こんにちは!Money Motto!編集部のトヨです。
新型コロナウイルス(以下、新型コロナ)の感染拡大で「おうち時間」が増えるなど、生活環境が変わる中で、ネットショッピングを利用する人が増えています。
ネットショッピングをしたことのある方は、「ついつい買い過ぎちゃった」「たいして欲しくないけどなんとなく買っちゃった」こういった経験はありませんか?
本日はそんなネットショッピングでの無駄遣いに関する失敗エピソードや、無駄遣いをしてしまう人の心理、無駄遣い防止策についてまとめました!
新型コロナでネットショッピング利用に変化!?
2020年は世界中で新型コロナの感染拡大により、「買い物」のあり方が大きく変わりました。
総務省の「家計消費状況調査」によるとネットショッピング利用者は、新型コロナの感染拡大が始まる前の2019年10月調査では42.1%でした。
それが新型コロナの感染者が増えて緊急事態宣言の発令等で生活環境が変わった2020年10月では50.9%となり、1年間で8.8ポイント増加しました。
下図はネットショッピングを利用する2人以上の世帯数の推移です。
ネットショッピングの利用者は新型コロナによる初めての緊急事態宣言が発出された2020年4月から5月にかけて増加し、その後は横ばいを維持しています。
出典:総務省「家計消費状況調査 ネットショッピングの状況について」(2020年12月)
ネットショッピング利用者の実態
では、ネットショッピングを利用している人たちがいつ、いくらくらい買い物をしているのか、インターネット総合ショッピングモール「Qoo10」を運営するeBay Japan合同会社が全国の20代~40代の男女を対象に行った「ネットショッピングに関する調査」をもとに見てみましょう。
ネットショッピングの利用頻度
まずはネットショッピングの利用頻度です。
- 週1回 15.9%
- 月2~3回 25.9%
- 月1回 26.0%
- 2~3か月に1回 22.6%
- それ以下 9.6%
月に1回以上ネットショッピングをする人は合計で67.8%と、7割近くなりました。
ネットショッピングを利用する曜日と時間帯
次に、ネットショッピングしている人たちが一番買い物する時間帯を見てみましょう。
多くの人が金曜日、土曜日、日曜日と、週末に利用する人が多いですね。
ネットショッピングを利用する時間帯は「20時~23時」が54.5%、「16時~19時」が21.3%という結果が出ており、これについて調査元のeBay Japan合同会社では「平日の仕事終わりや休日に家でゆっくり休んでいる時間に、ネットショッピングしている人が多い」とコメントしています。
ネットショッピングの支払い方法
いつでもどこでも利用できるネットショッピング。買い物をする際の支払い方法は、どれが多いのでしょうか。
「クレジットカード」「銀行振込」「コンビニ支払い」「キャリア決済」「スマホ決済サービス」「代金引換」の6つが代表的な決済方法ですが、中でもクレジット決済が一番利用者が多く、次いで代金引換とコンビニ支払いの利用が多くなっています。
ネットショッピングを利用する理由
ではそもそもなぜ、ネットショッピングを利用するのでしょうか。
その理由のトップは「店舗よりも安く手に入るから」。63.6%の人が「店舗よりも安く手に入るから」と回答しました。低価格の商品をまとめ買いする傾向があるようです。
上記の理由に2020年からは、新型コロナの感染防止のために他人との接触を極力避けたいからという理由も加わっていると想定できますね。
ネットショッピング利用者の購入金額
上述のように価格を重視する人が多いネットショッピングですが、利用者はどれくらいの金額で利用しているのでしょうか。
ネットショッピングでの1回の購入額で最も多いのは「1,000円以上5,000円未満」で61.3%。全体の9割以上の人が1万円未満でした。
ネットショッピングでの買いすぎ!エピソード
便利でお得に買い物できるネットショッピングですが、買いすぎて失敗してしまった経験がある人もいるのではないでしょうか。
どのような理由で買いすぎてしまったのか、実際のエピソードを見ていきましょう。
<送料無料にするために…>
- 「あと少しで送料無料につられて余計なものまで買ってしまった」(38歳女性・福島県)
- 「送料対策で買いすぎた」(36歳女性・奈良県)
<セールで安くて…>
- 「セール期間で安かったので、化粧品や靴下などを多めに買った」(44歳女性・滋賀県)
- 「タイムセールでつい予定にないものを買ってしまった」(46歳女性・北海道)
<その他、本能的な感想も…>
- 「どうしても欲しかった」(47歳女性・東京都)
- 「買うつもりはなかったが衝動買いしてしまった」(30歳男性・愛知県)
- 「本を一冊買うつもりで、全巻買っていた」(35歳女性・東京都)
eBay Japan合同会社「ネットショッピングに関する調査」より引用
ネットショッピングで無駄遣いしてしまう心理とは!?
消費者が商品を購入する際に示す行動のことを「購買行動」といい、購買行動にはいくつかの種類があります。
例えば店舗で買い物をする場合には「AIDAの法則」という購買行動があります。
購入するものを知ってから実際に購入するまでを下記のように段階的に表しています。「AIDA」はそれぞれの行動の頭文字を取ったものです。
- Attention(商品を認知する)
- Interest(商品に関心を持つ)
- Desire(商品を欲しいと思う)
- Action(商品を購入する)
人が物を購入するまでに時間をかけていることがわかりますね。
一方でネットショッピングでの購買行動にはGoogleが提唱する「パルス型消費行動」というものがあります。
現在ではスマートフォンの普及により、いつでもどこでも情報収集することができます。
そのため購買行動にも変化があり、情報収集の過程でなんとなく目に入った「商品」や「広告」に購買意欲が刺激され、「直感」で購入するようになっているようです。
Googleの調査では、現代人の消費行動には以下の3つのトレンドがあるそうです。
- 今、人々は買う瞬間まで知らなかった名前の商品を買うことに躊躇しなくなってきている。
- 今、人々は何かを買うためにお店や ECサイトに行く時点で、具体的にどの商品を買うかまだ決めていないことが多い。
- 今、人々は暇つぶしにスマホを眺めている時に、偶然知った商品をその場で買うことに躊躇しなくなってきている。
Think with Google「データから見えた「パルス型」消費行動——瞬間的な購買行動が増えている:買いたくなるを引き出すために:パルス消費を捉えるヒント(2)」から引用)
AIDAの法則とは対照的で直感で買う人が多く、時間をかけずに物を購入する人が増えてきているようですね。
これが、ネットショッピングでの「つい買いすぎた!」を引き起こす理由のひとつといえそうです。
例えば下記のような調査結果があります。
インスタグラムで流れてくる商品の広告を見たことがあるでしょうか?
トレンダーズが未就学児を持つ20~30代の母親を対象に実施した『今どきママのInstagram買い物実態調査』によると、インスタグラムの投稿を見て、「衝動買いをしたことがある」という人が74.0%でした。
先ほどの「パルス型消費行動」を実際に行っている事例といえそうですね。
ネットショッピングの無駄遣いを減らしたい!【5つの改善方法】
パルス型消費行動のように直感的に買い物をする状態になると、無駄遣いが増えていきそうですね。
しかし、無駄遣いを防ぐための知識を持っていれば、衝動買いを踏みとどまることができると思います。その方法をこれから5つご提案します。
買ったものをすべてリストアップする
購入したものを可視化しましょう。自分がどれくらいお金を使ったことを見ると無駄遣いに気づき、買おうとしているものが本当に必要なものか、考えるようになります。
家計簿アプリを使うのも良いでしょう。実際に私も「シンプル家計簿」というアプリを使って無駄遣いを減らすことができました。
支出をカテゴリーで分けることもできますし、その月に何にどれくらいお金を使ったかレポートを見ることもできるので、収入と支出を可視化することができます。
手書きの家計簿に比べて、その場ですぐ入力することができるので記入漏れが減るメリットもあります。
30分待つ
インターネットをやっていて衝動的に何かを買おうと思っても、すぐに購入せずに30分待ってみてください。その間にパソコンやスマホから離れて、何かを別の活動をしてみてください。
30分ほど時間を空ければ、欲しいと思っていた物でも、本当に必要なものか判断することができ、衝動買いを防げるかもしれません。
クレジットカードを使わない。現金払いを意識
ネット通販が便利なのはクレジットカードが使えることがかなり大きいと思います。
お金を使っているというリアリティがないため、つい余計な物を買ってしまいがちになります。極力、クレジットカードは使わないようにしましょう。
疲れているときはショッピングサイトを見ない
疲れているときは決断力や判断力が鈍っており、無駄な買い物をしてしまいがちです。
広告やキャンペーンのお知らせなど、何かと誘惑の多いショッピングサイトは、疲れているときは見ないと決めましょう。先述のようにネットショッピングする人が最も多い20時~23時は一日の疲れが出る時なので、気を付けましょう。
限定商品につられない
期間限定や数量限定など、「限定」と言われると、今すぐ買わなきゃと思ってしまうのが人間です。私もその一人です。
セールやキャンペーンなども魅力的に見えますが、「今だけお得」、「数量限定」などは、店側が自由に決めることができます。本当にお得なのか、今だけしか買えないのか、購入者にはわかりません。「限定」という言葉に騙されず、少し待ってみることが無駄遣い防止の第一歩です。
これらを参考にご自分でルールを決めて、無駄遣いを防ぎながら楽しくネットショッピングを楽しんでください。
※本記事は2021年6月現在の情報をもとに作成しています。
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