こんにちは、Money Motto!編集部のいっしーです。2022年12月、岸田文雄政権が掲げた「資産所得倍増プラン」の目玉として、自民・公明両党が決定した2023年税制改正大綱にNISAを抜本改革(新NISAは2024年1月スタート予定)することが明記されましたが、このニュースをテレビで見たという人もいるかもしれません。
でも、「NISAってなんだか難しそう」「新NISAに変わるといっても何が変わるのかいまいちわからない」という人もいるのではないでしょうか。
そこで、2024年からNISAの何が変わるのかポイントをまとめてみましたので、すでにNISAを始めている人もこれから始めようとする人もぜひ最後までご覧ください。
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2024年に新NISAはどう変わるの?
NISAがどう変わるのかまとめると、ポイントは次の4つです。
- 制度の恒久化
- 制度の併用が可能に
- 非課税保有期間が無期限に
- 年間非課税枠と非課税限度額の引き上げ
制度の恒久化
現行NISAでは、つみたてNISAは2042年まで(新規買い付けは2023年まで)、一般NISAは2023年までとなっていましたが、新NISAはスタートする2024年から恒久化(しばらく続くこと)に決まりました。
制度が恒久化することで、今まで「いつか終わってしまうのなら安心して利用できない」とまだ始めていなかった人でも、これからはいつでも安心して始めることができるようになります。
制度の併用が可能に
現行NISAではつみたてNISAと一般NISAで併用することができませんでしたが、新NISAになると「つみたて投資枠」と「成長投資枠」と投資枠の名称も変わり、この2つが併用可能となります。
併用可能となることで、年間非課税枠も多くなり、より投資をしやすくなります。
非課税保有期間が無期限に
現行NISAでは非課税保有期間を経過したら、売却して換金するか、新たな非課税投資枠に移管(ロールオーバー)する必要がありました。新NISAでは非課税保有期間が無期限となるので、ロールオーバーの面倒な手続きが不要になるだけでなく、より長期の投資が可能になります。
現行NISA
- つみたてNISAの非課税保有期間・・・最大20年間
- 一般NISAの非課税保有期間・・・最大5年間
新NISA
- つみたて投資枠の非課税保有期間・・・無期限
- 成長投資枠の非課税保有期間・・・無制限
年間非課税枠と非課税限度額の引き上げ
現行NISAの年間非課税枠は、つみたてNISAが40万円、一般NISAが120万円で枠を合計することができませんでした。しかし新NISAになるとつみたて投資枠で120万円、成長投資枠で240万円となり、かつ両方の合計枠として360万円が年間非課税枠となります。
また、つみたてNISA・一般NISAともに最大利用可能額がそれぞれ800万円・600万円と決まっていましたが、新NISAになると、つみたて投資枠・成長投資枠を合わせて1,800万円まで(うち成長投資枠は1,200万円まで)と引き上げられます。
加えて、それまでに買付していた金融商品を売却した場合、買付にかかった金額分の非課税保有限度額が復活することも新NISAの特徴のひとつですので覚えておくといいでしょう。
新NISAの注意点
新NISAは2024年1月からスタートしますので、現行NISAで新規に金融商品を購入できるのは2023年までとなります。その後はつみたてNISAは20年、一般NISAは5年の非課税保有期間が終了するまで、そのまま非課税で継続したり途中で売却することができます。
注意すべきポイントは、非課税保有期間が終了したときにどうするかです。現行NISAで購入した金融商品は、2024年からスタートする新NISAの投資枠に移管(ロールオーバー)することができません。具体的には、非課税保有期間が終了すると順次特定口座(課税口座)に時価で払い出されます。
お金の使い道は人それぞれですので、非課税保有期間が終了する前にどうするか、今のうちに検討しておくといいかもしれませんね。
2024年スタートの新NISAまとめ
改めて、2024年からスタートする新NISAは現行NISAとどう変わるのかまとめます。
- 制度の恒久化
- 制度の併用が可能に
→年間非課税枠も合計枠として360万円 - 非課税保有期間が無期限に
→現行NISAのつみたて20年・一般5年という期限がそれぞれ無期限に - 年間非課税枠と非課税限度額の引き上げ
→2つ合わせて1,800万円(うち成長は1,200万円まで)
新NISAは投資期間や非課税保有期間などかなりの部分で利用者にとって有利に変更されます。あなたも新NISAの制度を上手に使って投資を始めてみませんか?
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※本記事は2023年2月現在の情報をもとに作成しています。
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