コートの外でも戦い?ウィンブルドンと為替の気になる話

ウィンブルドンフラッグ

Leonard Zhukovsky / Shutterstock.com

ウィンブルドン開幕

こんにちは。お金大好きライターみやこです。

6月29日からテニスの四大大会のひとつであるウィンブルドン選手権が開幕しました。錦織圭選手の活躍が期待されることもあり、テレビで観戦している方も多いのではないでしょうか。

お金と同じくらいテニスが好きなみやこ、某衛星放送を連日視聴しているため、国内にいながら時差ボケ状態が続いています。本日は、ウィンブルドンとお金について調べてみました。

賞金が年々アップ!1回戦負けでも557万円

ウィンブルドンは、全豪・全仏・全米と並ぶテニスの四大大会のひとつです。ロンドン郊外で開催される世界最古のテニストーナメントで、第1回大会は1877年に始まりました。伝統あるトーナメントだけあって、芝のコート白いウェア着用の義務、ミドルサンデーという休養日の設定など、ほかの大会にはない特徴があります。

また、賞金の高額化にも注目が集まっています。 今年の賞金総額は2,675万ポンド(51億3,600万円)となり、前年の2,500万ポンドから7%もアップしました。 男女シングルスの優勝賞金は188万ポンド(3億6,096万円)1回戦敗退でも2万9,000ポンド(557万円)を獲得できます。 (注:1ポンド192円で計算)

賞金と為替変動

四大大会の賞金は現地通貨建てで設定されていて、ウィンブルドンは英国通貨のポンド建てです。

お金大好きみやこ、ある疑問がわいてきました。「ジョコビッチとかフェデラーも為替の影響受けてるんじゃないの?」

そこで、為替とウィンブルドンの賞金について計算してみました。いちばん為替変動の恩恵を受けているのはどの選手なのでしょうか。

 選手名
(国籍)
居住地 通貨 居住地通貨の対ポンドレート
2014年7月 2015年7月 為替変動率
N.ジョコビッチ
(セルビア)
モナコ/モンテカルロ ユーロ 1.26ユーロ 1.41ユーロ +11.9%
(ポンド高)
R.フェデラー
(スイス)
スイス/ボットミンゲン  スイスフラン 1.53スイスフラン 1.47スイスフラン -3.9%
(ポンド安)
A.マレー
(イギリス)
イギリス/ロンドン ポンド
S.ワウリンカ
(スイス)
スイス/サン=バルテルミ スイスフラン 1.53スイスフラン 1.47スイスフラン -3.9%
(ポンド安)
錦織圭
(日本)
アメリカ/ブラデントン ドル 1.71ドル 1.57ドル -8.2%
(ポンド安)
R.ナダル
(スペイン)
スペイン/マナコール ユーロ 1.26ユーロ 1.41ユーロ +11.9%
(ポンド高)

A.マレー 
ランキング3位、地元イギリスのマレー選手は為替変動の影響がありません。賞金額アップ率7%分の恩恵を受けられます。

錦織圭
ランキング5位の錦織選手、拠点はアメリカ・フロリダ州です。この1年間で、ドルはポンドに対して8%以上上昇しています。賞金アップにもかかわらず、為替変動(ドル高ポンド安)の影響でドルベースの賞金額がダウンしています。

R.フェデラー/S.ワウリンカ
ランキング2位、ウィンブルドンで7回の優勝を誇るフェデラー選手と全仏チャンピオンであるランキング4位のワウリンカ選手は、母国スイスに住んでいます。スイスフランは対ポンドで3.9%上昇しているため、賞金額は微増の3.1%にとどまっています。

N.ジョコビッチ/R.ナダル 
全仏の準々決勝で対戦した、ランキング1位のジョコビッチ選手とランキング10位のナダル選手。居住地は2人ともユーロ圏です。 ユーロは対ポンドで11.9%下落しているため、20%近く賞金額がアップすることになります。

トッププレーヤーとモナコ

テニス選手の居住地は、母国または練習拠点であることが多いようです。錦織選手も練習拠点のフロリダに住んでいますね。

トッププレーヤーのなかには、モナコのモンテカルロに住んでいる人が多くみられます。1位のジョコビッチ選手をはじめ、6位のベルディヒ選手(チェコ)、8位のラオニッチ選手(カナダ)、11位のディミトロフ選手(ブルガリア)などもモンテカルロに居住しています。

Djokovic

lev radin / Shutterstock.com

モナコには所得税、住民税、固定資産税などの税金がなく、世界各国から富裕層が集まってきます。トッププレーヤーとなると、トーナメントの賞金以外にも多額のスポンサー収入が入るため、優遇税制措置のあるモナコに住むメリットは大きいと言えます。No.1のジョコビッチ選手、資産管理の面でも抜かりがないようです。

さて、ウィンブルドンは本日から2回戦に突入します。みやこ、錦織選手の勝利を祈りながら、長い夜を迎えることとなりそうです。

※本記事は2015年7月1日現在の情報をもとに作成しています。


 

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