2018年冬・寒波に完敗
どうも。押尾センパイです。
過去最強といわれる寒波が襲来している今年の冬、みなさんいかがお過ごしでしょうか?寒がりの押尾、自宅ではいつも暖房の設定温度を30度にしています。こないだ大雪が降った時には、オフィスの寒さに耐えきれず、コートを着たまま仕事をしていました。早く暖かくなってほしいものです。
大雪や低温は、わたしたちの生活にさまざまな損害をもたらすおそれがあり、中には損害額が大きくなるケースもあります。雪災(せつさい)をカバーしてくれる保険には、どのようなものがあるのでしょうか。
雪の被害に使える保険とは
世の中にはさまざまな保険がありますが、雪災を専門にカバーするものはありません。雪災の例として、住宅に損害を受けた場合と、自動車に損害を受けた場合についてみてみましょう。
・ケース1 雪の重みで屋根が壊れた場合
風災・ひょう災、雪災などの自然災害をカバーする保険は、火災保険です。火災保険の代表的な商品には、住宅火災保険と住宅総合保険があり、以下のとおり、補償内容が異なります。
火災保険の補償範囲
損害の種類 | 住宅総合保険 | 住宅火災保険 |
火災 | 〇 | 〇 |
落雷 | 〇 | 〇 |
破裂、爆発 | 〇 | 〇 |
風災、ひょう災、雪災 | 〇 | 〇 |
水災 | 〇 | × |
洪水・床上浸水 | 〇 | × |
水濡れ | 〇 | × |
建物外部からの物体の飛来、落下、衝突 | 〇 | × |
騒じょうなどによる暴行、破壊 | 〇 | × |
盗難 | 〇 | × |
商品によっては、風災、ひょう災、雪災に免責金額(20万円)を設定しているものもあり、 修理代から免責金額を引いた金額が補償されます。損害額が20万円以下の場合は、全額自己負担となります。
近年は、オールリスクタイプの商品や、補償内容を自由に選べるタイプの商品が増えています。風災、ひょう災、雪災を付けていない場合は、補償の対象外です。
・ケース2 水道管が凍結し破裂した場合
気温がマイナス4度以下になると、水道管の凍結が多発します。寒冷地では、保温材を巻いたり水を出しっ放しにしたりして、凍結対策をすることがよくあります。しかし、温暖な地域では、こうした方法を知らない人がほとんどです。
水道管の修理代は、火災保険では補償されません。水道管の破裂は、上記表の「破裂・爆破」にはあたりません。保険会社によっては、水道管修理費用保険金特約を付帯できる商品もあり、この特約が付いていれば、修理代が補償されます。
先週の大寒波で、全国各地で水道管破裂が相次ぎました。修理代は2~5万円が相場で、保険がなくても自己負担でまかなえる金額です。あわてて補償を見直すよりも、凍結対策をしっかりおこなうほうが有益でしょう。
水道管の破裂により建物や家財が水浸しになり、使用できなくなってしまった場合は、上記表の「水濡れ」に該当します。住宅総合保険、オールリスクタイプの火災保険に加入していれば、補償の対象となります。
・ケース3 雪の重みで車庫が倒壊し、自動車が破損した場合
車庫の倒壊は、上記表の「雪災」に該当します。基本的には補償の対象ですが、免責金額(20万円)を設定している場合や、契約内容に車庫が含まれない場合は自己負担が発生します。
自動車の破損は、自動車保険でカバーします。自分の車が事故や自然災害によって損害を受けた場合は、車両保険で補償されます。車両保険には、「一般・車対車+A・車対車」などの種類があり、補償範囲が広いほど保険料が高くなります。Aは、accident(事故)の頭文字です。
雪の落下による自動車の破損は、「一般」または「+A」の車両保険でカバーできます。免責金額を設定している場合は、修理代から免責金額を引いた金額が補償されます。
このケースで自動車保険を使うと、翌年1等級ダウンします。
車両保険の補償範囲(例)
一般 | 車対車+A | 車対車 | 車両保険なし | |
雪・雪崩による損害 | 〇 | 〇※ | × | × |
※条件を満たす場合のみ補償
車両保険の種類は、保険会社によって異なります
・ケース4 雪道でスリップし、ガードレールに激突(自動車とガードレールが破損)した場合
雪道でのスリップ(自損事故)による自分の車の破損は、「一般」の車両保険でのみ補償されます。免責金額を設定している場合は、修理代から免責金額を引いた金額が補償されます。
ガードレールの破損は、対物賠償保険によって補償されます。対物賠償保険とは、他の車や物を壊した場合の補償で、対人賠償保険とともに自動車保険の基本補償となるものです。賠償金額が高額になることがあるので、保険金額を無制限にすることをおすすめします。
このケースで自動車保険を使うと、翌年3等級ダウンします。
火災保険や自動車保険に加入していても、雪災の補償があることを知らない人は少なくありません。保険証券をチェックしたり、保険会社に問い合わせたりして、契約内容を確認してみましょう。
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