預金と貯金のちがいって?

預金と貯金の違い

イラスト:いしやまとくち

預貯金のちがいの分かるイラストレーターになりたい!

こんにちは。Money Motto!イラストレーターのいしやま(@tokuchi_ishiyam)です!

「日本人は貯金が大好き」っていわれてるよね。実際に、家計の金融資産の約50%は現金・預貯金で、欧米にくらべると保有割合が高くなっているんだ。かくいういしやまも、金融資産の多くは預貯金なんだけどね。

ところで、みんなは金融機関にお金を預けることを預金って呼んでる?それとも貯金?どっちも同じだと思ってる人が多いと思うけど、預金と貯金は取り扱う金融機関によって名称が変わるんだよ。

銀行・信用金庫・信用組合・労働金庫に預けるのが預金ゆうちょ銀行・JAバンク(農業協同組合)・JFマリンバンク(漁業協同組合)に預けるのが貯金なんだ。

預金も貯金も元本保証があって同じような金融商品なのに、どうして呼び方がちがうんだろう?

預金と貯金のちがいとは?

その秘密は、金融機関の成り立ちにあるんだ。

日本に初めて銀行ができたのは、1873(明治6)年で、渋沢栄一が設立した国立第一銀行(現みずほ銀行)が、第一号なんだ。このとき英語の「deposit」を訳して預金ということばを作ったといわれてるんだ。

ちなみに当時の国立銀行は第一、第二、第三…と設立順に名前が付けられていて、第百五十三銀行まであったんだ。第四銀行(新潟)、十六銀行(岐阜)、七十七銀行(宮城)などは、いまも設立当時の商号のままなんだよ。なんか、歴史を感じるね。

当時、銀行にお金を預けたのは商人や企業で、集まったお金は大企業に貸し出されていたんだ。銀行は、個人が気軽に利用できるところではなかったんだね。

みずほ銀行

TK Kurikawa / Shutterstock.com

貯金のはじまりは郵便貯金で、1875(明治8)年に郵便貯金制度ができたんだ。制度を作ったのは前島密で、1円切手に描かれている人物だよ。前島密はイギリスの郵便局が貯金を扱っていることに感銘を受けて、郵便貯金の取り扱いをはじめたんだって。このとき、英語の「savings」を訳して貯金ということばができたといわれてるんだ。

郵便貯金は集めたお金を国が運用するしくみで、利用者は農民が多かったみたい。郵便貯金制度ができたばかりの頃は、お金を蓄えるという考えが一般的でなかったので、みんなに貯金をしてもらうのにとっても苦労したんだって。そこで、貯金の必要性を学校教育に取り入れて、貯蓄は美徳という思想を広めていったんだ。日本人が貯金好きなのは、前島密のせいかもしれないね。

ゆうちょ銀行

Gil C / Shutterstock.com

このように、預金と貯金はもともとちがうものだったんだけど、終戦後のGHQによる金融改革で一般の人も銀行を利用できるようになって、両者に実質的なちがいがなくなったんだ。歴史を紐解くといろんなことがわかっておもしろいね。


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