うなぎの高騰と経済学

土用の丑の日

イラスト:いしやまとくち

うなぎと代替効果

こんにちは。Money Motto!専属イラストレーターのいしやま(@tokuchi_ishiyam)です!

もうすぐ「土用の丑の日」。
うなぎをがっつり食べて猛暑を乗り切りたいところだけど、あまりの値段の高さに手が出ないいしやまです。
ううう、うなぎが食べたい!
なのに…
コンビニの国産うなぎ弁当(半身)で約2,000円以上もするってどういうこと!!

年々高騰を続けるうなぎ。
このまま高嶺の花になっちゃうのかな…

うなぎの蒲焼き

ここ数年、うなぎのぼりに価格高騰するうなぎに代わって、代用品が人気を集めています。
レシピサイトをみると、あなご、なまず、さんま、いわし、さらには豚肉やナスなど、魚以外の食べ物まで蒲焼風にアレンジされています。
やっぱり土用の丑の日には、うなぎっぽいものが食べたいですよね。

うなぎの値段が高騰すると、うなぎよりあなごやいわしなどを買ったほうが相対的に有利になるので、あなごやいわしの消費量が増加します。
これを経済学用語では代替効果と呼んでいます。

ある物の価格変動によって需要に変化が起こる物のことを代替財と呼びます。
土用の丑の日の例でいうと、あなごやいわしは、うなぎの代替財です。
バターとマーガリン、ビールと発泡酒なども代替財の好例です。

つまり、うなぎの高騰はうなぎ料理屋さんには痛手ですが、あなご料理屋さんにとっては売上アップのチャンスになります。

また、2つの物のうち1つの価格が上がると両方の需要が減るもののことを補完財と呼びます。
パンとバター、紅茶とレモンなどが補完財の例です。

うなぎの価格が上がると、うなぎとうなぎのたれの需要が減るため、たれを作っているメーカーにとっても大打撃となります。

価格の変動って、消費者だけでなく、いろんなところに影響を与えるんですね。
ああ、それにつけてもうなぎ食べたい!


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