自動車保険には契約開始から満期日までの契約期間があり、その期間は契約した補償を受けることができます。
通常は満期前に次の契約に更新する手続きをするのですが、もしうっかり契約更新を忘れてしまったらどうなってしまうのでしょうか?
更新手続きを忘れてしまったときの対処法
自動車保険は更新手続きをしないと、満期日で契約が終了してしまい補償がなくなってしまいます。
通常、自動車保険の更新は満期日の45日前(保険会社によっては65日前なども)から手続きができますが、実際には満期日まで時間があることで、うっかり更新手続きを忘れてしまう人がいるようです。
満期日から7日以内であれば更新手続きは可能
一般的に自動車保険は満期日を過ぎてしまったら契約は終了し、補償がなくなってしまいますが、満期日から7日以内であれば更新手続きを行うことができ、等級を引き継いだり保険会社を乗り換えたりすることができます。
ただし、8日以上過ぎてしまった場合、今までの等級がリセットされてしまい、6等級からのスタートになってしまいますので注意が必要です。
もし20等級に近い等級で更新を忘れて8日以上過ぎてしまった場合、今までの等級での割引率が大きい分、保険料が高くなってしまうことになります。
180日以内なら等級を引き継ぐことができる場合がある
もし満期日から8日以上過ぎてしまったときでも、180日以内で一定の条件を満たせば契約を更新して等級を引き継ぐことができる場合があります。
その条件とは以下の3つです。
- 新しい契約の始期日が、前の契約の満期日または解約日の翌日から7日をこえて180日以内の日であること
- 契約できなかった理由が、契約者の長期間の入院、法令の規定で身体の自由を拘束されていた、災害に罹災した、海外転勤や出張をしていた、緊急の国内転勤や出張をしていた場合であること
- 契約できなかった理由が、契約の締結を全く忘れてしまっていた場合(この場合は、悪用・濫用を避けるために、2回目は猶予の対象外になります)
この条件に当てはまる場合、入院証明書や罹災証明書、前契約の証券コピーなどの書類が必要になる場合がありますので、保険会社に確認する必要があります。
更新手続きを忘れないために
更新手続きを忘れてしまうと、その後の手続きが面倒になるだけでなく、等級が引き継げなくなって保険料が上がったりしてしまいます。
また、ネット系の自動車保険の場合、早期に更新手続きを行うことで保険料の割引がある場合がほとんどですので、その分も損をしてしまうことになります。
更新手続きを忘れないためには、保険会社から来るはハガキやメールをしっかりと確認し、期限までに更新手続きを終える必要があります。
補償を見直したり、保険会社を乗り換えるときも同様です。
現状に合った補償やプランを確認・検討したり、加入している保険会社から乗り換えるにもじっくりと比較・検討する時間が必要です。
焦って自分に合わない補償やプランで契約しないためにも、必ず余裕をもって更新手続きができるスケジュールを組んでおきましょう。
無保険の期間ができないようにすることが一番大事
民間の自動車保険は万が一の事故の際に、自賠責保険では補えない部分を補償してもらえるものですが、契約期間が過ぎて補償が切れてしまうと自賠責保険では補えない部分で「無保険」の期間ができてしまいます。
もしこの期間に事故を起こしてしまったら、被害者への損害賠償(身体やモノ)で数千万円以上の金額を準備しなければいけなくなる可能性があります。
そうならないためにも、無保険期間を作らないように民間の自動車保険の更新手続きは満期前の余裕のある期間で完了させるようにしましょう。
※本記事は2024年8月8日現在の情報をもとに作成しています。
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最終更新日:2024年8月8日
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