
こんにちは。Money Motto!編集部です。
10月はピンクリボン月間。食生活やライフスタイルの変化によって、乳がんにかかる女性は年々増加傾向にあり、日本人女性の12人に1人が乳がんにかかると言われています。がんというと、「不治の病」というイメージを持ってしまいがちですが、早期発見・早期治療によって乳がんの約90%は治すことができます。
乳がんは、ほかのがんと違って自分で見つけることができるがんです。20代から定期的にセルフチェックをおこなって、早期発見に努めましょう。
乳がん早期発見のために必要なこと
・セルフチェック
乳がんは、初期の段階では食欲不振や体調不良などの全身症状はほとんどありません。病気の手がかりは乳房の変化です。月に一度(生理が終わってから数日間が目安)乳房を目で見て、触ってチェックしましょう。変化や異変に気づいたら、すぐに医療機関を受診しましょう。
・形や大きさに変化がないか
・くぼみ・ひきつれ・ただれ
・乳房のしこり
・わきの下の腫れ・しこり
・乳頭分泌物
・乳がん検診
40歳以上の女性は、市町村や職場で実施している乳がん検診を受診しましょう。厚生労働省は、2年に1度の受診を推奨しています。
検診の種類 | 詳細 |
マンモグラフィ | 乳房を薄く引きのばしてX線撮影する検査 しこりがない状態でも発見が可能 |
超音波検査 | 乳房に超音波をあて、はね返る音波を画像化して腫瘍の有無やしこりの形状を調べる |
乳がんってどこにできるの
女性の乳房は、乳腺組織や脂肪組織、血管、神経などからなります。乳腺は、ブドウの粒のような組織(腺房)が集まった小葉からなり、乳管を通って母乳が運ばれます。
乳がんの90%は乳管、10%は小葉から発生します。がんが乳管や小葉内にとどまっているものは非浸潤がん、乳管の外に広がっているものは浸潤がんに分類されます。
もっともがんが発生しやすい場所は、乳房の外側上部です。

(出典)公益財団法人東京都保健医療公社 東京都がん検診センター
がんと上皮内新生物
がんは進行度によって、上皮内新生物とがんに分類されます。
がん細胞が臓器の表面を覆っている上皮内にとどまっているものを、上皮内新生物(じょうひないしんせいぶつ)と言います。上皮内がん、非浸潤がんとも呼ばれます。がん細胞が基底膜内にとどまっているため、基本的には手術で取り除くことができ、転移がほとんどないと考えられます。
いっぽう、基底膜を超えて広がったものはがんと呼ばれ、転移・再発のリスクがあります。非浸潤がんに対して浸潤がんと呼ばれることもあります。

乳がんのうち上皮内新生物は約10%を占めます。乳がん検診の普及にともない、上皮内新生物の段階で発見できるケースが増えています。早期発見・早期治療のためには、がん検診の受診が欠かせません。
乳がん早期発見のために必要なこと ・セルフチェック(月に一度、乳房に変化がないか見て触れて確認する) ・乳がん検診の受診(40歳を過ぎたら2年に1度は検診を受ける) |
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