やっぱり気になる!お年玉の相場
こんにちは。Money Motto!ライターのトリです。もうすぐお正月、大人になると親戚とのお付き合いで気をつかうことも増えますよね。その中でも頭を悩ますのがお年玉です。今回はお年玉の相場とお年玉にまつわるエピソードをまとめました。
お年玉の習慣はいつから
お年玉は歴史が古く、800年以上も前の鎌倉時代のころから始まったといわれています。神社などでは1年の始まりに年神様がくると考えられていて、お迎えするために飾りつけやお供えものをしていました。その中にお餅(鏡餅)があり、参拝者に分け与える風習がありました。お餅は年神様の「魂」とされていたので「年神様のたましい」からお年玉と呼ばれるようになりました。参拝者はおもに家主で、持ち帰ったお餅を小さく分けて、家族に分け与えていました。神様からもらった新しい魂のおかげで、一年間を健康で過ごせると信じられていました。お年玉の習慣は神事の一つなのです。それが江戸時代になり、師匠から弟子へ、主人から使用人へと範囲が広がりはじめました。またお餅だけではなく、品物やお金などがお年玉として渡されるように変わっていきます。今のように子どもにお金を渡すという形が定着したのは、高度経済成長期(昭和30年以降)ごろからです。渡すものはお餅から品物やお金と遷移していきましたが、「目上の人から目下の人に贈る」という習慣は変わっていません。このあたりの背景を知っていると、後半でふれるお年玉のマナーに役立ちます。
年齢別お年玉の相場
何歳からお年玉を用意したらよいのでしょうか。赤ちゃんや3歳くらいの子どもにも必要?小学校からでいいのでは?親戚の中で暗黙の了解があればよいのですが、なかなかうまく線引きするのは難しいですよね。 最近では3歳~幼稚園くらいの子にはお札よりもお金とわかりやすいコイン(500円玉)を渡すことがあるようです。もらった子どももうれしいし、渡す方ももらう方も負担にならない額なのでおすすめです。
【年齢別の相場】 ・小学校低学年(1~3年生):1,000円~3,000円 ・小学校高学年(4~6年生):1,000円~5,000円 ・中学生:5000円~10,000円 ・高校生:5000円~10,000円 各家庭によってお金の教育は異なります。中学生や高校生になると遊びに使うお金はあまり持たせたくないと考える親や保護者もいます。もらった子どもの親や保護者に負担をかけることにもなりますので、10,000円以上は渡さないほうがよさそうです。また、受験を控えている場合は現金のかわりに図書カードを渡すと参考書や文具の購入に充てられるので喜ばれます。「受験、応援しているよ」というメッセージを添えるとよいでしょう。
お年玉を渡す時のマナー
お年玉の準備や渡し方にはマナーがあります。お年玉だけではなく、心づけをお渡しする時にも役立ちますので覚えておくとよいでしょう。お年玉の準備は以下の3点です。 (1)紙幣は新札を用意する (2)ぽち袋に入れる(紙幣は肖像を内側にし、左→右の順に三つ折り) (3)ぽち袋に宛名を書く(○○ちゃんへ等) ぽち袋や新札は多めに用意しておきましょう。もしもぽち袋がない場合は、白い紙やティッシュペーパー等に包みます。くれぐれも酔っ払った勢いで裸のお札を渡すなどということがないよう気をつけましょう。また、必ず親や保護者のいる前で渡すことを心がけましょう。知らないところで子どもがお金をもらうことはよくありません。もう1つ注意したいことがあります。それは上司の子どもにお年玉をあげることは失礼にあたるので配慮が必要ということです。先にもありましたが、お年玉は目上の者が目下の者にあげるものなので、目上にあたる上司や先輩の子どもにお年玉をあげるのは失礼にあたります。でも子どもはお年玉を楽しみにしており、大人の事情はわかりません。その場合「お年賀」として文具券や図書カード、「おみやげ」としてお菓子やキャラクターグッズなどにするとスマートです。
お年玉をもらう時のマナー
親や保護者は子どもにお年玉をもらったときのマナーをしっかりと教える必要があります。両手で受けとり、相手をしっかり見て「ありがとう」と お礼を言うというのが一連の流れです。そして、その場で袋を開けることはしないように教えておきます。年末年始は、家族以外の大人と接することや他人の家におじゃまするケースが多いので、普段できないしつけができるチャンスです。さらに、子どもがまとまったお金を手にすることになりますので、一緒に使い方を考えるよい機会です。お金の計画的な使い方を覚えさせる、お金の価値を伝える、将来に備えさせる等、色々な側面からお金の大切さを教えてあげましょう。「貯金しておくから」と勝手に取り上げたりするのはよくありません。また子どもだけでいるときに、お年玉をもらった場合は「私たちからも お礼が言いたいから、ちゃんと教えてね」と伝えておきましょう。
お年玉にあたる英語は?
お年玉は日本独特の文化の言葉なので英語表現はありません。「OTOSHIDAMA」と表現します。NINJAやGEISHAと一緒です。
英語で説明するなら、「Otoshidama is a Japan’s custom in New Year holidays. It is the money gift given to children not only by parents and grandparents but also by relatives and acquaintances of the family.」 “お年玉は日本の新年の習慣です。大人は子どもたちにお金をプレゼントします。自分の子どもたちだけではなく、親戚の子どもや孫にもあげます”
欧米では新年よりもクリスマスがお祝いの主流なので、日本のお正月の習慣や豪華さにびっくりするかもしれませんね! お正月はゆっくり休むのもよし、家族や友だちとワイワイ過ごすのもよし!みなさま、どうぞお正月を楽しく健康でお過ごしください。
あわせて読みたい記事:「心づけって何?いくら必要?どうやって渡す?」
この記事が気に入ったら いいね♪
この記事が気に入ったら
いいね♪
MoneyMotto!の最新情報をお届けします