人はなぜ嫌なことを先延ばししてしまうのか?

朝三暮四イメージ

夏休みの宿題と行動経済学

こんにちは。Money Motto!専属イラストレーターのいしやま(@tokuchi_ishiyam)です!

全国の小中高生のみなさん!夏休みを楽しんでるかい?そして、宿題もきちんとやってるかな?

いしやまは、夏休みの前半は遊びまくって、始業式の一週間前からあわてて宿題をやる子でした。その習性は今も変わらず、資格などの勉強もギリギリにならないとやる気になりません…計画的にコツコツやったほうがいいとわかっているものの、つい別のことに目が向いてしまいます。

周りを見渡してみると、こういうタイプってけっこういるんだよね。ダイエットを決心したのに「やっぱり明日から」と言ってお菓子を食べたり、ジム通いをさぼったり、あるいは、お金を貯める計画を立てたものの、なかなか実行に移せなかったり。挙げればきりがないね。

この「嫌なこと先延ばしにする心理」は、行動経済学で説明がつくんだ。今日は、人はなぜ嫌なことを先延ばししてしまうのかについて考えてみよう。

現在バイアスとは?

人は将来の長期的な利益と現在の短期的な利益を比較したとき、将来の利益を軽く、現在の利益を重く感じてしまうんだ。宿題を毎日コツコツやって早く終わらせるよりも、今日遊ぶほうが好ましいって考える心理だね。これを、現在バイアスっていうんだ。

バイアス(bias)は、偏りとか偏見っていう意味だよ。故事成語の「朝三暮四」も現在バイアスのいい例だね。

朝三暮四

宋(=昔の中国)の狙公(そこう)という人がサルを飼っていた。エサを与えるときに「朝は三つ、夜四つ」というとサルは怒り、「朝は四つ、夜三つ」というとサルは喜んだ。目先の利益に気をとられ、結果が同じであることに気づかないことの例え。

古今東西、人は目先の利益を優先してしまうものなんだね。

現在バイアスの対処法

程度の差こそあれ怠けぐせは誰にもあるので、現在バイアスを克服するのはなかなかむずかしいんだ。対処法のひとつとして、2017年にノーベル経済学賞を受賞したリチャード・セイラー教授が実践している方法を紹介するよ。

セイラー教授は行動経済学の第一人者で、相田みつをの大ファンでもあるんだ。研究室のドアに『そのうち そのうち べんかいしながら日がくれる』という詩を貼って、「いつまでも怠けている場合じゃない」と自分を戒めてるんだって。

宿題は明日から!
ダイエットは来週から!
貯金は今度の給料をもらってから!
こういうことを繰り返してると、何にもしないまま時間だけが過ぎていくってわけか。

いしやまも、この方法を試してみようかな…明日から!


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