査票の配付、調査票の回収などの業務をおこなっているのが、全国に約70万人いる国勢調査員(非常勤の国家公務員)です。

一般の公務員とは職務や規定が異なり、年齢や職業などの資格を満たせば調査員になることができます。定年退職者や主婦などのアルバイトとして人気があるようです。

気になる報酬ですが、受け持ち世帯数によって異なり、1調査区(約50~70世帯)あたり4万円程度となっています。

国勢調査員のバイトは楽なのか?

「約50世帯に配って回収・提出するだけで報酬4万円なんておいしい!」「私もやってみたい!」と思った方、この仕事、そんなに簡単ではありません。

みやこの父、長年にわたり、統計調査員をしていました。顔なじみの多い地域を担当していましたが、それでも「根気のいる仕事だ」とよく言っていました。受け持つ地域によって差はありますが、配付と回収は大変なようです。

・調査票の配付は手渡しが原則なので、不在の場合は再訪しなければならない

・手渡しで回収する場合、相手の都合に合わせて受け取りに行かなければならない

・未提出の世帯に回収に行かなければならない

業務内容と待遇だけをみると、それほどおいしいバイトではないようです。

そのいっぽう、定年や拘束時間がなく、長期間にわたり安定して収入が得られるという利点があります。また、個人情報を扱う業務でもあるため、責任とやりがいを感じる仕事であるとも言えます。

国勢調査員の募集は、市町村がおこなっています。次回の調査は2020年。興味のある方は、お住まいの市町村に問い合わせてみましょう。

国勢調査とマイナンバー

2016年に運用がはじまったマイナンバー制度。「マイナンバーがあるのだから、国勢調査をしなくてもよいのでは?」と思う方も多いかもしれません。

マイナンバーは、法律で定められた範囲以外での利用・提供が禁止されており、国勢調査で利用することができません。また、マイナンバーでは、限られた人口の属性しか把握できないため、十分な統計データにはなりません。さまざまな行政施策の基礎資料を作るためには、国勢調査が欠かせないのです。

日本に住む人すべて(外国人を含む)に国勢調査に回答する義務があります。書類を受け取ったものの、そのままになっていませんか?シルバーウィーク前に、目を通してみてはいかがでしょうか。


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