取り置きはダメ!正しく知ろう薬の飲みかた

お薬

押尾センパイ風邪をひく

どうも。ルーキー押尾改め、押尾センパイです。

ここ数日、冬のような寒さが続いたため、風邪をひいてしまいました。
ふだん450円のお弁当ばかり食べているせい…かどうかは分かりませんが、押尾は意外と体が弱く、有休の多くを病欠に使っています。
特に、風邪で高熱を出すことが多く、今回も、病院に行って薬をもらってきました。

まさにガラスのエースという言葉がぴったりな押尾。
最近、気がかりなニュースがあります。
政府が、抗生物質が効かない薬剤耐性菌への対策として、2020年までに抗生物質の使用量を2/3に減らすという行動計画を決定しました。
耐性菌という言葉は聞いたことがあったのですが、大きな問題になっているとは知りませんでした。

今日のテーマは、抗生物質と薬剤耐性菌です。
これから、薬の飲みかたを考えないといけないかも。

細菌とウィルスの違い

人が病気になる原因の多くは、細菌かウィルスによるものです。
どちらもとても小さく肉眼で見ることはできません。
細菌とウィルスを同じものとして考えてしまいがちですが、まったく別の性質を持っています。

  細菌 ウィルス
大きさ 1~5マイクロメートル ※1 20~970ナノメートル ※2
構造 細胞を持つ、自己複製能力のある微生物 細胞を持たない、外殻と遺伝子のみの単純な構造の微生物
人への感染 体内で定着して栄養・温度・湿度などの条件がそろえば、細胞分裂により自己増殖する 単独では増殖できず、人の細胞に侵入して増殖する
おもな病原体 大腸菌
サルモネラ菌
ぶどう球菌 など
インフルエンザウィルス
ノロウィルス
ヘルペスウィルス など
おもな感染症 感染性胃腸炎
結核
敗血症 など
インフルエンザかぜ症候群
肝炎(A型、B型、C型など)
帯状疱疹 など
治療法 抗生物質が有効 一部の有効な抗ウィルス剤やワクチンを除き、治療薬は開発中またはない

※1 マイクロメートルは、1ミリメートルの1/1000の単位

※2 ナノメートルは、1マイクロメートルの1/1000の単位

抗生物質とは、細菌の細胞などを攻撃することができる薬で、細菌を直接死滅させたり、菌の発育を抑えたりする効果があります。
ウィルスに対しては、まったく効果がありません

風邪と抗生物質

風邪は、ウィルスが粘膜から感染して、くしゃみ、せき、発熱、鼻水などの症状を引き起こす病気です。
症状によっては、病院で抗生物質を処方されることもあります。
ウィルスが原因で引き起こされる風邪に対して、なぜ抗生物質を用いるのでしょうか?

風邪をひいている時というのは、免疫力が落ちている状態です。
免疫力が落ちると、ほかの感染症にもかかるおそれがあるため、医者は病状をみて抗生物質を処方しているのです。

薬剤耐性とは

抗生物質は、その細菌に有効なものを、適切な量適切な期間使用しないと、耐性菌を発生させるリスクがあります。
たとえば、抗生物質を5日分出されたのに、症状がおさまったと思い3日で服用をやめてしまった場合や、長期間にわたって抗生物質を服用した場合などが分かりやすい例です。
細菌の遺伝子の突然変異や遺伝子情報のやりとりなどで、薬剤耐性が生まれるといわれています。

薬剤耐性を持った細菌は増殖することで、薬剤耐性遺伝子を子孫に継承していきます。
こうして細菌に薬剤耐性ができてしまうと、抗生物質が効かなくなってしまいます

押尾、過去に何度も抗生物質を飲むのを途中でやめていました。
さらに、病院に行くお金をケチって、以前もらった抗生物質を別の同じような病気の時に使用したこともあります。
今後、抗生物質を処方された時には、処方されたものは使い切る(取りおきしない)、自分や家族がもらった抗生物質をほかの人にあげないことを心がけたいと思います。
また、医者に「なぜその抗生物質を出すのか」ときいてみる勇気を持つべきなのかもしれません。

マスクをする押尾

みやこ:こんなつらい顔した写真使わないでよ。無理やり働かせてるみたいに見える。
押尾:マスクしてると息苦しいから、こんな顔になるんです。
あべし:無理やり小顔用のマスクしてるから、耳が痛いんだよね。
Mくん:クスクス。
みやこ:えっ、そういうこと?
押尾:あっ、急に頭が痛くなってきた。熱も出てきたかも。そろそろ帰らないと…

押尾メモ

・抗生物質とは、細菌の細胞などを攻撃する薬(ウィルスには効かない)

・抗生物質を乱用すると細菌が薬剤耐性を獲得し、抗生物質が効かなくなる

・抗生物質は、処方された日数分を使い切る


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