「乳がん」かもと思った時に知っておくべきお金のこと

胸にしこりや痛み、もしかして私、『乳がん』かもしれない。

二人に一人がかかる『がん』とくに女性にとって乳がんはもっとも身近な『がん』です。もし自分が『がん』になったら?治療や今後の生活、もしかしたら転移して死んでしまうのではないか。いろいろな不安を抱えている方も多いと思います。

「乳がん」は死なない『がん』!?

乳がんの5年相対生存率は91.1%

相対生存率とは、ある『がん』と診断された場合に、治療でどのくらい生命を救えるかを示す指標です。これは、『がん』と診断された人のうち5年後に生存している人の割合が、日本人全体*で5年後に生存している人の割合に比べてどのくらい低いかで表します。100%に近いほど治療で生命を救えるがん、0%に近いほど治療で生命を救い難いがんであることを意味しています。* 正確には、性別、生まれた年、および年齢の分布を同じくする日本人集団

上記のグラフを見ると、乳がんの生存率が肺や肝臓の『がん』に比べてどれだけ高いかがわかると思います。早期発見ができれば、今の医療においては『乳がん』は治療できる病気の一つと言っても過言ではないでしょう。

ただし、注意していただきたいのは、早期発見が出来なければ危険な病気であることに変わりはありません。国立がん研究センターによれば、2017年には乳がんでの死亡数予測が1万4,400人に達すると予測されており、年々増加傾向にあります。

定期的な検診などを行うことで、早期発見が可能なので、違和感を感じたらすぐに病院に行きましょう。

『がん』は家計を殺す病

『がん』が怖いのは実は身体のことだけではありません。がん診断後、勤務者の34%が依願退職・解雇をされています。『がん』が治療でき、働く意欲や必要があっても、働けなくなってしまうのです。治療費はかかり続けますし、生活費もかかります。とくに共働きで家計を支えているご家庭では、死活問題です。

現代の医療では『乳がん』は死にいたる病ではなくなってきています。ただし、社会において『いままで通りの日常』には戻れなくなる可能性があることを、多くの人が知らないままです。では、私たちの家計をどうやって守ればよいのでしょうか?

「高額療養費制度」と『医療保険』が役に立たなかった現実

入院と手術 入院7日間・センチネルリンパ節生検・温存手術腋窩リンパ節郭清なしの場合 総額およそ75万円・実際に支払う金額(3割負担の場合)23万円
放射線療法 放射線療法(温存手術後25回照射の場合) 総額およそ47万~70万円・実際に支払う金額(3割負担の場合)14万~21万円
ホルモン療法(内分泌療法)※閉経前 LH-RHアゴニスト製剤・皮下注射(リュープリン12週ごと1年間の場合) 総額およそ29万円・実際に支払う金額(3割負担の場合)8.8万円 *1回の支払い:およそ2.2万円
化学療法(抗がん剤治療)〈身長160cm,体重50kgの場合〉 AC療法(3週ごと4回) 総額およそ13万円・実際に支払う金額(3割負担の場合)4万円 *1回の支払い:およそ1万円
分子標的治療〈体重50kgの場合〉 3週毎トラスツズマブ(3週ごと18回) 総額およそ216万円・実際に支払う金額(3割負担の場合)65万円 *初回の支払い4.7万円 2回目以降3.5万円

参照:日本乳癌学会 患者さんのための乳癌治療ガイドライン

『乳がん』は『病状や治療方法によっては入院、手術、投薬以外にも、放射線治療やホルモン療法、化学療法などさまざまな方面からの治療が行われるので、高額な費用がかかると言われています。
高額の医療費がかかった場合は高額療養費制度を使うことで自己負担額は抑えられ、医療費が戻ってきます。
ただし、高額療養費の対象となる医療費は公的医療保険が適用される診察代や薬代のみ。以下のものは対象になりません。

¥保険が適用されない自由診療の医療費
¥差額ベッド代
¥入院中の食事代など

また、医療費控除の対象となる通院のための交通費も、高額療養費の対象とはならないので注意が必要です。

負担が少なくて済むから心配はいらない?は嘘

高額療養費制度の不都合な真実とは

高額療養費制度は月の「初日から末日までの」1ヶ月ごとに対象となる期間がリセットされるのをご存知でしょうか?たとえば4月15日から治療が始まり、5月15日までの1ヶ月間で治療費の自己負担額が15万円だったとします。この場合、もし1月分の治療費が7万5000円、2月分も7万5000円だとしたら、両月ともに自己負担額の上限を超えていないため、高額療養費制度は適用になりません。

さらに、公的医療保険が適用されない医療費(未承認の抗がん剤や差額ベッド代など)はこの制度の対象外です。

また『がん』にかかるお金で意外に負担が重いのが、治療費以外にかかる費用です。ニッセンライフが実施した「第3回・がん患者アンケート」では、がん治療費以外の支出として

1.交通費・宿泊費(平均23.2万円)
2.健康食品・サプリメント(同15.3万円)
3.保険適用外の漢方薬(同12.2万円)
4.ウィッグ・かつら(同19.3万円)

という結果が出ています。総額では1人平均50万円以上の治療費以外の「自己負担」があることが明らかになっています。

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あなたの医療保険は大丈夫ですか?

術式ごとの比較

  平均在院日数 人数
単純乳房切除術※1 6.0日 1人
乳房部分切除術
(腋窩部郭清を伴わない)
5.4日 41人
乳房切除術
(腋窩部郭清を伴わない)
6.3日 38人
乳房部分切除術
(腋窩部郭清を伴うもの)
6.0日 5人
乳房切除術
(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの・胸筋切除を併施しない)
6.6日 14人
上記の乳がんの手術全体 6.0日 99人

※1腋窩リンパ節郭清を行なわない乳房切除術です。
参照:社会医療法人財団慈泉会 相澤病院 平成28年度データより

医療保険に加入している人は、『がん』で入院したり、手術をしたりしても、医療保険から給付金が出るから安心、と思っていても、そうとは言い切れません。最近は日帰り入院や2~3日の入院で手術をするケース、通院で抗がん剤治療をするだけ、というケースもあるからです。古い医療保険、生命保険に付けている医療特約やがん特約では、数日以上の入院でなければ入院給付金が支払われないケースがありますし、通院のみでは給付金が一切出ない場合もあります。

命と家族を守るため『早期発見』と『もしもの準備』を

『がん』は早期発見ができれば治る病気です。また、治療期間も短く抑えることが可能です。胸にしこりや痛みを感じた場合は、素人の診断ではなく、すぐに医療機関で受診してください。また、もし『がん』になってしまった時の準備がまだできていない方は1日も早く準備を始めましょう。

150万円以上、医療費として使える貯蓄があるご家庭以外は、保険の見直しや古い医療保険を切り替える必要があります。TVで話題の収入保障タイプの保険への加入も同時に検討するとよいでしょう。がん保険や収入保障保険などは種類も多くあり自分で比較検討をするのが難しいので民間のFP紹介サービスなどを上手に使うのもお勧めです。

※FP紹介サービスとは
お金のプロであるファイナンシャルプランナーと無料で相談ができるサービスです。保険の見直しや老後資金、相続、住宅ローンなどいろいろな相談が何度でも無料で受けられます。

【こちらから予約できます▶】ファイナンシャルプランナーとのお金の相談の予約(無料)

この記事のまとめ

  • ・乳がんは早期発見で治療が可能な病気になっている
  • ・乳がんは治療費も高額になりやすく、治療費以外にも費用がかかる
  • ・高額療養費制度も使えないケースが出てくる
  • ・医療保険が古いと入院期間が短い場合、保険金がおりない場合がある
  • ・『がん』発症後に5割の人が仕事を変えている。収入が下がる場合も

定期的な検診と、『がん治療』後の生活をどうするのかを考えた準備をしっかり行いましょう。

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『がん』に関する情報収集や準備をサポートするサイト

乳がん情報サイト

がんの部位・進行度別の治療費を簡単に計算できるサイト

病院検索サービス(専門医・先進医療)

Tpec医療機関検索

日本全国の約16万件の医療機関の連絡先や診療科目などを検索できるサイト

FP紹介サービス

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利用者数30万人超、顧客満足度95%のFP相談サービス(無料)


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