ボーナスと手取額

ボーナスイメージ

うれしいボーナス!

どうも。押尾センパイです。

冬のボーナス支給時期を迎えました。
押尾の勤務先は10日が支給日なので、今からワクワクしています。
社会人1年目の新人さんは、入社して初めてのボーナスというケースもあるかと思います。
初めてのボーナスでよくあるのが、「額面額をみてニコニコ、ニヤニヤしていたのが、手取額をみてビックリ、がっかり」というパターン。
ボーナスっていろんなものが引かれちゃうんですよね。

今日のテーマはボーナスと手取額。
何がどれだけ引かれているのかみていきましょう。

ボーナスと税・社会保険

ボーナスから引かれるものは、つぎの項目です。
・健康保険料
・(40歳以上のみ)介護保険料
・厚生年金保険料
・雇用保険料
・所得税

まずは、社会保険料から。

・健康保険料、介護保険料

健康保険料は、以下の計算式で求められます。

健康保険料=標準賞与額(額面額から1,000円未満の端数を切り捨てた額)×保険料率

40歳以上の人は、介護保険料もかかります。

介護保険料=標準賞与額(額面額から1,000円未満の端数を切り捨てた額)×保険料率

※保険料率は、加入している健康保険組合によって異なります。
※標準賞与額には上限があり、年度の累計額が573万円を超えた分には、健康保険料・介護保険料がかかりません。

・厚生年金保険料

厚生年金保険料は、以下の計算式で求められます。

厚生年金保険料=標準賞与額(額面額から1,000円未満の端数を切り捨てた額)×保険料率(一般・坑内員・船員の被保険者等:9.15%)

※厚生年基金に加入している人は、保険料率が異なります。
※標準賞与額には上限があり、1回の支給額が150万円を超えた分には厚生年金保険料がかかりません。

・雇用保険料

雇用保険料は、以下の計算式で求められます。

雇用保険料=ボーナス額面金額×保険料率(一般の事業:0.3%、農林水産・清酒製造、建設の事業:0.4%)

※ボーナス額面金額の端数切り捨てはおこないません。

(注)ボーナスをもらって今月の途中で退職する場合は、社会保険料がかかりません。

つぎは税金です。
ボーナスから差し引かれるのは所得税のみです。
住民税は、前年分を後払いする方式で、毎月の給料からのみ差し引かれます(特別徴収の場合)。

・所得税

所得税の計算はかなりめんどうです。

所得税=(ボーナス額面金額-支給されるボーナスの社会保険料)×賞与の金額に乗ずべき率

賞与の金額に乗ずべき率は、前月の給料額や扶養親族の人数によって異なります。
くわしくは、国税庁のページをご確認ください。

ボーナス額面100万円!手取りはいくら?

では、ボーナスの額面が100万ちょっとだった場合、手取りがいくらになるか計算してみましょう。
ちなみにこれ、押尾がモデルじゃないですよ!

<39歳独身(扶養親族なし)、毎月の給料(社会保険料控除後)35万円、協会けんぽ(東京都)の場合>

ボーナス額面:1,000,800円
・健康保険料:100万円×4.92%=49,200円
・介護保険料:なし
・厚生年金保険料:100万円×9.15%=91,500円
・雇用保険料:1,000,800円×0.3%=3,002円
(社会保険料合計:143,702円)
・所得税:(1,000,800円-143,702円)×10.210%=87,509円

手取額=1,000,800円-(143,702円+87,509円)=769,589円

なんと、およそ4分の1は、社会保険料と税金でなくなってしまうのです!

ボーナスの手取り今昔物語

じつは、昔はボーナスに社会保険料がほとんどかかりませんでした。

Aさん:年収600万円(月給:40万円 ボーナス:120万円)
Bさん:年収600万円(月給:25万円 ボーナス:300万円)

上記の場合、ボーナスの割合が低いAさんはBさんよりも社会保険料の負担額が大きくなります。
そのぶん、AさんはBさんよりも将来もらえる年金額が大きくなります。
同じ年収なのに、何だか不公平ですよね。

別の観点からみても問題があります。
社会保険料の半分を負担するのは会社です。
ボーナス割合をわざと多くすることで、会社の社会保険料負担を軽くすることができます。
経営者には恩恵がありますが、従業員にとってはありがたいとはいえません。

このような問題を解消しようということで、2003年4月から社会保険料に総報酬制が導入され現在に至っています。

明細をもらったら、しっかり内容を確認しましょう!
そだね~(心の声)


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