年末年始のおトクな新幹線利用法

新幹線

もうすぐ12月!帰省の準備はお早めに

こんにちは。Money Motto!編集長のみやこです。

今年も残り少なくなりました。年末年始の帰省や旅行の計画はお済みでしょうか。人の移動が多いこの時期は、チケットを取るのもたいへん。中でも新幹線は混雑が激しく、ピーク時には乗車率が150%~200%になることもめずらしくありません。「自由席に座るために、寒いなか始発駅で並んだ」とか「空席がなくて、目的地までずっと立ちっぱなしだった」という苦い経験をしたみなさんも少なくないのでは?

体力もお金も必要な新幹線移動ですが、チケットの購入方法を少し工夫をすることで、そうした負担を軽くすることができます。本日は、年末年始のおトクな新幹線利用法について調べてみました。

年末年始は新幹線の料金が高くなる?

まずは、新幹線料金の計算方法ついておさらいしましょう。

正規料金は、運賃と特急料金(自由席または指定席)を合計した金額です。グリーン車の場合は、このほかにグリーン料金がかかります。また、指定席の特急料金は季節ごとの料金設定があり、年末年始、夏休み、ゴールデンウィーク、年度末は、繁忙期の料金が適用され、特急料金が200円割増となります。

年末年始の正規料金(指定席)=運賃+繁忙期の特急料金

繁忙期(指定席の特急料金:200円割増)
3月21日~4月5日、4月28日~5月6日、7月21日~8月31日、12月25日~1月10日

閑散期(指定席の特急料金:200円割引)
1月16日~2月末日・6月・9月・11月1日~12月20日の期間の月~木曜日

通常期
閑散期、繁忙期以外の日

新幹線料金を安くする方法

新幹線での移動を楽にするためには、指定席を早めに確保することが不可欠です。JR各社には、スマートフォンやパソコンから列車の予約ができるサービスがあります。また、割引料金・割引きっぷの設定もあり、券売機やみどりの窓口などで通常購入するよりもおトクです。

JR東海、JR西日本

エクスプレス予約
・1年じゅう利用できる東海道・山陽新幹線の会員制ネット予約サービス
・乗車日1ヵ月前のさらに7日前から事前申込可
・列車発車時刻の4分前まで予約可能
・JR東海エクスプレス・カードまたはJR西日本J-WESTカードへの入会(またはプラスEX会員への入会)が必要
・年会費:1,080円

年末年始に利用できる商品

EX予約サービス
・乗車券と特急券が一体となった切符
・東海道・山陽新幹線の料金が割引になる

EX予約サービス(往復割引)
・東海道・山陽新幹線の片道601キロ以上の区間の往復行程を一括購入すると、往復割引が適用される(EX予約サービスを片道ずつ購入するよりもおトク)

e特急券
・東海道・山陽新幹線の特急料金が割引になる(別途乗車券の購入が必要)

JR東日本

えきねっとJR券申込サービス
・全国の新幹線やJR特急列車の指定席きっぷの申込ができる
・乗車日1ヵ月前のさらに7日前から事前申込可
・乗車日当日の列車出発時刻の6分前かつ23時54分まで申込可
・えきねっとへの会員登録、クレジットカード登録が必要

年末年始に利用できる割引きっぷ

えきねっとトクだ値
・インターネット予約限定のきっぷ(列車・席数・区間に限定あり)
・東北・秋田・山形・北海道・上越・北陸新幹線の料金が割引になる
・乗車日当日の午前1時40分まで予約可能

お先にトクだ値
・東北・秋田・山形・北海道・上越・北陸新幹線の料金がさらに割引になる
・乗車日13日前の午前1時40分までに予約
・年末年始の一部の列車には設定なし

JR西日本

e5489(いいごよやく)
・山陽・九州新幹線(新大阪~鹿児島中央)、北陸新幹線(金沢~東京)などの予約ができるサービス
・乗車日1ヵ月前のさらに7日前から事前申込可
・列車発車時刻の6分前まで予約可能
・J-WESTネット会員への登録が必要

年末年始に利用できる割引きっぷ

スーパー早得きっぷ
・山陽・九州新幹線の料金が割引になる(設定区間・席数に限定あり)
・利用日の1か月前~利用日の14日前までに購入(事前申込は不可)

スーパー早得21
・山陽新幹線「新大阪・新神戸~熊本・鹿児島中央」間の料金が割引になる(席数限定)
・利用日の1か月前~21日前までに購入(事前申込は不可)

WEB早得3
・山陽新幹線「新大阪・新神戸~熊本・鹿児島中央」間の料金が割引になる(席数限定)
・利用日の1か月前~利用日の3日前までに購入(事前申込は不可)

こだまスーパー早特きっぷ
・山陽新幹線「新大阪・新神戸~小倉・博多」間の料金が割引になる(席数限定)
・直通するこだまのみ利用可
・利用日の1か月前~利用日の14日前までに購入(事前申込は不可) 

eきっぷ
・北陸新幹線の料金が割引になる
・J-WESTカード会員限定のサービス
・利用日の1か月前の10:00から発売
・前日までの購入でさらに料金が割引になる「WEB早得1」「e早得1」もあり

JR東海ツアーズ

ぷらっとこだま
・東海道新幹線(こだま)の料金が割引になる(設定区間・席数に限定あり、座席指定あり)
・インターネット、電話、JR東海ツアーズで申込可能
・1ドリンク引換券付き

新幹線の料金を安くする方法というと、回数券の利用が思い浮かぶかもしれません。しかし、年末年始(12月28日~1月6日)、ゴールデンウィーク(4月27日~5月6日)、お盆(8月11日~20日)の時期は使うことができません。誤って購入しないよう気をつけましょう。

長距離移動なら往復乗車券の購入がおトク!

片道601キロ以上の距離を往復する場合、ゆきとかえりの運賃が1割引になります。
片道を別々に購入するよりもおトクです。
JRのエリアをまたぐ場合でも往復割引が適用されます。
※往復乗車券には有効期限があるため、長期滞在には利用できない場合があります。

東京⇔姫路
正規運賃:9,830円(往復 19,660円)
往復割引:8,840円(往復 17,680円)

仙台⇔京都
正規運賃:11,340円(往復 22,680円)
往復割引:10,200円(往復 20,400円)

ゆき:仙台→新大阪(通常運賃:11,660円)
かえり:京都→仙台(通常運賃:11,340円)
正規往復運賃:23,000円
往復割引(仙台⇔新大阪):20,980円
別々に購入するよりも、新大阪までの往復割引を利用するほうがおトク!

中学生以上の学生は学割を使おう!

中学・高校・大学・専門学校などの生徒・学生で、利用区間の距離が片道101キロ以上の場合、運賃が2割引になります。片道601キロ以上ある場合は、往復割引も適用されます。学校で「学生・生徒旅客運賃割引証」を発行してもらい、チケット購入時にJRの窓口に提出しましょう。

東京⇔名古屋
正規運賃:6,260円(往復 12,520円)
学割:5,000円(往復 10,000円)

東京⇔姫路
正規運賃:9,830円(往復 19,660円)
往復割引+学割:7,070円(往復 14,140円)

早めの申し込みでおトクな旅を!

東海道・山陽新幹線の料金が割引になるエクスプレス予約(JR東海・JR西日本)は、席数に限定がないため、発売開始から数分で売り切れる心配は少なそうです。利用するためには、JR東海エクスプレス・カードまたはJR西日本J-WESTカードへの入会が必要です。年会費が1,080円かかりますが、すぐに元が取れます。年末年始、ゴールデンウィーク、お盆に東海道・山陽新幹線を利用する人には特におすすめです。

JR東日本のえきねっとトクだ値、JR西日本のスーパー早得きっぷなどは、席数に限りがあります。早めに申込をしておきましょう。

家族3人(夫婦+中学生)で新幹線を往復利用した場合の料金比較

東京⇔新大阪(のぞみ・指定席)
正規料金:87,900円(片道14,650円×2×3人)
割引適用:77,120円(夫婦はEX予約サービス、中学生は学割とe特急券を利用)
→10,780円おトク

東京⇔岡山(のぞみ・指定席)
正規料金:102,840円(片道17,140円×2×3人)
割引適用:85,180円(夫婦はEX予約サービス(往復割引)、中学生は学割・往復割引とe特急券を利用)
→17,660円おトク

仙台⇔京都(はやぶさ・のぞみ、いずれも指定席)
正規料金:136,200円(片道22,700円×2×3人)
割引適用:118,800円(夫婦は往復割引と東京⇔京都でe特急券、中学生は学割・往復割引と東京⇔京都でe特急券を利用)
→17,400円おトク

家族そろって遠出をする機会の多い年末年始は、交通費だけでも大きな出費です。事前予約や割引を利用して、節約を心がけましょう。

JRサイバーステーション(空席案内)

※本記事は2018年11月28日現在の情報をもとに作成しています。


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